現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > デビューしてから7年でもマジで売れてるホンダフリード!! 新型シエンタよりイケてるのはどこだ? 

ここから本文です

デビューしてから7年でもマジで売れてるホンダフリード!! 新型シエンタよりイケてるのはどこだ? 

掲載 37
デビューしてから7年でもマジで売れてるホンダフリード!! 新型シエンタよりイケてるのはどこだ? 

 2022年にモデルチェンジを行って販売好調なトヨタシエンタ。そのライバルといえば、ホンダフリードだ。デビュー以来7年が経過しているが、いまだにホンダで一番売れているミニバンである。大人気のフリードだが、新型シエンタより優れている部分はどこなのだろうか?

文/渡辺陽一郎、写真/ホンダ、ベストカー編集部

デビューしてから7年でもマジで売れてるホンダフリード!! 新型シエンタよりイケてるのはどこだ? 

■ホンダ車の中で2番目に売れているフリード

ホンダフリードはデビューしてから約7年が経過しているが、一番売れているホンダのミニバンだ

 2022年には、トヨタノア&ヴォクシーや日産セレナなど、3列シートのミニバンが豊富に登場した。その中で、登録台数の最も多い車種がトヨタシエンタだ。直近の2023年1~3月には、1か月平均で約1万2380台を登録した。

 シエンタは2022年の発売だから設計も新しく、コンパクトミニバンとあって価格は割安だから、ミニバンの販売1位になるのも納得できる。ミニバンの販売2位はヴォクシーで、1か月平均約8840台を登録した。3位はノアで8790台であった。

 注目されるのはミニバンの販売4位だ。ホンダフリードが1か月平均で約8360台を登録している。フリードの発売は2016年だから、7年近くを経過した設計の古いミニバンだが、登録台数は2022年に登場したノアやヴォクシーに迫る。

 フリードの売れ行きは、ホンダ車では2番目に多い。ホンダの国内販売で1位の車種は、国内のベストセラーでもあるN-BOXで、2023年の1か月平均届け出台数は約2万2420台だ。この売れ行きは別格だが、ホンダで2位に入ったのが、約8360台のフリードだった。

 常識で考えると、ホンダの国内販売2位はフィットだろう。伝統あるコンパクトカーで認知度も高い。現行型の発売は2020年だから、設計も新しい。それなのに2023年1~3月の1か月平均登録台数は約6200台だ。設計の古いフリードの74%しか登録されていない。

こちらはライバルのトヨタシエンタ。2023年1~3月には、1か月平均で約1万2380台を登録

 またホンダには軽自動車のN-WGNもあり、この登場も2019年だから比較的新しいが、2023年の1か月平均届け出台数は約4480台だ。ベストセラーのN-BOXとエンジンやプラットフォームなどの基本部分を共通化しながら、N-WGNの売れ行きは、N-BOXの20%ときわめて少ない。

 以上のように今のホンダの国内販売は、N-BOXとフリードを双璧として成り立つ。その切っ掛けは、初代(先代)N-BOXの大ヒットだ。2011年に登場して好調に売られ、2017年に発売された2代目の現行型は、魅力をさらに高めて国内販売の1位になった。

 その結果、ホンダのブランドイメージも影響を受けた。今では「ボディが小さくて実用的なクルマを造るメーカー」になり、スライドドアを装着して背の高いコンパクトなN-BOXとフリードに人気が集中した。

 N-BOXとフリードの外観と価値観は似ていて、ホンダの国内販売を支える存在だ。前述のフィットやN-WGNは、この2車種にユーザーを奪われて売れ行きを下げた。

 そこでフリードとライバル車のシエンタを改めて比べたい。フリードが発売から7年近くを経過しながら好調に売られる背景には、ホンダのブランドイメージの変化もあるが、優れた商品力も影響を与えている。その魅力をシエンタとの比較で明らかにしたい。

■車内の広さを実感させるミニバンらしい外観

シエンタのボディフォルムは、ミニバンらしい室内の広さを実感させるもの

 シエンタは2022年に登場した現行型で、サイドウインドウの面積を広げて車内の広さを強調するが、フリードは以前からミニバンらしい外観が特徴だった。全高もフリードが少し高く「ミニバンらしさ」を重視するユーザーに人気だ。

■2列目にキャプテンシートを設定

フリードの3列仕様は2列目にキャプテンシートを選択することができる

 ミニバンの2列目では、セパレートタイプのキャプテンシートが高い人気を得ている。両側にアームレストが装着されて座り心地が優れ、少し豪華な気分も味わえる。2列目の中央が通路になるから、2/3列目の移動もしやすい。3列目の乗員が2列目に移り、スライドドアから乗り降りできて便利だ。

