■コンパクトで精悍な小型ハッチに潜在的な需要も!?
ホンダのタイ法人は2024年2月7日(現地時間)、コンパクトカー「シティ ハッチバック」をマイナーチェンジし、あわせて新型に対応する純正カスタマイズモデル「Modulo(モデューロ)」仕様を発表しました。
精悍さを増したモデューロモデルに対し、SNSなどでは早くも様々な意見が集まっています。
【画像】めちゃカッコいい! ホンダ新型「シティModulo」を画像で見る(30枚以上)
シティは、今から40年以上前の1981年に登場したコンパクトカーの名称として知られています。
小さいサイズの中に広い室内空間を実現し、ユニークなスタイリングとも相まって人気を集めました。
続く1986年登場の2代目シティは、一転してワイド&ローなフォルムを採用し話題を呼びましたが、1995年に販売を終了。国内では絶版車となりましたが、新興国などの海外向け4ドアセダン車として車名が継承されています。
当初は「シビックセダン」がベースでしたが、のちによりコンパクトな「フィット」ベースに変更されており、そのセダンモデルが国内向けに「フィットアリア」や「グレイス」として販売されたこともあります。
現行モデルは初代から数えて7代目で、2019年に発表されました。
コンパクトセダンに加え、タイなど一部の市場では、ハッチバックモデルの「シティハッチバック」も存在します。
今回このハッチバックモデルがマイナーチェンジを実施しました。
ボディサイズは、全長4350mm×全幅1748mm×全高1488-1501mm、ホイールベース2589mmで、新たなデザインのフロント・リアバンパーや、グリルが採用され、よりスポーティな印象を強めるとともに、ホイールのデザインも改められ精悍な印象に磨きをかけています。
インテリアでは、グレーのストライプをあしらった本革および合成皮革の室内装飾に変更され、高級感が高められています。
パワートレインには、最高出力122馬力・最大トルク173Nmを発揮する1.0リッター直列3気筒「VTECターボ」エンジン仕様と、98馬力・127Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒「i-VTEC」エンジンに109馬力・253Nmのモーターを組み合わせたハイブリッド「e:HEV」仕様を用意します。
組み合わせるトランスミッションは、VTECターボ仕様がCVT、e:HEV仕様がE-CVTです。
先進運転支援機能「Honda SENSING」を全車標準装備し、アダプティブクルーズコントロールや先導車発車通報システムの機能が改められています。
価格は、純ガソリンエンジン車が59万9000バーツ(約249万円)から、ハイブリッド車が72万9000バーツ(約303万円)からです。
また今回のマイナーチェンジに合わせ、純正アクセサリーも刷新。なかでも、外観をカスタマイズする「Modulo(モデューロ」ブランドのエアロパーツが注目されます。
「もっとスポーティに」をコンセプトに開発され、ブラックのアイテムで外装を引き締める「ブラックパッケージ」は、16インチアロイホイールと前後のブラックロゴがセットで1万6000バーツ(約6万6600円)です。
また、2ピースのフロントスカートやリアスカート、さらにサイドスカートやリアスポイラーがセットになった「Modulo Aero Sport(モデューロエアロスポーツ)パッケージ」は2万3500バーツ(約9万7800円)など、このほかにも多彩にカスタムアイテムが用意されています。
※ ※ ※
精悍さを増した新型シティのモデューロモデルに対し、SNSなどでは様々な声が寄せられています。
なかでも「メッシュのグリルがカッコいい」「(上位モデルの)シビックみたいなスポーティさがある」など、スタイリッシュさに対し共感するコメントが多く見られます。
一方で「往年の(シティの)イメージとは全然違う」「何の関連性もない」などという声も根強く、かつての国内向けシティとのギャップの大きさに戸惑いを覚えるユーザーも少なくないようです。
とはいえ「なぜ日本で売っていない?」「このくらいのサイズ感がちょうど良いのに」「車名はともかく日本でも売れそう」「MTあればさらに最高」など、現在国内で販売される「フィット」よりもさらにスポーティなコンパクトカーに対する興味や関心の強さもうかがえます。
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