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新車より高い中古車も! 20年前のクルマなのに価格高騰中の国産スポーツ5台

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新車より高い中古車も!  20年前のクルマなのに価格高騰中の国産スポーツ5台

国産スポーツは根強い人気で価格高騰

 通常、自動車の価格は、新車の購入時に高く、年数が経過するごとに価値が目減りする。もちろん、下がり幅は走行距離や車種などによって違いがあるが、一般的には経年による価格ダウンは“常識”だ。

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 だが、特に発売当時に高い人気を誇った国産スポーツカーの中には、いわゆる“ビンテージカー”と呼ばれる年式でもないのに、後継車のラインアップがないなどの理由で希少価値を持ち、中古車価格が新車時とほぼ同じか、中には2倍以上に跳ね上がっている車種もある。

 ここでは、そんなクルマたちのうち、いまになって中古車価格が高騰している5台を紹介したい。

ホンダ・シビックタイプR(初代)

 クルマの減価償却期間(法的な耐用年数)は、小型/普通車が6年、軽自動車は4年とされる。中古車市場における取り引きでは、もっと長い期間にわたって価値が残るが、一般的に初度登録(軽自動車は届け出)から10年も経過すると中古車価格は大きく減少。走行距離も10万km前後に達して車両全体の疲労が進み、タイミングベルトのような工賃のかかりやすいパーツ交換も増えるからだ。

 しかしファンの多いスポーツカーとか、中古車輸出の活発なランドクルーザーやハイエースになると、走行距離の伸びた低年式の中古車でも価格が高騰する場合がある。

 その典型がホンダのシビックタイプRだろう。なかでも初代モデルは1997年から2000年に販売され、新車時の価格は199万8000円。いまや、20年前の中古車が160万円前後で販売されている。走行距離が10万kmを超えるものでも高額なので、特にこの初代は価値ありな1台といえるだろう。

 人気の秘密は、やはり高い走行性能。車両重量は1トン少々と比較的軽く、搭載する1.6LのVTECエンジンは、最高出力185馬力を8200回転で、最大トルク16.3kg-mを7500回転で発生させる。ここまで車体が軽量で、高回転・高出力型のエンジンを搭載したスポーツモデルは希少なことから、今でも高い人気を誇っているのだ。

日産・GT-R(現行)

 GT-R(現行R35型)は2007年に777万円で発売された。2008年には861万円に値上げされたが、そこを考慮しても中古車価格は高値安定型だ。というのも2007年式から2008年式の初期型でも、中古車価格400万円以下には下がらない。かつては、300万円代の個体も存在していたが、いまやベースグレードが500~600万円で売られている。

 新車価格の推移を見ると、発売後に改良しながら値上げを続け、最新モデルは最も安い仕様で1000万円以上。新車価格が上昇したこともあり、安かった時代のモデルに人気が集まっており、タマ数も少ないことから中古車の値落ち幅はきわめて少ない傾向だ。

ホンダ・NSX(現行/初代)

 現行NSXは少量生産で、納期がきわめて長い。販売店では「正確な納期を把握できず、ディーラーのホームページにはNSXを掲載していない」という(メーカーのホームページでは閲覧可能)。

 このような事情もあり、中古車価格が高い。標準グレードの新車価格は2413万8889円だが、走行距離の少ない中古車は2500万円以上で売られている。入手が困難なことから、もはやプレミアム価格となっているのだ。

 また1990年に登場した先代(初代)NSXの中古車も高価格。初代モデル発売当初の新車価格(東京地区)は、5速MTが800万3000円、4速ATは860万3000円だったが、今でも中古車は300万円以下には下がらない。

 なかでも走行距離5万km以下の価値は500万円以上。高回転指向の自然吸気エンジンを搭載したミドルサイズのミッドシップスポーツカーは貴重な存在で、今でもファンが多いためだ。

トヨタ・カローラレビン/スプリンタートレノ(4代目)

 後輪駆動の最終型となった4代目カローラレビン&スプリンタートレノ(AE86型)も、販売を終えてから人気を高めた車種。

 このモデルは、軽量な後輪駆動のボディに1.6Lツインカムの4A-GE型エンジンを搭載して、自分の手足のように操れる運転感覚を備えており、当時は若者を中心に大ヒットした。新車の販売期間は1983年から1987年だから、今では終了して30年以上を経過する。

 カローラレビンの発売時点における新車価格は、4A-GE型を搭載して最も安い2ドア1600GTが132万2000円、最も高い3ドア1600GTアペックスは154万8000円であった。この中古車が今では180万円~250万円で売られている。新車時の価格を上まわり、流通価値はクラシックカーの領域に踏み込んだ。

トヨタ・スープラ(2代目)

 1993年に発売された2代目スープラ(80型)は、今でも人気の高いスポーツカー。当時は4WDや4WS(4輪操舵)など電子制御機能を満載したスポーツカーが豊富だったが、2代目スープラは、シンプルなメカニズムで優れた走行性能を発揮。丸みのあるボディスタイルも人気が高い。

 なかでも直列6気筒3Lツインターボエンジンを搭載したグレード”RZ”は高騰。発売時点では398万円から472万円であり、販売終了は2002年だから17年以上を経過するが、ツインターボ搭載車の中古車価格は300万円を超える。さらに6MTモデルだと、新車価格を超えてくる個体もあるなど、こちらも高値安定型の典型といえるだろう。

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