 シエンタの2列目はすべてベンチタイプで、キャプテンシートは選べない。その点でフリードは、全グレードの2列目にキャプテンシートを用意した。

 しかも一般的にキャプテンシートの価格はベンチタイプよりも高いが、フリードは逆だ。開発者は「キャプテンシートは人気が高く、大量に販売されるから、ベンチシートよりも価格を安く抑えることができた」という。

■3列目シートの足元空間が広い

フリードの3列目シート

 身長170cmの大人6名が乗車した時、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ1つ分に調節すると、フリードでは3列目の膝先が握りコブシ2つ分になる。シエンタは、同じ測り方で握りコブシ0.5個分と狭い。

 その代わりシエンタは、床と座面の間隔がフリードよりも40mm広い。従って腰が落ち込んで膝の持ち上がる窮屈な姿勢になりにくい。つまり一長一短だが、足元空間を広く確保したい場合は、フリードが広々としていて快適に感じる。

■3列目を格納する時のシートアレンジが簡単

フリードの3列目シートは跳ね上げ式となっている

 3列目を格納して荷室容量を拡大する時、フリードでは、3列目を単純に左右に持ち上げて固定すれば良い。

 しかしシエンタは、3列目を2列目の下に格納する。そのために2列目を一度持ち上げてからその下に3列目を収めて、2列目を再び元に戻す必要がある。3列目が完全に格納されて荷室に張り出さない半面、シートアレンジの操作は面倒だ。フリードなら簡単に扱える。

■4気筒エンジンを搭載

ホンダフリードの1.5L 4気筒エンジン

 シエンタは現行型でノイズを抑えたが、登り坂などでアクセルペダルを踏み増した瞬間、直列3気筒エンジンの粗い音質が聞こえることがある。その点でフリードは、ノイズの音量は小さくないが、直列4気筒だから音質は馴染みやすい。フリードなら耳障りには感じない。

■シエンタを超えるフリードの魅力

フリードのハイブリッドシステムは1世代前のi-DCDとなっている

 フリードの発売は2016年だから、2022年のシエンタに比べると、古さを感じる機能が多い。まずフリードのハイブリッドシステムは、i-DCDと呼ばれるタイプだ。今のホンダ車が搭載するe:HEVに比べて世代が古い。2WDのWLTCモード燃費は20.9km/Lで、シエンタGやZの28.2km/Lを大幅に下まわる。

 フリードは操舵感も鈍く、シエンタに比べて手応えが曖昧だ。このほか今の技術進歩が著しい衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能も、フリードは設計が古い。従ってフリードとシエンタを総合的に比べれば、設計の新しいシエンタの魅力が強い。

 ただし車内の広さを想像させる外観、2列目のキャプテンシート、余裕のある3列目の足元空間、3列目の簡単な格納方法など、ミニバンにとって重要な機能とデザインには、発売から7年近くを経過したフリードに注目すべき点が多い。

 つまりフリードの販売が好調な背景には、前述のN-BOXによって変化したホンダのブランドイメージもあるが、それだけで売れ行きを伸ばしたわけではない。フリードのミニバンとしての優れた商品力が強みになっている。

 そしてフリードは、2024年の前半にフルモデルチェンジを受ける可能性が高い。次期型は現行型のセールスポイントを踏襲した上で、ハイブリッドはe:HEVに刷新され、衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能も進化させる。

 コンパクトで実用的という、ホンダのブランドイメージに沿った新型車に発展するから、再び売れ行きを伸ばす。

 逆にミドルサイズミニバンのステップワゴンは、相変わらず販売面の苦戦が続き、復活するLサイズのオデッセイも売れ行きを伸ばすのは難しい。今のホンダの国内販売は、N-BOXとフリードが支えるが、最も重要なことはミドルサイズ以上のテコ入れだ。

