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【マツダ 新型CX-8】マイナーチェンジを受けた新型を実車チェック!

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【マツダ 新型CX-8】マイナーチェンジを受けた新型を実車チェック!

車種別・最新情報 [2022.11.05 UP]


マツダ 新型CX-8】マイナーチェンジを受けた新型を実車チェック!
文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス

マツダ CX-8を大幅改良 専用外装装備の特別仕様車も設定


マツダ唯一の3列車であるラージクロスオーバーSUV「CX-8」の大幅改良が2022年11月2日、発表された。正式発売は、今年12月下旬を予定している。最新仕様となるCX-8の特徴を解説しよう。


モデルライフ初のビッグマイナーチェンジ

新型CX-8 エクスクルーシブモード
マツダSUVのフラッグシップモデルの役目を担ってきたCX-8は、2017年に発表され、同年12月より販売が開始された。年次改良を重ねてきたが、ビッグマイナーチェンジというべき内容となるのは、今回が初となる。

大きな変更のひとつがグレード構成の見直しだ。一言でいえば、CX-5より行っているキャラクターの異なるグレード展開を、CX-8にも導入した。これに伴い上級仕様車である「Lパッケージ」と中間グレード「プロアクティブ」を廃止に。今回の改良では、中間グレードの層を厚めとし、スポーティな「スポーツアピアランス」とアクティブギアの「グランドジャーニー」を追加。従来型からは、エントリーグレードとなるガソリン車「25S」、クリーンディーゼル車「XD」、お買い得仕様の「スマートエディション」、黒を基調とした「ブラックトーンエディション」、最上級車となる「エクスクルーシブモード」が継続されている。

デザイン面では、フェイスリフトを実施。分かりやすい変化のひとつが、フロントグリル。横基調のオーソドックスデザインのものから、「エクスクルーシブモード」より先行採用していたブロックメッシュパターンのものを全車に採用することで、よりモダンかつスポーティな顔に進化。同時にリヤもバンパーとテールランプなどを変更。テールランプの内部を従来の丸目調からL字スタイルとし、リヤガーニッシュもテールランプ間を結ぶシンプルなデザインに改めている。バンパーは、下部にプロテクション風のデザインを取り入れたことで、反射板の位置も変更されている。ボディカラーでは、最新型SUV「CX-60」より取り入れた匠塗第3弾となる白色「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」を追加。これにより「スノーフレークホワイトパールマイカ」が廃止となっている。これより全体的な雰囲気もよりモダンでアクティブに変化している。


新型CX-8 エクスクルーシブモード
メカニズムにも手を加えられており、注目すべきは足まわりの見直しだ。その狙いは、全ての乗員の快適性の向上にある。従来型と比べ、スポーティさを押さえつつ、マイルドに仕上げることで、SUVらしい快適さを高めている。もちろん、マツダの持ち味であるドライバーとの一体感ある走りはスポイルすることないように、ドライバーの操作に対するコントロール性は高められている。その結果、運転のしやすさを維持しつつ、段差やうねりのある路面でのショックを押さえることで、疲れにくく酔いにくい乗り味を目指したのだ。さらにフロントシートは、座面形状と内部のバネを変更することで、コーナリング時にも前席では、上体が安定するようになっているという。これらは3列シート車やクロスオーバーとしてではなく、SUV本来の魅力を追求する人に応えるための改良といえよう。

このほかガソリンエンジン車には、マツダ独自ドライブモードセレクト「Mi-Drive(ミードライブ)」を標準化。ドライバーの操作に対するレスポンスを高める「スポーツ」モードが選択できるように。特別仕様車「グランドジャーニー」では、オフロード走行に適した専用モード「オフロード」モードを装備。オフロードモードに関しては、「グランドジャーニー」に限り、クリーンディーゼル車にも搭載されている。パワートレインでは、エンジンレスポンスの良さと力強さが魅力の2.5Lガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」の磨き上げが行われ、アクセルコントロール性の向上やAT変速タイミングとロックアップ制御の変更を実施している。

この他の改良点として、エントリーグレード「25S/XD」を除き、全車標準となる「アダクティブLEDヘッドライト(ALH)」を改良し、防眩ハイビームLEDを12分割から20分割に細分化することで、より細やかな調光を実現し、夜間視認性を向上。自動車専用道路での渋滞時運転支援機能「クルージング&トラフィックサポート(CTS)」を、エントリーグレード以外のグレードにオプション及び標準化することで先進安全機能を強化。さらに利便性を高めるべく、インフォメーションシステムに搭載するApple CarPlayのワイヤレス機能やスマートフォンなどに採用が広がるUSBタイプCの採用も行っている。


