とあるサービスエリアで、こんなクルマを発見した。1972~76年の間に生産されたL50型のキャリイトラック…。
2スト特有の音をたててサービスエリアにやってきたので、「バイクが来たのかと思った~」などと朗らかに近づいてみると、あることに気がついた。
えっ! 小さいプレートに「富士山」ナンバー? 昔のナンバーに新たな地名を登録できるワケ
この画像で不思議に思う部分。そう、ナンバープレートのサイズが小さく、地名が「富士山」なのだ。
ナンバーの仕様が昔のままなので、購入時からそのまま乗っているんだなあと騙されてはいけない。プレートは古いのに、地名の表示が比較的新しい「富士山」なのだ。
しかし、プレートサイズも小さく富士山ナンバーって本当にアリなの? そこのところを、軽自動車検査協会事務所に聞いてみた。するとこんな返事が返ってきた。
発売当時360ccだったクルマは、縦125mm×横230mmの小さなプレート(通称:小板プレート)を装着している。軽自動車が小板プレートからいわゆる今の中板プレート(縦125mm✕横230mm)になったのは、1975年1月1日。それ以前に登録された車両は、名義変更などで数字が変わっても小板ナンバーのままでOKだというのだ。
なのでもちろん、地名が当時から変わってもプレートのサイズはそのまま。名義変更などでナンバーの数字部分はもちろん変わるが、上部の「種類および用途による分類」を表す数字も変わらないままだ(写真のプレート「66」は貨物の四輪の意/1974年12月31日までに登録された車両に採用)。ただ、地名に関しては新しいほうを表示しなければならない。
だから、小さなナンバープレートに、新しい地名が表示されているのだ。
というわけでこのキャリイトラックのオーナー(小泉さん)に突撃取材してみたところ、小泉さんで3オーナー目。先日車検を通したばかりだと言う。
ナンバーと同じくシートベルトも当時のままなので、腰のみを固定する2点式。リヤのナンバープレートは、わざとワックスがけをして昔の雰囲気に近づけた。上部の「SUZUKI」エンブレムは、じつはバイク用のものを使用しているこだわりっぷり。
ポイントは、初代フェアレディZのエッグランプを装着したエンジンまわり。メンテナンスの際に役立つ、趣味人ならではの仕掛けだ。
突撃取材にも関わらず気さくにご対応いただき、ありがとうございます!
〈文=ドライバーWeb編集部 写真=山内潤也〉
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…って言うヤツ、この記事読んで頭冷やせ!