このことはミニバンに限らず、SUVのZR-Vやハッチバックのシビックにも当てはまる。

こんな記事も読まれています

マクラーレン 初のEVスーパーカー計画、現在の技術では達成困難 「支援」要請
マクラーレン 初のEVスーパーカー計画、現在の技術では達成困難 「支援」要請
AUTOCAR JAPAN
駐車の際の「前向き」「後ろ向き」問題…日本での正解をお教えします! 米国で「前向き」が多いのは防犯上の理由もありました
駐車の際の「前向き」「後ろ向き」問題…日本での正解をお教えします! 米国で「前向き」が多いのは防犯上の理由もありました
Auto Messe Web
ハースが「文句なし」のダブル入賞。ペレスを抜き返したヒュルケンベルグが今季ベスト6位/F1第11戦
ハースが「文句なし」のダブル入賞。ペレスを抜き返したヒュルケンベルグが今季ベスト6位/F1第11戦
AUTOSPORT web
【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表
【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表
AUTOCAR JAPAN
『ビースト』という名のスクールバス!? 90名乗車でEV航続241km、米国で納車開始
『ビースト』という名のスクールバス!? 90名乗車でEV航続241km、米国で納車開始
レスポンス
復活するIGTC鈴鹿が『1000km』&控えめなエントリー目標である理由「長距離に慣れているチームがほとんどない」
復活するIGTC鈴鹿が『1000km』&控えめなエントリー目標である理由「長距離に慣れているチームがほとんどない」
AUTOSPORT web
新型「4WDスポーツ車」初公開! レトロな「丸目」に超ハイパワー「V型8気筒エンジン」搭載! “日本専用”の特別なベントレーに衝撃の声!
新型「4WDスポーツ車」初公開! レトロな「丸目」に超ハイパワー「V型8気筒エンジン」搭載! “日本専用”の特別なベントレーに衝撃の声!
くるまのニュース
デコトラの命ともいえる電飾! LEDが台頭するもいまだ電球派もいる理由とは?
デコトラの命ともいえる電飾! LEDが台頭するもいまだ電球派もいる理由とは?
WEB CARTOP
愛車の履歴書──Vol42. 石野真子さん(後編)
愛車の履歴書──Vol42. 石野真子さん(後編)
GQ JAPAN
イクリプスがカーナビ「AVN」のLSシリーズ2024年モデルを発売
イクリプスがカーナビ「AVN」のLSシリーズ2024年モデルを発売
レスポンス
ヒョンデが近々WECハイパーカークラスに参入目指す? LMDh車両開発を準備中との噂
ヒョンデが近々WECハイパーカークラスに参入目指す? LMDh車両開発を準備中との噂
motorsport.com 日本版
気軽に「憧れのフェラーリやデロリアン」のオーナーに! 価値ある旧車を毎月一定額で共同所有「クルマ好き必見の新サービス」とは
気軽に「憧れのフェラーリやデロリアン」のオーナーに! 価値ある旧車を毎月一定額で共同所有「クルマ好き必見の新サービス」とは
VAGUE
新型「“ミニ”Gクラス」登場! 斬新“スッキリ”マスクの「3列シートSUV」! めちゃ静音な新型「EQB」発売 811万円から
新型「“ミニ”Gクラス」登場! 斬新“スッキリ”マスクの「3列シートSUV」! めちゃ静音な新型「EQB」発売 811万円から
くるまのニュース
オーロライエローが輝く、太陽がテーマの『レンジローバースポーツ』登場
オーロライエローが輝く、太陽がテーマの『レンジローバースポーツ』登場
レスポンス
ル・マン、ニュル、スパで『3週連続24時間』の2025年。超・過酷日程は「1年限りの問題」
ル・マン、ニュル、スパで『3週連続24時間』の2025年。超・過酷日程は「1年限りの問題」
AUTOSPORT web
【史上最強】ベントレー第4世代の新型コンチネンタルGTを発表
【史上最強】ベントレー第4世代の新型コンチネンタルGTを発表
driver@web
マゼピン、ウクライナ侵攻の制裁解除で久々にEU入り。ハンガリーでLMGT3車両をテスト
マゼピン、ウクライナ侵攻の制裁解除で久々にEU入り。ハンガリーでLMGT3車両をテスト
motorsport.com 日本版
ECLIPSEのカーナビゲーションシステム「LSシリーズ」に2024年モデルが登場! スムーズな操作と見やすい地図情報、キレイな映像が特長
ECLIPSEのカーナビゲーションシステム「LSシリーズ」に2024年モデルが登場! スムーズな操作と見やすい地図情報、キレイな映像が特長
くるまのニュース

みんなのコメント

37件
  • 登録車実質7車種しか無いHONDAにとってこの車は生命線。

    軽自動車だけじゃ儲かりません。
  • 3列目がシエンタはダメだ。フリードより狭くチープに感じる。
    フリードは、キャプテンシートを選択すると真ん中の空間ができて3列目がより広く感じる
    非ハイブリッドも燃費は悪いが1.5Lのわりに良くできている。
    乗りつぶす気(リセールバリューを気にしない)なら初期投資が安い非ハイブリッドも有りかもしれない。
    フリードは出来すぎていて逆にモデルチェンジで失敗する恐れが有る。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

250.8343.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.8329.7万円

中古車を検索
フリードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

250.8343.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.8329.7万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村