5台しか作られなかった米国仕様「エンツォ」の1台
2025年2月に米国フロリダ州のコーラルゲーブルズで開催されたRMサザビーズのオークションに、2003年型のフェラーリ「エンツォフェラーリ」が出品され、話題を呼びました。
【画像】跳ね上げ式ドアがカッコいい! 真っ赤なフェラーリ「エンツォ」を写真で見る(50枚以上)
どんなクルマなのでしょうか。
フェラーリは1984年に発表した「288GTO」から、1987年の「F40」、そして1995年の「F50」と、特別な顧客のためのロードカーを少量生産してきました。
これらに続くスペシャルモデルとして、2002年にフェラーリの創業55周年を記念して登場したのが、フェラーリ「エンツォフェラーリ(以下、エンツォ)」です。
その車名は、フェラーリの創設者から名付けられています。
エンツォはシャシにF1マシンのようなカーボンファイバーとノーメックスハニカムを使用し、これにアルミニウム製のサブフレームを取り付けて軽量化を図りました。またボディデザインは、当時ピニンファリーナに在席していた日本人デザイナー、ケン・オクヤマ氏(奥山清行氏)が手がけました。
エンツォのボディスタイルはピニンファリーナの風洞で空気力学的に完成されたもので、オープンホイールのレーシングカーを彷彿とさせるものです。
コクピットの後ろには新開発されたエンツォ専用エンジン「F140型」が収まりました。
これは約6リッターの65度V型12気筒で、1970年代のCan-Amレースカー以来、フェラーリが製造した最大のエンジンでした。
さまざまなレーシングコンポーネントも採用し、最終的に651馬力と485フィートポンド(約657Nm)というハイパワーを発生しました。
これに組み合わされトランスミッションは6速DCTで、ステアリングポストのパドルで変速しました。
この結果、0‐60mph(約96km/h)加速は3.3秒、最高速度は218mph(約350km/h)というハイパフォーマンスを発揮しました。
エンツォは349台の限定生産の予定でしたが、最終的には399台が生産されました。
出品されたシャシナンバー「132333」は2003年3月に製造され、ボディカラーはロッソ(赤)、天然皮革のシートとダッシュボードトリムで設えられた、わずか5台の米国仕様のうちの1台です。
カリフォルニア州サンフランシスコのフェラーリ代理店で販売され、当時の希望小売価格は65万7660ドルでした。
それから約20年、運転された機会はきわめて少なく、現在の走行距離は1049マイル(約1680km)を表示しています。
前述の288GTO、F40、F50、そしてこのエンツォに加え、2018年に発表された「ラ・フェラーリ」、さらに2024年に発表された「F80」を合わせて、これらのスペシャルモデルは「ビッグ6」と呼ばれています。
この2003年型のフェラーリ エンツォフェラーリ、オークションでの落札価格は550万USドルから650万USドル(1USドル=151円として、約8億3000万円から約9億8150万円!)でしたが、最終的には希望価格に届かず、落札されませんでした。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
中央道で「中国人女性」が「路上寝そべり」で批判殺到!?「永遠に入国禁止で」「入国税を高額に」の声も…実際法律でどうなのか
「日本最長の寝台特急」5月に運行へ!所要16時間超えのロングラン 多客期だけ走る異色列車
1リッター“30km”以上走る!「ガソリン高すぎ…!」でも余裕!? 燃費の良い国産車TOP3
ホンダ「“新”N-BOX」発表に反響多数!? 「迫力すごい」「高級感ある」 “日本一売れてる軽”が精悍「メッキ増しデザイン」採用! 上質「2トーンカラー」も追加の“改良モデル” 18日発売
中国海軍の「アンテナ山盛り軍艦」を自衛隊が撮影!日本に“超接近”した後に太平洋へ 防衛省が画像を公開
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
がっくり。車じゃなくて私の人生ね。