「若い人にも乗ってほしい」の願いを込めてハッチからのお披露目
カローラは1966年に初代モデルが登場、以降、50年以上にわたり進化を続け、累計4500万台以上を販売したトヨタの「顔」と言ってもいいモデルである。しかし、ベストセラーカーは保守的になりがちなのと、世代を重ねるごとにユーザーの高齢化も顕著になっていったそうだ。
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「次の50年に向けてカローラを変える!!」、そんな想いを掲げて開発された新型(12代目)は、ユーザーの若返りのために全面刷新の道を選んだ。カローラ=セダンというイメージが強い中、あえてハッチバックから披露したのはそんな決意の表れでもある。
チーフエンジニアの小西良樹さんは「カローラは2016年に50年を迎えましたが、このモデルが次の50年に向けたファーストバッターのモデルになります。すべてを刷新させた理由は『スポーティで楽しく走るクルマ』を目指すため、つまりカローラの原点回帰のためです。ハッチバックを最初にお披露目したのは、できるだけ若い人にも乗ってもらいたい……というメッセージ性も込められています」と語っている。
エクステリアは、歴代カローラにラインアップされてきたハッチバックはコンサバなモデルが多かったが、新型はかなり“攻め”ている。全体的なイメージは現行オーリスのイメージが残るが、より立体的で力強いデザインへと進化。ちなみにボディサイズは全長4370×全幅1790×全高1435mm、ホイールベース2460mmと、ロー&ワイドなスタイルに仕上がっている。スポーティさという意味では「2BOX上級生」というキャッチコピーで登場した初代カローラFXを思い出した。
一方、インテリアは奇をてらわずシンプルなレイアウトを採用するが、薄型インパネと連続したトリムなどにより解放感にこだわったデザインだ。また、質感にかなりこだわっており、レクサス顔負けのクオリティを実現。「あのカローラが立派になって」と言う人もいるかもしれないが、世界の並み居る強豪相手に戦うためにはマストである。
メカニズムに関してはプリウスからスタートしたTNGAの「GA-Cプラットフォーム」を採用。20mmの低重心化をはじめとする基本性能のレベルアップはもちろんだが、同じGA-Cプラットフォーム採用モデルの知見をフィードバックさせることで、より高いレベルの走りを実現しているそうだ。
パワートレインは北米向けは新開発の直列4気筒2リッター「ダイナミックフォースエンジン」+世界初の発進用ギヤ採用CVT「ダイレクトシフトCVT」と新開発6速MTを設定。日本仕様は北米仕様とは異なるパワートレインが設定されるようだが、直列4気筒1.2リッターターボと直列4気筒2リッター+モーターの新ハイブリッドの2本立てか!?
日本では初夏に登場予定とのことだが、大きく変わるカローラ……非常に楽しみである。
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