ランチア復活へ 新ロゴとコンセプトモデル公開
イタリアの自動車ブランドであるランチアは、2028年までに欧州市場を中心に3車種の新しいEVを発売する予定で、そのデザインを予告するコンセプトモデル「プーラ(Pura)」を公開している。
【画像】復活の狼煙を上げたランチア【次世代EVコンセプトやランチア・デルタ、ベータを写真で見る】 全40枚
実車ではなく、フローティング・アートとして公開されたこのコンセプトは、新型イプシロン、新生デルタ、そしてまだ名前のないフラッグシップモデルのデザインのベースとなる。
ランチアCEOのルカ・ナポリターノは、このコンセプトはランチアの「新時代」を示すものであり、「次の100年」に向けた姿を示すものであると述べている。
フロントエンドでは、ランチアの伝統的なT字型グリル「カリス」を現代風にアレンジし、3本のLEDライトで再構成している。リアには、ランチア・ストラトスからインスピレーションを得た円形の中空テールライトと、新しいブランドネームが配置された。
ヘッドデザイナーのジャン=ピエール・プルエは、「時代を超越し、耐久性があり、ユニーク。ランチアのデザインは、円、四角、三角といった象徴的な(そしてピュアな)形状で構築されていきます」と語った。
このリアデザインは、2024年に発売予定の新型EV、イプシロンから採用される予定。親会社であるステランティスのSTLAスモール・プラットフォームがベースとなる可能性が高く、プジョー e-208との部品共有が予想される。
イプシロンを筆頭に、ランチアは2028年までにEV専用ブランドとなることを目指している。他の2車種のデビュー時期はまだ発表されていない。
欧州を中心に再展開 小型のプレミアム車
ナポリターノCEOは以前、AUTOCARの取材に対し、ランチアは「エレガンスとモダンさで世界中に認知されるようになった歴史」に則って、コンパクトなフラッグシップモデルに注力する予定だと語っている。
また、同氏は発表会で、今後発売される新型車は「第一段階ではイタリアと他の欧州4か国」(英国、フランス、ドイツを含むと予想される)で販売され、その後欧州全域に拡大すると述べた。
ランチアは、兄弟ブランドのアルファ・ロメオやDSのようにオンライン販売に力を入れるとともに、欧州全域で100の販売店を展開する計画も明らかにした。
「ランチアを欧州の高級車市場でリスペクトされるブランドにしたい」とナポリターノCEOは語る。
ランチアの次世代車のインテリアについては、イタリアのデザイン会社カッシーナと共同開発され、来年4月にその全貌が明らかにされる予定。最新の車載技術も搭載されるという。
また、ブランドロゴの刷新も発表された。日産やフォルクスワーゲン、BMWなど複数の自動車メーカーが採用する二次元の「平面」デザインではなく、立体的なデザインとしているのが特徴だ。
116年の歴史を持つランチアは、個性的なラリーカーやスポーツカーで名を馳せてきたが、近年は3代目となるイプシロンを一部の地域でのみ販売している。2021年よりステランティスの傘下に入った。
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みんなのコメント
復活を楽しみにしてます。
一般的にはラリー車の印象が強いと思われますが
上質で洗練されたセダンクーペに良いものがありました
イタリアでは庶民より上の階層が買う車という位置づけのブランドです。