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昭和にブイブイ言わせてた「おっさん走り屋」がカムバックして「なんじゃこりゃ」! いまどきスポーツカーの「衝撃必至」な進化ポイント6つ

掲載 更新 45
昭和にブイブイ言わせてた「おっさん走り屋」がカムバックして「なんじゃこりゃ」! いまどきスポーツカーの「衝撃必至」な進化ポイント6つ

 この記事をまとめると

■ガソリン車が消える前にもう一度スポーツモデルに乗ることを検討するクルマ好きは少なくない

そんなものに頼るならAT車に乗れ! めちゃめちゃ便利だけどつけて欲しくないMT車のお助け装備2つ

■久しぶりにスポーツモデルに乗ると、昔のモデルとの違いに驚くことがある

■この記事では具体例を挙げて解説する

 変速すると回転を自動で合わせてくれる!?

 若かりし頃、スポーツカーやスポーティカーを愛し、マニュアルミッションでブイブイ言わせていたオッサンが、ガソリン車がなくなる前にもう一度、ガソリンエンジンのスポーツカー、スポーティカーにカムバックしたい!! と考えたくなるのも無理はない。本当に、新車で乗るなら今しかないのである。

 ところが、70~90年代の国産スポーツカー、スポーティカーしか知らないオッサンが、現在の国産スポーツカー、スポーティカーにいきなり乗ったとすると、その進化、というより違いに驚くかも知れない。

 たとえば、昔のスポーツカーのエンジンは、ほとんどが高回転型。低回転域ではトルクが細く、MT車だと発進やノロノロ運転時には、ペダルワークに気を遣ったものだ。ところが、たとえば最新のトヨタGR86、スバルBRZに乗ったとすれば、2.4リッターに排気量アップされたD4-Sと呼ばれる水平対向エンジンは、約7400回転までスッキリ回る高回転型でありながら、低速域~中速域のトルクアップが果たされ、ATは当然として、MTでもじつに扱いやすく、走りやすくなっているのだ。それも、高回転のパンチを失わずに、である。

 MTの進化も著しい。一般的なMTでも、今は6速の多段タイプが当たり前で、なおかつ軽いタッチで操作できるとともに、シフト時のノイズまで低減。ガチャガチャしたシフトとはもはや無縁と言っていい。

 さらに、トヨタのi-MTである。カローラスポーツ1.2リッターのマニュアル車から、最新かつ本気のスポーツモデルであるGRヤリスのマニュアル車などに搭載されているのだが、トヨタとアイシンが開発したi-MT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)は、i-MTスイッチを押すことで、6速i-MTがスタンバイ状態になり、変速操作を行うとエンジン回転数を合わせるように制御。スムースな変速をアシストしてくれるのだ。つまり、久しぶりにMTに乗ったとしても、ギクシャクしないということ。とはいえ、オフにもできるところが、トヨタのスポーツカー、スポーティカーに対する考え方。そんなもん、いらない、というドライバーもいるわけで……。

 もう歳だから、スポーツカーやスポーティカーに乗るにしても、ATがいいかも知れない。でも、ダルいATはゴメンだ!! そんなドライバーも、現在なら心配無用。VWのDSGに代表される2ペダルのマニュアルミッションもあるし、なんとGRヤリスのダイレクトシフトCVTはパドルシフトも可能な10速!! スポーツシーケンシャルシフトマチックである。10速、ですよ~。これなら、CVTとはいえ、かなりダイレクト感ある走行性能が楽しめるというわけだ。

 現行スポーツモデルは「決して高くない買い物」

 しかも、MTでやっかいな坂道発進を支援してくれる電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能まで完備しているスポーツカー、スポーティカーもある。停止後、自動的にブレーキを作動してくれて、アクセルを踏むまで保持。発進にはクラッチ操作が必要なものの(3ペダルのMTだから当然)、クラッチを戻し、アクセルを踏めば楽々、発進できるというわけ。

 そうそう、現代のクルマには、高速走行を楽にしてくれる、ACC(アダプティブクルーズコントロール)が付いていることが多い。以前はAT車、2ペダルのマニュアル車だったものが、今ではMT車にも付けられるようになっている。カムバック系おっさん走り屋にとっての70~90年代のクルーズコントロールと言えば、車速を一定に保つだけの機能だったはずだが、今は違う。前車に追従し、車速を自動的にコントロール。ペダル操作不要でそれができるのだから(ATと違い、ギヤチェンジが必要な場面ではギヤチェンジしなくてはならないが)、高速走行は楽々、安全(追突防止という意味でも)だ。

 というわけで、現代のスポーツカー、スポーティカーはあらゆる面で進化。カムバック系おっさん走り屋なら、それを実感する感動さえ、手に入るということだ。もっとも、初代サバンナRX-7が100万円台中半、初代ユーノスロードスターもまた100万円台から買えたことからすれば、今のスポーツカーは、たとえばマツダ・ロードスターのベースグレード、S 6速MTで263.35万円、特別仕様車の990S 6速MTで289.3万円。GRヤリスの4WDなら396万円から。先代は若者が手に入れやすかった価格だったトヨタ86=GR86も、一般ユーザー向けのベースグレードとなるSZで300万円オーバー。日産GT-Rに至っては1000万円オーバーだ。

 久しぶりにスポーツカー、スポーティカーの価格表を見て、70~90年代と比較して驚くかも知れないが、走行性能が飛躍的に高まり、機能、装備、安全性能が大きく進化し、充実しているのだから、物価上昇を考えてもそれは当然。純ガソリンエンジンのスポーツカー、スポーティカーが、もう何年かすると新車で手に入れられなくなるとすれば、決して高くない買い物と考えるのが正解ではないだろうか。

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みんなのコメント

45件
  • うん分かった。でも気を遣いながらガチャガチャ運転するのが楽しい五十路です!
  • そういったおっさん走り屋でも「なんじゃこれ」な装備を、絶対にいらんわと言う人もいれば、いいなこれとばかりに活用する人もいる。

    それだけの話だ。
    どちらが正解ではない。クルマ好きのベクトルがちょっと違うだけだ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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