現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「XV」から「クロストレック」へ。スバル SUVブラザース末弟の実力の人気を探る

ここから本文です

「XV」から「クロストレック」へ。スバル SUVブラザース末弟の実力の人気を探る

掲載 更新 13
「XV」から「クロストレック」へ。スバル SUVブラザース末弟の実力の人気を探る

2022年12月のフルモデルチェンジで「XV」から「クロストレック」に車名を改めたスバルのCセグメント クロスオーバーSUV。発売から1年を経過したところで、実際の販売データなどを基に人気の傾向などを検証してみたい。

新世代スバルの第1弾として登場
インプレッサがベースのクロスオーバーSUVとして2010年に登場した「インプレッサXV」は、2012年に登場した2代目から単に「XV」に車名を変更。そして2022年末に登場した現行型の4代目からは、世界統一名称の「クロストレック」となった。最新版のプラットフォームやアイサイトなども採用し、新世代スバルの尖兵的存在でもある。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

今回、取材用の機材車を兼ねて試乗したのは、上級グレードのリミテッド。駆動方式はスバル得意の4WDではなくFFだった。2Lの水平対向4気筒エンジンに小型のモーターを組み合わせた「eボクサー」と呼ばれるハイブリッドはパラレル式だが、モーターのみで駆動する時間は短く、マイルドハイブリッドに近い。他のスバル車がターボでアシストする領域をモーターでアシストする感覚だ。

それでも、Cセグメントとしては少し大きめだが全長4.5mを切るサイズは絶妙で扱いやすく、走りっぷりは軽快だ。アイサイトやインフォテインメントシステムなど、安全&快適装備は充実しているし、疲れにくいシートや視界の良いコクピットは、市街地でも高速道路でも運転しやすい。

しかも取材時に首都圏としては珍しい降雪の高速道路や市街路を走る機会もあったが、試乗車はスタッドレスタイヤを装着しており、FFとはいえ200mmの最低地上高もあり、そしてなんといっても「スバルのSUV」は、こんな条件下でも精神的に余裕を持って走ることができる。もちろん過信は禁物だが、こうしたシチュエーションでは大きなアドバンテージになることは間違いないだろう。

今回の試乗では約350km(高速が6割、市街地が4割)の走行で、平均燃費計は13.8km/Lを記録した。ハイブリッド車としては少し物足りない数値だが、雪道走行や渋滞もありながら、WLTCモード(16.4km/L)の8割以上を記録したのだから、まあ妥当なところだろう。

スバル車を買うなら、やはり4WDか?
さて、そんなクロストレックは2022年12月から2023年11月の1年間で、2万2116台を販売している(スバル調べ、以下同じ)。ちなみに自販連のデータでは、クロストレック(および先代のXV)はインプレッサと統合されての数値として発表されているが、比率的には圧倒的にクロストレックのほうが多いという。

2024年1月末の時点で、オーダーしてから工場出荷までの期間は2カ月程度。最近のモデルとしては、待たされる期間は短い。この手のクルマを少しでも早く手に入れたいと考えているなら、クロストレックは選択肢に入れておいたほうがいいだろう。

クロストレックのグレードは、上級グレードのリミテッドとベーシックなツーリング、それぞれに4WDとFFがあるが、パワートレーンは前述のハイブリッドのみというシンプルな構成だ。人気グレードと比率は、以下のようになっている。

(1)リミテッド(4WD):51.8%
(2)リミテッド(FF):19.2%
(3)ツーリング(4WD):18.6%
(4)ツーリング(FF):10.4%

全体では、リミテッドとツーリングが約7:3。また駆動方式では、リミテッドは4WDが73%でFFが27%、ツーリングは4WDが64%でFFが36%となる。やはり、スバル=4WDのイメージは強いようだ。

リミテッドとツーリングでは、FF/4WDとも約40万円の価格差があるが、センターインフォメーションディスプレイやデジタルマルチビューモニターなどを標準装備(ツーリングはオプションで選べる)し、内外装の意匠なども差別化されているから、やはりリミテッドの人気が高くなるようだ。とはいえ、アイサイトのコアテクノロジーなどに違いはないから、ツーリングの装備も十分なレベルにはある。

