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レストモッド?レプリカ?オランダのスタートアップ企業Aerfal Automotiveが伝説のポルシェ904を復活させようとしている

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レストモッド?レプリカ?オランダのスタートアップ企業Aerfal Automotiveが伝説のポルシェ904を復活させようとしている

ポルシェ914から904へ:オランダのスタートアップ企業が伝説のポルシェを復活させようとしている。ポルシェ904は、1960年代で最もエレガントで数々の成績を残したレーシングカーのひとつだが、現在では非常に希少な存在となっている。それでも、ある新進企業がこの車を再び道路に走らせようと、予想外の手段を講じている。

フラットでエレガント、妥協のないデザインを再現:ポルシェ904の正式名称はポルシェ カレラ GTS(Porsche Carrera GTS)で、1960年代、世界で最も美しいレーシングカーのひとつだった。現在、オリジナルモデルは希少で、100万ユーロ(約1億7,500万円)をはるかに超える価格がついている。しかし、スタートアップ企業の「Aerfal Automotive」は、現在、この象徴的な車を、現代の技術、手作業、そして真のポルシェのDNAを用いて再構築しようとしている。

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米国のポータルサイト「Motor1」が報じているように、創業者のダニエル ロブレド氏は、型破りな計画を進めている。100万米ドル(約1億5千万円)以上もするオリジナルの「904」のシャーシを使用する代わりに、「ポルシェ914」をベースとして使用している。このコンパクトなミッドシップクーペは、1969年から1976年にかけて、約119,000台が製造されたこともあってスペアパーツやドナー車両は、今日でも入手が容易なのだ。

914をベースにしたポルシェ904 – 60年代のレースシーンからインスピレーションを得たモデル。外観は、オリジナル「904」に忠実だ。フラットなライン、湾曲したフェンダー、クリアなエアインテーク。LEDライトやBBSホイールなどのディテールだけが、この車に現代の技術が採用されていることを物語っている。インテリアは、レザー、チタン、Momoステアリングホイールを組み合わせている。さらに、「Aerfal Automotive」は計器類のデザインにリンクする腕時計を、有名な時計ブランドと提携して生産する計画を立てている。

空冷フラット8!ドイツでは、すでに同様のアプローチが試みられている。「Aestec GTS (2019)」は、細部にまでこだわった「ポルシェ904」のレプリカで、「ポルシェ ボクスター(タイプ986)」のシャーシとドライブトレインを採用し、クラシックなラインと最新のカーボン技術を融合して生産したが、「Aerfal Automotive」のプロジェクトは、このアイデアを継承しながら「904」の本来のレース魂を、手作りの精密さと独自の8気筒エンジンによって復活させるという、さらに一歩進んだ取り組みだ。

「Aerfal Automotive」はInstagramの投稿で、このエンジンは空冷式自然吸気のフラット8気筒となり、排気量は4.0リッターに拡大され、約400馬力を発揮すると発表した。同社によれば、このプロジェクトは、性能記録を追求することではなく、「その音と感触によって、ドライバーをポルシェの本来のレース魂と直接結びつける、個性を放つエンジン」を作り出すことが目的だと語る。

まだ夢物語だが、可能性を秘めているこれまでのところ、新しい「904」はデジタルスタディとしてのみ存在している。しかし、「Aerfal Automotive」は間もなく最初のプロトタイプを製作し、予約注文を受け付ける予定だ。価格、生産台数、納期は依然として秘密だ。

Aerfal Automotiveの「904」にはレザー、チタンそしてアナログ計器を採用している。このプロジェクトが成功すれば、この「904」は「911」以外の世界では最もエキサイティングなポルシェのレストモッドプロジェクトのひとつとなるだろう。そして、次回のコンクール デレガンスでは、ついに「911」以外のポルシェが大きな舞台に登場することになるだろう。

Text: Marie MiliusPhoto: Antoine Brigot/Instagram

文:AutoBild Japan
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みんなのコメント

7件
  • malco
    なぜここまで大口径のホイール+タイヤなんだろう?
    せっかくの出来が台無しの様な気がするんだけど・・・
  • ken********
    良くできたレプリカが存在してる。化け物にする必要がよくわからん。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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