特別仕様車「グランドジャーニー」

新型CX-8 グランドジャーニー
新グレードの特徴を簡単に解説していこう。アウトドアテイストを強めたSUVらしい特別仕様車「グランドジャーニー」は、魅力的な装備と価格のバランスを重視した「スマートエディション」をベースとしたもの。シルバーとブラックのアクセントにより力強さを強調した専用エクステリアを持つ。インテリアは、グレーとベージュの中間といえる「グレージュ」を使った明るい内装で、ファブリックと合成皮革のコンビシートとなる。4WD専用となるのも特徴のひとつで、専用装備となるオフロードモード付「Mi-Drive」も加わる。キャリア搭載にも便利なルーフレールも標準化している。パワーユニットは、2.5L直4自然吸気ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」と2.2L直4クリーンディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D 2.2」の選択が可能。いずれも2列目キャプテンシート車の6人乗りと2列目ベンチシートの7人乗りが用意される。スマートエディションよりも快適装備も強化されており、上級車に近い内容となっている点も注目だ。


新型CX-8 グランドジャーニー

「スポーツアピアランス」はスポーティSUVの世界観を表現

新型CX-8 スポーツアピアランス
もう一つの目玉となる「スポーツアピアランス」は、大人向けスポーティSUVの世界観を提供する一台。ボディ全体をグロスブラックなど黒のアクセントで引き締めたもの。ブラック化されたフロントグリルに映える、赤のアクセントには、初代ロードスターに用いられたクラシックレッド使用するなど、マツダスポーツの伝統を感じさせる演出も……。インテリアも黒が基調となるが、スムースレザーを用いたシートは、レッドとブラックの2色を用意。
ダッシュボードなどのアクセントには、ハニカムシルバーサテンクロームメッキを取り入れているのも特徴のひとつ。パワーユニットは、自然吸気ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.5」とクリーンディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D 2.2」の選択が可能。駆動方式は、前輪駆動車(FF)と4WDを揃え、いずれも6人乗りと7人乗りが用意される。

継続された最上級車「エクスクルーシブモード」は、仕様変更を受け、エクステリアのモールやクラッディングなどの無塗装のブラック仕様だった箇所をボディ同色化。さらにインテリアをナッパレザーはキルティング模様のステッチが施され、ブラックかピュアホワイトの2色から選択できるように。

パワーユニットは、ガソリン車が「SKYACTIV-G 2.5」とターボの「SKYACTIV-G 2.5T」、クリーンディーゼル車がターボの「SKYACTIV-D 2.2」の3タイプから選択可能。ガソリンターボ車のみ6人乗りのみとなり、他のエンジンならば、6人乗りと7人乗りの選択が可能。駆動方式は、FFと4WDが全て用意される。


新型CX-8 スポーツアピアランス

まとめ
上級車らしい落ち着いた印象の強かったCX-8だが、細部に手を加えたことで、その印象にも変化が生じ、アクティブさとスポーティさが高まった。結果的に、「CX-60」にフラッグシップモデルの座を奪われた形となったが、クールな上級クロスオーバーというイメージだけでなく、アクティブライフに最適なラージSUVという印象が高まったことは、SUVとしての懐の広さがよりアピールしやすくなったといえるのではないだろうか。

またマツダ唯一の3列シート車としての強みは、3列目シートの安全性の高さだ。世界を含めた販売地域の法規内容に加え、マツダ独自の基準を追加することで、後部追突による安全性を高めていることがある。積載能力と広さこそミニバンには譲るが、安全性まで含めると、CX-8の方が、総合力では高くなるというわけだ。

オプションでヒッチメンバーも用意するなど、アグレッシブなアウトドアライフにもしっかりと対応する。キャンプなどの人気が高まり、アウトドアブームが加速する今、熟成の進んだCX-8は、新たなファミリーカーや趣味の相棒として良い選択だと思う。また運転好きには、マツダSUVでは唯一選べる2.5Lガソリンターボ搭載車がおススメ。アクティブ派には、クリーンディーゼル車の方がメリットは大きいが、そのエンジンの吹け上がりの良さとパワフルさは、マツダ車に相応しいもの。なぜか新たなスポーティ仕様の「スポーツアピアランス」は選べないが、エントリースポーティとなる「ブラックトーンエディション」が用意されている。

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