2020年2月13日、ホンダはフルモデルチェンジしたフィットを2月14日に発売すると発表した。実車はすでに2019年の東京モーターショーで参考出品されているが、ようやく車両価格やスペックなどの詳細が発表された。
数値では表せない「4つの心地よさ」を提案
フィットは、2001年にロゴの後継モデルとしてデビューして以来、今もなお人気の高いホンダのコンパクトカーだ。今回のモデルは4代目にあたる。新型フィットは、歴代モデルが築き上げた優れた性能や機能をベースに、「心地よい視界」「座り心地」「乗り心地」「使い心地」の、数値で表せない4つの心地よさを提案している。
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また、今までのように装備などの違いでタイプを設定するのではなく、ユーザーのライフスタイルやライフステージに合わせて選択できるように、「BASIC(ベーシック)」「HOME(ホーム)」「NESS(ネス)」「CROSSTAR(クロスター)」「LUXE(リュクス)」という5つのタイプを設定した。
エクステリア全体は、シームレスなサーフェスが特徴的で、塊(かたまり)感のあるスタイリングだ。親しみを感じさせるフロントマスクは、クロスター以外はグリルレスとなる。キャラクターラインなどを極力減らしたサイドビューは、塊の造形美を表現。テールゲートは従来型より前傾させて、塊感を強調しながら軽快な印象を与えている。
インテリアは、極細化されたフロントピラーなどの採用で心地良い視界が広がっている。メーターは全タイプで7インチの液晶式バイザーレスを採用している。新世代フレームを採用したフロントシート、クッション厚を上げたリアシートは、長距離ドライブでも疲れにくいものとしている。リアシートは従来型同様に座面を跳ね上げて高さのあるものも積めたり、シートアレンジは多彩だ。
パワートレーンは、1.5L+2モーターのハイブリッドと1.3Lガソリンエンジンの2種。ハイブリッドは従来型の1モーターから発電用と走行用の2つのモーターを搭載した「e:HEV」へと進化した。ミッションは、ハイブリッドは電気式無段変速機、ガソリンエンジンは新開発のCVTとなる。駆動方式は、どちらもFFと4WDを設定している。
安全運転支援システムの「ホンダセンシング」は全タイプに標準装備。フロントワイドビューカメラを初搭載し、後方誤発進抑制機能やオートハイビーム、近距離衝突軽減ブレーキも装備する。また、ホンダ車専用車載通信モジュールの「ホンダ コネクト」を日本国内では初搭載した。
車両価格(税込)は、以下のとおり。
●ハイブリッド
e:HEV ベーシック(FF/4WD):199万7600円/219万5600円
e:HEV ホーム(FF/4WD):206万8000円/226万6000円
e:HEV ネス(FF/4WD):222万7500円/242万5500円
e:HEV クロスター(FF/4WD):228万8000円/248万6000円
e:HEV リュクス(FF/4WD):232万7600円/253万6600円
●ガソリンエンジン
ベーシック(FF/4WD):155万7600円/175万5600円
ホーム(FF/4WD):171万8200円/191万6200円
ネス(FF/4WD):187万7700円/207万5700円
クロスター(FF/4WD):193万8200円/213万6200円
リュクス(FF/4WD):197万7800円/218万6800円
2月10日から最大のライバルであるヤリスも発売が開始された。2020年前半のコンパクトカー市場は、フィットとヤリスのつばぜり合いが続くだろう。今後の動向に注目したい。
フィット e:HEV ホーム 主要諸元
●全長×全幅×全高:3995×1695×1515mm
●ホイールベース:2530mm
●重量:1180kg
●エンジン種類:直4 DOHC+モーター
●排気量:1496cc
●エンジン最高出力:72kW<98ps>/5600-6400rpm
●エンジン最大トルク:127Nm<13.0kgm>/4500-5000rpm
●モーター最高出力:80kW<109ps>/3500-8000rpm
●モーター最大トルク:253Nm<25.8kgm>/0-3000rpm
●トランスミッション:電気式無段変速機
●WLTCモード燃費:28.8km/L
●タイヤサイズ:185/60R15
●10%税込み価格:206万8000円
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みんなのコメント
未だにスペアタイヤのオプションも無いようだし!
販売店に再三要請しているのに本当にホンダは消費者の意見に耳を傾けないですね。
新型を待っていましたが現状では購入候補から外れます。
早く出されることを期待しています。