■オーストラリア向けに新設計 専用装備も多数採用
いすゞのオーストラリア法人は2024年10月25日、新型「D-MAX BLADE(ディーマックス ブレイド)」を発表しました。
新型D-MAX BLADEは11月1日に発売されます。
【画像】超カッコイイ! これがいすゞ「新型ブレイド」です!(99枚)
いすゞ「D-MAX」は2002年に登場した貨客兼用のピックアップトラックです。
SUVの「MU-X」とプラットフォームを共通し、主に欧州、中東、アフリカ、中南米、オセアニアなど100か国以上の国と地域で展開するグローバル戦略車となっています。
現行型は3代目で、2019年10月に登場。従来モデルから受け継いだ高い耐久性や走破性、堅牢性に加え、ピックアップトラックのアッパーセグメントモデルとして、存在感を強めたデザインや豪華な仕立ての内装を採用しています。
ピックアップトラックが支持されるオーストラリアにおいてはユーティリティトラックのセグメントにおいて、3番手のシェアを獲得する人気モデルとなっています。
2024年4月には大規模マイナーチェンジが実施され、デザインの一新や先進機能の強化を図っています。
エクステリアは新デザインのLEDヘッドライトやV字型グリルを装備するなど、洗練されたデザインへと変更。インテリアはシボや加飾の質感に拘った上質なものとし、日本の折り紙からインスピレーションを得た加飾パネルを装備しました。
上級モデルではレザー内装やアンビエントライト、光沢の加飾パネルを備え、ピックアップトラックのセグメントを超えた豪華なものとなっています。
オーストラリア仕様のパワートレインは3リッター4気筒ディーゼルターボエンジンを採用し、6速AT・6速MTを用意。駆動方式はFRまたは「ラフテレインモード」付き4WDが設定されています。
先進運転支援は、最新の3Dステレオカメラを採用し、検知精度を高めた衝突被害軽減ブレーキをはじめ、インテリジェントアダプティブクルーズコントロール、リアクロストラフィックアラート、車線逸脱防止支援などのADASパッケージを搭載。
キャブ形状はベーシックな2ドアのシングルキャブと、シート後部にスペースを設けたエクステンドキャブ、4ドアのダブルキャブを用意しています。
ボディサイズはダブルキャブで全長5265mm×全幅1870mm×全高1790mm、ホイールベースは3135mmです。
今回発表されたD-MAX BLADEは、オーストラリア向けに新設計されたモデルで、現地で自動車設計開発を行うウォーキンショー・オートモーティブ・グループが携わっています。
開発にあたり、メルボルンやオーストラリア国内のアウトバック(未舗装路)で10万キロの走行テストが実施され、オフロード性能や乗り心地、ハンドリングのチューニングが図られました。
足回りは35mm径のMTV製ツインチューブサスペンションと17インチ大径ホイール、グッドイヤー製ラフテレーンタイヤを装着し、トレッドの拡大も実施。
これにより29mmのリフトアップとなり、最低地上高は244mm、渡河水深800mmを確保。走破性能を高めています。
バンパー下部には2倍の厚みにしたレッドのアンダーガードを装備。耐衝撃テストや480時間に及ぶ塩害腐食テストをクリアさせ、視覚的に耐久性を訴えるレッドのパウダーコート塗装を施しています。
アンダーガード内部の一体型クロスメンバーは剛性を大幅に高め、8トンの荷重がかかってもたわまない構造とし、さらにそのサイドの牽引フックも補強して、悪路走行時の信頼性を確保しています。
エクステリアはフロントグリルをサテンブラック仕上げとし、112Wのパーライトを内蔵。これに六角形型をモチーフにした「ヘキサポッド」デザインを随所に施し、堅牢なイメージを大幅にアップ。
見た目だけでなく、空力や冷却にも配慮されるようテスト走行を実施したとしています。
ボディサイドにはサテンブラックのサイドステップや、六角形をモチーフにしたホイールアーチモール、スポーツバー(荷台に備わるロールケージ)を装着し、タフでスポーティな印象を与えています。
ボンネットやドアには日本刀から着想を得たサテンブラックの専用デカールが備わり、テールゲートには「BLADE」のロゴを装着。ミラーやエンブレム類もブラックの専用品で、全体的に男らしく逞しいデザインへと変更されました。
インテリアはブラックに統一し、「BLADE」のステッチ入りヘッドレストやフロアマット、エンボス加工入りのスカッフプレートを採用。センターコンソールにはシリアル番号付きの専用プレートが装着され、オーストラリア向けの特別なモデルであることを示しています。
新型D-MAX BLADEの価格は7万6990豪ドル(約774万円)です。
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