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2022年クルマの通信簿 スタートダッシュを決めたのは? シエンタ、エクストレイルなど人気モデルの実力比較

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2022年クルマの通信簿 スタートダッシュを決めたのは? シエンタ、エクストレイルなど人気モデルの実力比較

2022年も新モデル続々投入

コロナ禍3年目となった2022年。サプライチェーンの混乱や半導体不足という逆風の中、それでも数多くの新型車が発売開始となった。

【画像】人気の秘訣は?【新しくなったトヨタ・シエンタ/新旧比較】 全174枚

ここでは、それら新型車の発売直後の売れ行きの勢いがどれだけあったのかを探ってみたい。

まず、2022年の新型車の中で話題となったモデルをピックアップしてみた。

トヨタからは、「ノア/ヴォクシー」「bZ4X」「シエンタ」「ハリアーPHEV」「クラウン・クロスオーバー」といった新型車が登場している。

日産は「フェアレディZ」「サクラ」「エクストレイル」「セレナ」だ。

三菱は「eKクロスEV」、ホンダからは「ステップワゴン」「シビックe:HEV」「シビック・タイプR」。

マツダは「CX-60」、スバルは「クロストレック」、ダイハツは「ムーヴ・キャンバス」だ。

これらの中で、派生モデルで単体の数字が出ないモデル、受注一時停止となったモデル、2022年年末発売を除くと「ノア」と「ヴォクシー」「シエンタ」「クラウン・クロスオーバー」「サクラ」「eKクロスEV」「エクストレイル」「ステップワゴン」「CX-60」の9モデルが残る。

これら9モデルの発売後3か月の販売数を一般社団法人日本「乗用車ブランド通称名別順位」からチェックしてみた。発売直後のダッシュ力を比較してみたい。

ノアヴォクは目標未達に

まずは人気のミニバンであるトヨタの「ノア」「ヴォクシー」と「シエンタ」、ホンダの「ステップワゴン」の数字をチェックしてみたい。

「ノア」「ヴォクシー」の発売は2022年1月13日。その翌2月から4月の3か月間の販売台数は、以下のようなものであった。

ノア

2月:2227台
3月:7046台
4月:5397台
合計:1万4670台

ヴォクシー

2月:2073台
3月:7691台
4月:4707台
合計:1万4471台

ノア/ヴォクシー合計:2万9141台

2台の販売目標は「ノア」が8100台/月、「ヴォクシー」が5400台/月であることを考えると、本来の3か月の目標は4万500台。結果的には目標に届かなかったという結果だ。

「シエンタ」の発売は8月となる。販売の目標は8300台/月だ。

シエンタ

9月:7785台
10月:1万739台
11月:1万167台
合計:2万8691台

「シエンタ」の発売後3か月の結果は、目標を軽々とクリアしている。10月の販売ランキングでは登録車として2位になるほどだ。

つづいてホンダの「ステップワゴン」の発売は5月27日。翌6月から8月までの発売数は以下になる。販売目標は5000台/月だ。

ステップワゴン

6月:3378台
7月:5708台
8月:4616台
合計:1万3702台

目標の1万5000台にはわずかに届かないという結果となった。

人気ジャンル「SUV」の成績は?

SUVの話題の新型車はトヨタの「クラウン・クロスオーバー」、日産の「エクストレイル」、マツダの「CX-60」の3モデルだ。

まずは、「クラウン・クロスオーバー」の数字から見てみたい。販売の目標は3200台/月だ。

クラウン・クロスオーバー

9月:1246台
10月:2556台
11月:2062台
合計:5864台

目標となる3200台×3か月の9600台には、まだまだという結果になってしまったようだ。

続いて7月に発売となった「エクストレイル」はどうだろうか。

エクストレイル

8月:2151台
9月:3395台
10月:1761台
合計:7307台

日産からは8月に「発売2週間で受注1万2000台突破」のリリースが出ている。これは歴代のエクストレイルでは最速とか。その発表を鑑みると、どうやら受注に生産が追い付いていない状態といえるだろう。

SUVの最後のモデルは「CX-60」だ。発売は9月から。そして目標は2000台/月だ。

CX-60

9月:813台
10月:1738台
11月:1405台
合計:3956台

目標となる3か月で6000台には届かなかったようだ。

今年の顔 話題の軽EVは?

軽自動車では日産の「サクラ」と三菱の「eKクロスEV」の兄弟EVと、ダイハツの「ムーヴ・キャンバス」となる。

このうちEVである「サクラ」と「eKクロスEV」はどうかといえば、以下のような結果となった。

サクラ

7月:3319台
8月:3523台
9月:4247台
合計:1万1089台

eKクロスEV

7月:552台
8月:597台
9月:1058台
合計:2207台

この2台の数字はEVとしてはなかなかの数字だ。

特に「サクラ」の毎月3~4000台というのは国内EVでは最多となる。

ただし、軽自動車の販売ランキングのトップをゆくのはホンダの「Nボックス」で、その販売台数は1~11月の累計で18万5437台。

月あたりで計算すると1万6000台のペースとなる。月に3~4000台の「サクラ」の場合、軽自動車の販売ランキングでは11位以下という状況だ。

目標クリアしたのはシエンタ

話題のモデルの発売後3か月の売れ行きを見てみると、意外とみな苦戦しているようだ。

その中でも突出した結果を残したのは「シエンタ」と言えるだろう。目標をクリアするだけでなく、登録車全体のランキングでも10月に2位に食い込んでいる。

また、日産「サクラ」は軽自動車として見れば多いわけではないが、EVと考えれば、2か月で1万台超という結果は上々といえるもの。さすが、日本カー・オブ・ザ・イヤーとRJCカー・オブ・ザ・イヤーの2冠を得ただけの実力といえるだろう。

とはいえ、今年の結果は人気のあるなしというよりも生産の都合が結果に大きな影響を与えているという側面も大きい。

真の実力はコロナ禍による生産の混乱がおさまった後にようやく見えてくるのではないだろうか。

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みんなのコメント

4件
  • 販売目標と比べられてもなぁ。
    全車とも受注状況を加味して考えないと人気/不人気は解らない。
  • とにかく、国産PHV/PHEVの選択肢があまりにも少ない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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