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プリウス中古車相場10万アップ!! 新型発表でも現行型プリウスが大人気のワケ

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プリウス中古車相場10万アップ!! 新型発表でも現行型プリウスが大人気のワケ

 歴史を持つモデルに最新モデルが登場すると、先代モデルの中古車市場に動きが見られるという。そこで、本稿では、2023年冬に販売を控えるプリウスの先代モデル(4代目)の中古車市場をみていこう。価格変動はあったのだろうか? 

文/萩原文博、写真/ベストカーWeb編集部、TOYOTA

プリウス中古車相場10万アップ!! 新型発表でも現行型プリウスが大人気のワケ

■2023年冬に新型プリウス登場!! 走行性能すごい! スポーティなクルマに

2022年11月16日にワールドプレミアが行われた新型プリウス。スタイリッシュなデザインと高い走行性能を兼ね備える

 2022年11月16日、「Hybrid Reborn」をコンセプトに、新型プリウスが世界初公開された。シリーズパラレルハイブリッドと呼ばれるハイブリッド車(以下HEV)は、2023年の年初。そしてプラグインハイブリッド車(以下PHV)は2023年春頃販売開始となる。

 新型プリウスで目を引くのが、外観デザイン。ハンマーヘッドと呼ばれるシュモクザメをモチーフとしたフロントマスクは機能性とデザイン性を高次元で両立。リアデザインは流行の薄型一文字のコンビネーションランプでプリウスの先進性を引き立てている。先代モデルではHEVとPHVは異なる外観デザインを採用し差別化を図っていたが、新型ではその違いは最小限に留まっている。

 また、クルマの骨格であるプラットフォームには、第2世代TNGAプラットフォームを採用し、さらなる低重心化、19インチ大径タイヤを採用することでスポーティな印象を強めている。

 スポーティさの強調はデザインだけでなく、パワートレインに及んでおり、従来の1.8Lエンジンのハイブリッドシステムに加えて、システム最高出力223psを発生する2Lプラグインハイブリッド。そしてシステム最高出力196psを発生する2Lハイブリッドシステムを搭載するなど、これまでの燃費性能重視から高い走行性能へと舵を切っているように見える。

 発表されてから、注目度抜群の新型プリウスだが、新型が発表、登場すると活発に動きを見せるのが中古車相場だ。そこで、今回は新型が発表されたばかりのプリウスの旧型モデルの中古車相場がどのような動きを見せているかを紹介する。

■未使用車は増えず…プリウスの中古車価格が全体的に値上がり中!!

 4代目の旧型プリウスは、2015年12月にトヨタのクルマ構造改革である「TNGA」を採用した第1号車として登場した。

 JC08モード燃費40.8km/Lという世界トップレベルの燃費性能を実現するだけでなく、優れた走行性能、そして従来FF(前輪駆動)しかなかった駆動方式にE-Fourと呼ばれる電気式4輪駆動を設定している。2017年まで順調なセールスを見せていたが、個性的すぎる外観デザインによって失速してしまう。

 そして、2018年12月に旧型プリウスはマイナーチェンジを実施。個性的すぎた外観は、多くの人に受け入れられるよう、かなりマイルドなデザインに変更された。その効果によって新車セールスは回復したのだった。

 新型プリウスが世界初公開されてから1カ月が経過したが、現在のプリウスの中古車相場は一体どのような動きとなっているのであろうか。

 現在、プリウスの中古車は約8150台流通していて、4代目の旧型が約3810台と最も多い。そして約3780台と僅差で3代目の旧々型が続いている。プリウスの中古車全体の平均価格は、現在約144.2万円。新型が発表される前の時点では約134万円と約10万円アップしている。

 この値上がり傾向は2カ月前の10月中旬から始まっている。それまで約130万円付近で横這いとなっていた平均価格が、このタイミングから値上がり傾向に転じて、現在進行形となっているのだ。

 この中古車の平均傾向の上昇と同時に、中古車の流通台数も増加している。この2つの事柄から考察すると、価格の高い中古車が大量に市場に流入したと考えるのが妥当だ。

 現在、2015年から販売された旧型プリウスの中古車は約3810台流通していて、平均価格は約208.5万円。中古車の価格帯は約104.7万~約396.4万円となっている。

 新型が発表される直前の2022年10月時点での旧型プリウスの中古車の流通台数は約3000台で、平均価格は約205.8万円。中古車の価格帯は約97.8万~約379.8万円だった。わずか2カ月で中古車の流通台数は約800台増。平均価格は約2.7万円上昇し、2カ月前に存在していた100万円以下の中古車が姿を消し、最安値、最高値ともに高騰している。

 高価格帯の中古車が増えたと言っても、半導体不足などによって新車の生産が滞っていることもあり、未使用中古車は約30台と増えていない。人気が回復したマイナーチェンジ後の2019年式が初の車検サイクルを迎えたこともあり、比較的高年式、高価格の中古車が市場に出回ったことによって値上がり傾向となったと言える。

■今が買い時!! 2018年のマイチェン後がオススメ!? 旧型プリウスのグレード選び

2018年のマイナーチェンジで、マイルドなデザインに変更された旧型プリウス。写真は装備が充実したAプレミアム

 旧型プリウスの中古車のグレード構成を見てみると、17インチホイールを装着したツーリングセレクション系が人気だ。最も流通台数が多いのがSツーリングセレクション。次いで多いのがAツーリングセレクション。標準系では1.8Sが圧倒的に多くなっている。

 1.8SとSツーリングセレクションでは、前後のバンパー形状が異なるのを始め、シート表皮、装着されるホイールがSは15インチ、Sツーリングセレクションが17インチアルミホイールとなる。

 また、LEDフォグランプが1.8Sはオプション設定となるなど装備差もある。中古車を探しやすいのは流通台数の多いグレードだが、人気の高いツーリングセレクション系は割高感もあるのが事実だ。

 中古車の流通台数はやや少なめだが、バリュー感が高いのは装備が充実したAやAプレミアムだ。

 2018年に行ったマイナーチェンジ後のモデルではSに比べて、フロント電動パワーシートやオートワイパーといった快適装備に加えて、安全装備ではブラインドスポットモニター、インテリジェントクリアランスソナー、シンプルインテリジェントパーキングアシスト。カラーヘッドアップディスプレイが標準装備されている。

 2018年のマイナーチェンジ後に絞れば、A 2WDの中古車は約100台流通していて、価格帯は約178万~約330万円。Aプレミアム 2WDの中古車は約29台流通していて、価格帯は約219万~約378万円となっている。

 年明け早々には新型プリウスのHEVが正式発表され、販売開始される予定だが、半導体不足などの影響で他の車種の新車納車遅延を見る限り、プリウスもすぐにデリバリーが開始されるとは考えづらい。

 現状の値上がり傾向の勢いは止まるとは思うが、大幅な値落ちすることなくデリバリーが開始するまでは高値で安定すると考えられる。したがって、旧型プリウスの中古車は流通台数が多い、今が狙い時と言える。

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みんなのコメント

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  • ベストカーって中古車の値上がりネタ好きだよね。
    根拠もなく中古車価格高騰!、高騰必至とか。
  • 中古車に300万近く出して、足踏み式パーキングブレーキとかあり得ない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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