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【スーパーカー年代記 090】メルセデスAMG GTはモータースポーツでも活躍する本格FRスポーツ

掲載 更新 1
【スーパーカー年代記 090】メルセデスAMG GTはモータースポーツでも活躍する本格FRスポーツ

クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第90回は「メルセデスAMG GT」だ。

メルセデスAMG GT(2014年-)
メルセデス・ベンツのファンなら誰もが知っているAMGの由来に関しては、以前に今企画でSLS AMGを紹介したときに説明したが、AMGがメルセデス・ベンツのサブブランド「メルセデスAMG」となったのとほぼ同時期に、メルセデスAMG GT(以下、AMG GT)は登場した。

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前述のSLS AMGの後継車にあたるAMG GTがワールドプレミアされたのは、2014年のパリ モーターショー。AMGを象徴する存在だけに、硬派なスポーツカーとして仕立てられている。サイズ的には先代モデルにあたるSLS AMGと大差ない(AMG GTのほうが少し全長が短く、少し全高が高い)が、ドアの開閉はガルウイング式ではなく普通のスイング式となった。車格的にはSLS AMGより少し下に位置する。

ロングノーズ/ショートデッキのファストバック スタイルは、いかにもFRのスポーツクーペらしいものだが、リアにはハッチゲートを備えて使い勝手を高めている。見た目は多少クラシカルだが、中身は新世代のもの。SLS AMGから踏襲されたアルミニウム製のスペースフレームは、わずか231kgという軽量ながら高い強度を実現している。

長いエンジンルームの奥にフロントミッドシップ搭載されたパワーユニットは、ドライサンプ化された4L(正確には3982cc)のV型8気筒DOHCツインターボ。しかもVバンクの内側に排気系とターボを装着する「インサイドホット」方式を採用。デビュー時の上級グレードであるGT Sでは、最高出力が510ps、最大トルクが650Nmというパワースペックを発生していた。公称の最高速度は310km/h、0→100km/h加速は3.8秒。ミッションは7速DCTでトランスアクスル方式を採用し、前後重量配分も47:53を実現していた。

インテリアではV8エンジンをモチーフにした大きなセンターコンソールが特徴的で、航空機のコクピットのような佇まいを見せる。2眼式メーターの中央にインフォメーションディスプレイを備え、メルセデス車らしくインターフェースの視認性や操作性は高かった。

日本では2015年から発売が開始され、2017年には585psを発生するハイパフォーマンスモデルのGT Rやオープンモデルのロードスターが設定された。さらに2018年モデルからは、パナメリカーナグリルを採用して顔つきを一新。2019年にはマイナーチェンジされ、4ドアクーペも追加設定されるなど、AMG GTは今もなお進化を続けている。

また、日本のスーパーGTをはじめ、世界各地のレースでGT3やGT4仕様車が活躍し、F1グランプリやドイツ ツーリングカー選手権ではセーフティカーとして採用されるなど、モータースポーツの世界でもAMG GTは注目を浴び続けている。

メルセデスAMG GT S 主要諸元
●全長×全幅×全高:4550×1940×1290mm
●ホイールベース:2630mm
●車両重量:1660kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●排気量:3982cc
●最高出力:510ps/6250rpm
●最大トルク:650Nm/1750-4750rpm
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●トランスミッション:7速DCT
●タイヤサイズ:前265/35ZR19、後295/30ZR20
●当時の価格:1840万円

[ アルバム : メルセデスAMG GT はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

1件
  • クラシックなFR純スポーツカーで、コルベットがMR化した今となってはとても貴重な存在。廃盤にしないで作り続けて欲しい。ちなみに4ドアの方は顔が似ているだけでこれとはまったく関係のない別の車種なので、そっちはどうでも良い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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