三菱エクリプスクロス PHEVのEV航続距離は57.3km。ハイブリッドでの燃費向上に期待

EV航続距離はWLTCモードで約60km弱

三菱自動車のクロスオーバーSUV「エクリプスクロス」のマイナーチェンジモデルが12月の発売に向けて予約受注を開始しました。スタイリッシュなSUVとして位置づけられるエクリプスクロスは、これまで1.5Lガソリンターボと2.2Lディーゼルという2種類のパワートレインを設定していましたが、今回はPHEV（プラグインハイブリッド）を追加することを発表。ディーゼル車の設定はなくなる模様です。

内外装の変更も実施されました。とくに大きく変わるのはエクステリアで、フロントノーズが長くなり、ヘッドライトをバンパー内に配置する最新の三菱フェイス（デリカD:5やeKクロスと同様）になっています。また、従来型はリアハッチにエクストラウインドウをもつスタイルが特徴でしたが、オーソドックスなスタイルに変更されています。

価格については細かい数字は発表されていませんが、下記のようになっています。
・PHEVモデル＝約385万円～約450万円（消費税込）
・ガソリンモデルで約255万円～約335万円（消費税込）

ガソリン車の燃費はFFが13.4km/L、4WDが12.4km/L（いずれもWLTCモード）。PHEVのEV航続距離はWLTCモードで57.3km/Lです。リアルワールドではカタログ値より燃費が低下する場合が一般的ですが、近場の移動がメインのコミューター的な使い方であれば、エンジンをかけずに電気だけで走行可能といえそうです。

エンジン走行の燃費は普通のガソリン車レベル

ただし、ハイブリッド燃料消費率はWLTCモードで16.4km/L（市街地モード15.7km/L・郊外モード16.8km/L・高速道路モード16.5km/L）と、バッテリーの電力を使い切ってしまうと、それほどエコとはいえない性能です。同じくSUVで前後にモーターを積んだハイブリッドカーでいうと、「トヨタ RAV4 PHV」のWLTCモードでのハイブリッド燃費は22.2km/Lで、プラグイン機能のない「トヨタ RAV4」のハイブリッドモデルでも20.6km/Lとなっています。

予約注文特典のひとつに「充電設備機器設置支援」のメニューも用意されていますが、戸建てなどで設置できる充電設備はエクリプスクロスPHEVのアドバンテージを引き出すためには必須といえそうです。

文：山本晋也（自動車コミュニケータ・コラムニスト）

Comments

燃費の数値で見てしまえば、トヨタ車には勝てないね。
急速充電への対応や価格を考慮すると、魅力的な車だと思う。
補助金使って実質車両価格は350万付近と考えれば、Phevとしてはかなり手頃に感じる。

メチャクチャカッコ良いですよ、売れて欲しいですね、他社の車に比べて精悍で、頭良さそう、三菱は、頑丈だし、運転もし易いし、エンジンも素晴らしいです。私も、三菱ばかりずっと数十台乗り継いでおりますが、ハズレは、ありませんでした。たまたまでしょうか