2024年から世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に新開発のLMDhマシンSC63を投入するランボルギーニ。先週にはデイトナでIMSAの合同テストが行なわれ、早速GTPクラス最速タイムをマークした。
こうしたテスト内容に、ランボルギーニでモータースポーツ主任を務めるジョルジオ・サンナは「技術的な進歩に満足している」と語った。
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テスト初日のみのドライブとなったアンドレア・カルダレッリは、昨年のデイトナ24時間レースのポールタイムから約1秒差となる1分35秒027をマークした。
またランボルギーニは順調に周回を重ね、トラブルらしいトラブルは初日の終盤に左リヤタイヤがパンクしただけだった。その結果ランボルギーニは、GTPクラスでトップに立っただけでなく、2日間で合計1150kmを走破した。
アイアンリンクスが運営するランボルギーニのLMDhプログラムではこれまで、イモラ、ポール・リカール、アルメリア、ヘレスといったヨーロッパのサーキットでプライベートテスを実施してきたが、今回のIMSAテストが公の場での初走行となった。
SC63は今回デイトナを走ったものの、WECのホモロゲーションプロセスと日程が重なるため、IMSA開幕戦のデイトナ24時間レースには出場しない。そのため、IMSAデビューは第2戦セブリングからとなる。
「デイトナでのテストは来シーズンに向けてSC63のデータを収集し、経験を積むための新たな機会となった」
IMSA合同テストをサンナはそう振り返った。
「デビューに向けて、マシンにはまだやるべきことが沢山あるが、技術の進歩、アイアンリンクスチームとファクトリードライバーの働きには満足している」
テスト2日目には、ロマン・グロージャン、ダニール・クビアト、ミルコ・ボルトロッティが交代でドライブした。このうち、グロージャンとクビアトがカルダレッリと共にセブリングでIMSAデビューを果たすこととなる。なお、ボルトロッティとカルダレッリは、アイアンリンクスのウラカンでデイトナ24時間レースのGTDクラスに参戦予定だ。
この後、アイアンリンクスはオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)へ移動し、LMDhプログラムのテストを継続する。
「ただ走り続けることが計画だ」
motorsport.comに対して、アイアンリンクスのアンドレア・ピッチーニ代表はそう語った。
「(COTAは)いくつかの観点から非常に興味深いサーキットで、WECのレースも行なわれる。ここでテストするのは重要なことだし、我々のGTカーも持っていくつもりだ」
「一方で、COTAは非常にバンピーなサーキットだから、パートナーのKWと開発しているダンパーにとっても重要だ。アメリカにはバンピーなサーキットが沢山あって、ここが重要なポイントのひとつになるだろう」
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