意外と地味目なボディカラーが人気なのは・・・
人気のボディカラーは、

(1)オフショアブルー メタリック(33%)
(2)クリスタルホワイト パール(22%)
(3)マグネタイトグレー パール(12%)

と、比較的地味目な3色で全体の7割近くを占める。トップのオフショアブルー メタリックは訴求色だ。鮮やかなオアシスブルーや、今回の取材車のピュアレッドといった派手めな色もクロストレックのスタイリングには似合うのだが、日本では人気が低いようだ。

ユーザー層は、男女比率では男性81%:女性19%と圧倒的に男性が多い。年齢層では、

(1)50代:28.8%
(2)60代:24.2%
(3)40代:15.9%
(4)70代:11.5%
(5)30代:10.2%
(6)20代:7.4%

と、40~60代で7割近くを占める。地味目なボディカラーが選ばれるのは、このあたりにも要因があるのかもしれない。

購入時には、「安全性」「アイサイトなどの運転支援技術」「運転する愉しさ」「走行性能」といったポイントを重視している人が多い。

永年クルマと付き合ってきて、子育ても落ち着いて、自分とパートナーを中心に好きなクルマを選べる。アウトドア志向もあり、どんな状況下でも安心して乗れるクルマを選びたい。そんな人がクロストレックのオーナーには多いのだろうか。

ただ、個人的にはクロストレックのイメージをもう少し強めるためには、北米で公開された「ウィルダネス」の導入も検討して欲しいところだ。2.5Lエンジンを搭載し、SUV性能も高めたモデルは、ライバルにも大きなインパクトを与えるに違いないからだ。(文:篠原 政明)

スバル クロストレック リミテッド 主要諸元


●全長×全幅×全高:4480×1800×1580mm(シャークフィンアンテナ装着車)
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1580kg
●エンジン:水平対向4 DOHC+モーター
●総排気量:1995cc
●最高出力:107kW(145ps)/6000rpm
●最大トルク:188Nm(19.2kgm)/4000rpm
●モーター最高出力:10kW(13.6ps)
●モーター最大トルク:65Nm(6.6kgm)
●トランスミッション:CVT(リニアトロニック)
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:レギュラー・48L
●WLTCモード燃費:16.4km/L
●タイヤサイズ:225/50R18(オールシーズン)
●車両価格(税込):306万9000円

