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ミツオカ M55コンセプトは市販の可能性大!? 最大の難関とは・・・

掲載 更新 4
ミツオカ M55コンセプトは市販の可能性大!? 最大の難関とは・・・

2023年11月16日に光岡自動車(以下、ミツオカ)が突如ホームページで公開した「M55 CONCEPT(エムダブルファイブ コンセプト)」。11月24日から東京のミツオカ 麻布ショールーム」で特別展示が開始されたので、実車を見ながらミツオカ事業部 商品企画課課長 兼 デザイナーの青木孝憲氏と販売企画課 課長の笠原勝義氏にお話を伺った。

光岡自動車 創業55周年を記念したコンセプトモデル
自動車メディアにも何の予告もなく、突然登場した「M55 コンセプト(以下、M55)」。その反響は大きく、当Webモーターマガジンで紹介したニュース記事も、11月にアップした記事の中では最も人気を集めた記事のひとつになっているほどだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

「M55」という車名の「M」はミツオカ(MITSUOKA)、55は55周年を意味する。ミツオカの創業50周年であった2018年に「ロックスター」が限定発売されたように、55周年を迎えた2023年を記念して、このM55は登場した。創業年の頃に生まれた人たちが、感受性豊かな少年・少女時代を過ごした1970年代の時代感覚をベースに、1970年代のクルマを現代風にアレンジしたクルマが、このM55であるという。デザイン開始から製作まで、1年ほどかかっているそうだ。

写真を見た多くのクルマ好きから「ケンメリ(4代目スカイライン)に似ている」、「いや、ダッジ チャレンジャーだ!」などという声がSNSでも飛び交っている。また、ロックスターやバディなどと同様、アメリカ車を意識したスタイリングに思える。だが、特定のモデルはないし、アメリカ車を意識したわけではないという。

むしろ、「1970年代の名車の最大公約数的なデザイン(青木氏)」だそうだ。たしかに、丸型4灯ヘッドランプ、ハニカム形状のフロントグリル、ハッチバックのリアウインドーに装着されたルーバー、そしてリアエンドのダックテール スポイラーなど、ディテールに1970年代を感じさせてくれる。

公表はしていないが、ベース車は現行型のシビック
ミツオカではベース車両を公表してはいないが、ウインドーグラフィックなどのサイドビューを見るかぎり、現行型のホンダ シビックであると推測できる。ベース車両からは前後のドア、ルーフ、リアフェンダー、テールゲートといったパネルはそのまま流用している。

独特のプレスラインが入ったボンネット、フロントセクションとフロントフェンダー、およびリアセクションはM55のオリジナルだ。展示車両はワンオフのコンセプトゆえ、これらのパネルはFRPで製作されているようだが、市販化されればビュート ストーリーのように、スチールや樹脂成型のパーツも採用されるに違いない。ちなみに、ヘッドランプは汎用品、テールランプは外側の丸い部分はビュート用で他はワンオフで製作されている。

インテリアでは、インパネまわりはステアリングホイールのエンブレム以外はベース車(つまりシビック)と変わらないのだが、奇しくもハニカム形状のエアコン吹き出し口がフロントグリルとデザインを合わせたようで、M55の雰囲気に似合っている。トランスミッションも、あえてMTを選択したのも1970年代を意識したものだ。

そしてシートはブルーのレザー製となり、1970年代のスポーツカーが通気性を高めるために採用したハトメ加工が施されている。形状もベース車両のものから変更されており、シートバックには「MITSUOKA M55 CONCEPT」の刺繍が入れられていた。リアシートも同様の素材で、ハトメ加工も施されている。

市販化を検討はしているのだが・・・
展示車両を見るかぎり、完成度も高く、また保安基準で問題となりそうな部分も見受けられないから、ほぼこのままで市販することは可能と思われる。実際、Webサイトを見た人たちからの反響は大きく、「早く発売して欲しい!」「発売されたら、すぐに買います!」という声が数多く上がっている。

じつは、ミツオカとしても「コンセプト」と謳い、「現時点で商品化予定はございません」としているが、「反響次第では、市販化も検討しています(笠原氏)」という声や、本音では「市販化しないものを、ここまで作らないだろう」という話も聞く。つまり、市販化を目指してはいるのだが、最大のネックは「ベース車両の納車時期」にあるという。

ホンダのホームページでは、シビックの工場出荷メドは4カ月程度となっているが、ユーザーがオーダーしてから納車までは、半年以上はかかっているようだ。ホンダとしても一般ユーザーへの納車を最優先するであろうから、ミツオカへベース車両として供給するキャパシティを得るには、まだ時間がかかりそうだ。

したがって、市販化を求める声が高まることはもちろんだが、最大の難関はベース車両の供給能力にあるようだ。こればかりは、ミツオカとしてもどうにもならないポイントだろう。ホンダがシビックを安定生産できる体制になることを待つしかなさそうだ。

なお、とにかくM55の実車を見てみたい!という人は、以下のスケジュールで特別展示されるので、そのノスタルジックなスタイリングを眺めて見て欲しい。(文と写真:篠原 政明)

ミツオカ M55コンセプト 特別展示スケジュール


●2023年11がT24日(金)~12月16日(土)
 ミツオカ 麻布ショールーム
●2024年1月12日(金)~1月28日(日)
 ミツオカ 富山ショールーム

[ アルバム : ミツオカ M55 コンセプト はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

4件
  • kaza
    価格によっては検討しようかな
  • nek********
    シビックが300万ぐらいだから、M55は450万超えかな…
    光岡は台数見ないし、格好良いから目立つだろうな~。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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