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ホントに大型? ホンダ「レブル1100 DCT」はクルーザー型ロードスポーツ

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ホントに大型? ホンダ「レブル1100 DCT」はクルーザー型ロードスポーツ

 ホンダの人気クルーザー「レブルシリーズ」に、2021年3月に追加された大型モデル「レブル1100 DCT」に試乗しました。

 レブルといえば、取り回しやすく気軽に乗れる250ccの単気筒モデルと、足つきの良さなどの扱いやすさはそのままに、ちょっぴりハイパワーとなった500cc並列2気筒モデルをラインナップ。その排気量に見合わない程の堂々とした車格と乗りやすさから、初心者からベテランまで幅広い層に人気のシリーズです。

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 そのためレブル1100が追加となった際には、「あれ?レブルってリッターバイクのラインナップ無かったんだっけ?」と少し混乱したほど、私(先川 知香)には大排気量がシックリくる存在で、初乗りの際も、なんだか初対面な気がしないという親近感を感じました。

 なぜなら、まずビジュアルが250、500とほぼ変わらないデザインだから。もちろん全排気量を横一列に並べたら、車格の違いは一目瞭然ではありますが、250も500も大型顔負けの完成度で、それぞれのモデルを見ただけではその排気量の差をほとんど感じることはありません。

 取りまわしの際は流石に重さを感じますが、1100ccという排気量を考えると、かなりの軽さです。

 そして跨ってみても、リッターバイクとは思えない足つきの良さでポジションも快適。シートの厚さや広さはリッターバイクを感じさせるもので、しっかりとお尻を包みこんでくれ、後方寄りにドッシリと少し偉そうに腰を掛けるような、大型クルーザー特有のライディングポジションを楽しむことができます。  さらにエンジンをかけると、やはりリッターモデル。水冷4ストロークOHC直列2気筒の1082ccエンジンのパワーを感じさせる音と振動で、ワクワクが止まりませんでした。

 走り出してみると、そのダイレクトな操作性にビックリ。クルーザーモデルといえば、長い直線をゆったりと景色を楽しみながらツーリングするというようなイメージでしたが、加減速や進路変更など、すべての操作が思いのまま。

 走行中の感覚が想像以上にスポーティで、景色だけでなく走り自体も楽しむことができました。

 そして、肝心のDCTも体験。DCTはデュアル・クラッチ・トランスミッションの略で、クラッチやシフト操作が不要なセミオートマチック機構のこと。簡単に説明すると、ライダーはスクーターのようにアクセルとブレーキを操作するだけで、走行状況に合わせて自動でギアを変速してくれるシステムです。

 オートマとの違いは、キチンとギアが変わっていることが、視覚的にも感覚的にも感じられること。ちなみに、視覚的にというのはメーターにシフトインジケーターが表示されるので、今何速で走っているかがひと目で分かるという意味。感覚は、MT車のギアチェンジを自分でした際と同じく、ギアの変わり目のようなものを音や振動から感じ取るができます。

 そんなDCTの利点といえば、エンストをしないこと。後は、AT感覚でMTバイクに乗れることだと思うのですが、MTバイクの操作をしている感を楽しみたい派の私としては、「その機能、必要かなあ?」というのが正直なところ。

 それでも最新技術はとりあえず体験しておこうと、使ってはみたのですが、どうしても左手のクラッチを握りたい欲が払拭できず、何度もクラッチレバーを握ろうとして、「あ。無かったんだ」とひとりツッコミしてしまいました。

 変速のタイミングも一概にどちらが正しいとはいえませんが、私の感覚より少し遅い印象で、やはり普通のMTの方が私には合っているみたい。

 そんな私のようなライダーを想定しているのか、レブル1100 DCTにはパドルシフトボタンも搭載されていて、MTのクラッチ操作とまではいかないものの、手動での変速も可能。

 ちょっぴり宝の持ち腐れ感はありますが、やはりギアも思いどおりに変速したいということで、私はレブル1100のスポーティな走りとパドルシフトの組み合わせがお気に入りでした。

 レブル1100DCTの価格(消費税込 以下同様)は121万円。普通のMTモデルなら110万円と11万円安いので、購入を検討する際は、こちらもチェックしてみるといいかもしれません。

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