[ アルバム : スバル クロストレックの深掘り はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

【2024年版】トヨタ ヤリスクロス VS スバル クロストレックを徹底比較
【2024年版】トヨタ ヤリスクロス VS スバル クロストレックを徹底比較
グーネット
【試乗】ホンダの新型車WR-Vは「コスパ最強」なだけじゃない。乗ってみたら分かった、いま売れている理由とは?
【試乗】ホンダの新型車WR-Vは「コスパ最強」なだけじゃない。乗ってみたら分かった、いま売れている理由とは?
Webモーターマガジン
横浜ゴムの新オールテレーン「ジオランダー A/T4」を初試乗。オフロード志向のイケメンぶりとオールシーズンの快適・安心を極めた才色兼備クンだった
横浜ゴムの新オールテレーン「ジオランダー A/T4」を初試乗。オフロード志向のイケメンぶりとオールシーズンの快適・安心を極めた才色兼備クンだった
Webモーターマガジン
ホンダ新型「WR-V」の販売が絶好調! 209万円からの“コスパ最強”コンパクトSUVの魅力とは
ホンダ新型「WR-V」の販売が絶好調! 209万円からの“コスパ最強”コンパクトSUVの魅力とは
VAGUE
今やスバルの屋台骨を支えるフォレスターとクロストレック……ご先祖は初代インプレッサ[グラベルEX]だった
今やスバルの屋台骨を支えるフォレスターとクロストレック……ご先祖は初代インプレッサ[グラベルEX]だった
ベストカーWeb
2024年版 「おしゃれ+実用性も高い」小型ハッチバック 10選 欧州最強Bセグメント車、どれが好き?
2024年版 「おしゃれ+実用性も高い」小型ハッチバック 10選 欧州最強Bセグメント車、どれが好き?
AUTOCAR JAPAN
スバルが新型「ステーションワゴン“SUV”」発表! 上品ブルー×ブラック装備が超カッコイイ! アンダー700万円の「アウトバック“ウィルダネス”」中国に登場
スバルが新型「ステーションワゴン“SUV”」発表! 上品ブルー×ブラック装備が超カッコイイ! アンダー700万円の「アウトバック“ウィルダネス”」中国に登場
くるまのニュース
今やブーム真っ只中なのに……期待が大きすぎた  悲しい運命をたどった[SUV]4選
今やブーム真っ只中なのに……期待が大きすぎた  悲しい運命をたどった[SUV]4選
ベストカーWeb
ランクル250にも負けてない……2024年秋の日本導入が待ち遠しいスバル[新型フォレスター]! ワイルドな[ウィルダネス]もぜひ日本に導入して~!
ランクル250にも負けてない……2024年秋の日本導入が待ち遠しいスバル[新型フォレスター]! ワイルドな[ウィルダネス]もぜひ日本に導入して~!
ベストカーWeb
「スバル車」に長年乗り続けるユーザーが多い理由 インチキSUVを撃破? 同社クロスオーバーSUVを通して考える
「スバル車」に長年乗り続けるユーザーが多い理由 インチキSUVを撃破? 同社クロスオーバーSUVを通して考える
Merkmal
「トライトン」がアリなら「エクスフォース」も入れてよ! インドネシアで誕生した三菱のSUVがホンダWR-Vとガチ勝負できる逸材だった
「トライトン」がアリなら「エクスフォース」も入れてよ! インドネシアで誕生した三菱のSUVがホンダWR-Vとガチ勝負できる逸材だった
WEB CARTOP
ジープ グランドチェロキー SRT8は 圧倒的なオーラを放っていた【10年ひと昔の新車】
ジープ グランドチェロキー SRT8は 圧倒的なオーラを放っていた【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
アクア シエンタ CX-5 レガシィ でてくる前はけっこう心配されてたってマジか 前評判を覆したクルマたち
アクア シエンタ CX-5 レガシィ でてくる前はけっこう心配されてたってマジか 前評判を覆したクルマたち
ベストカーWeb
スバルが新型「最上級SUV」発表! オシャブルー映える「新ガイザー」! 約900万円のタフ仕様「アウトバック」伊に登場
スバルが新型「最上級SUV」発表! オシャブルー映える「新ガイザー」! 約900万円のタフ仕様「アウトバック」伊に登場
くるまのニュース
マツダが新型クロスオーバーSUV「 CX-80」を欧州で世界初公開
マツダが新型クロスオーバーSUV「 CX-80」を欧州で世界初公開
Webモーターマガジン
全長5m超え! マツダ新型「3列シートSUV」登場へ 存在感ある「フラッグシップモデル」 新型「CX-80」欧州登場 特徴は?
全長5m超え! マツダ新型「3列シートSUV」登場へ 存在感ある「フラッグシップモデル」 新型「CX-80」欧州登場 特徴は?
くるまのニュース
【10年ひと昔の新車】第6世代のメルセデス・ベンツ SLに、ライバルはいなかったのか?
【10年ひと昔の新車】第6世代のメルセデス・ベンツ SLに、ライバルはいなかったのか?
Webモーターマガジン
4輪独立懸架×4WDでミッションはMTのみ! スバル初のリッターカー「ジャスティ」は個性がウナる1台だった!
4輪独立懸架×4WDでミッションはMTのみ! スバル初のリッターカー「ジャスティ」は個性がウナる1台だった!
ベストカーWeb

みんなのコメント

13件
  • mon********
    操縦安定性は欧州車に勝るとも劣らない。AWDの制御技術はグローバルを見渡してもトップレベル。パッシブ/アクティブセーフティ性能は言わずもがな。
    万人受けする「自動車らしい」エクステリアと、抜群の視界の広さ。
    燃費が一時代前、魅力のないパワートレインが唯一最大の弱点。これを解決しないと。
  • nor********
    不正車よりマシですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

266.2328.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

249.0368.5万円

中古車を検索
クロストレックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

266.2328.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

249.0368.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村