テストコースでは確認できない内容もある
新車スクープといえば、縞々やドットなどでカモフラージュ(擬装)されたクルマの写真がおなじみだ。擬装している理由は、ボディの面をわかりづらくするためで、新型車の姿を隠したいからにほかならない。しかし、見せたくないのであればテストコース内を走っていればいいだろうに、擬装してでも公道を走るには何か理由があるのだろうか。
模様には意味があった! 開発車両が纏うカモフラージュ柄に隠された秘密とは
クルマの開発や試作にはいくつもの段階があるが、擬装しているほど隠さなければいけない状態というのは、ほぼ市販に近づいた状態といえる。その段階であれば、基本的な走行性能や耐久テストは完了しているとみていい。いくら開発車両といっても、いつ止まるともわからないような状態で公道に持ち出すとは考えづらい。しかし、公道でなければ確認できないこともあるから、ある程度のリスクを負ってでも公道試験を行っている。
その代表例といえるのが、夏場の首都高の渋滞だ。走行風が期待できない渋滞で、なおかつエアコンをフル稼働するようなシチュエーションというのは冷却系に厳しく、オーバーヒートを起こしかねない。日本で販売するクルマにおいて、「夏場の渋滞ではオーバーヒートの可能性があるのでエアコンを使わないように」などと但し書きをつけることはあり得ないだろう。そのため、輸入車などでは積極的に公道試験を行い、冷却系の性能を確認している。
新車開発のテストに箱根が使われることも
また、かつて国産メーカーのエンジニアに聞いたところ「連続的な負荷によるオーバーヒート対策は公道で確認することが重要であるし、公道でしか試せない」という話もあった。具体的には、自動車メディアの聖地ともいえる『箱根ターンパイク』は、かなり負担が大きくオーバーヒートしないかどうかの確認テストに使うこともあるのだという。もっとも、箱根ターンパイクは公道ではあるが基本的には私道であり、時間を区切れば貸し切りもできるということがテストに向いているという部分もあるようだ。
こうした耐久系のテストのほかにも開発段階において公道を走らせる意味はある。日本でいえばコンビニの駐車場へのアプローチなどで問題がないかといった日常生活に密着した部分までチェックすることがあるというほどだ。シャシーセッティングにおいても公道テストは重要だ。
各社のテストコースには様々な路面を再現したコースを持っているが、それでもリアルワールドでの煮詰めというのは、乗り心地やハンドリングのバランスを取るのに欠かせないという。最近では、トヨタのGRスープラが開発段階において欧州をはじめとした公道での開発期間を通常よりも長くとったというエピソードもあった。実際、擬装したスープラは日本の路上でもデビューの前から何度も目撃されている。
もっとも日本で目撃されたスープラの擬装車についていえば、「A90」というヘリテージを感じさせるロゴをあしらったカモフラージュであり、純粋に隠すためというよりはプロモーション的な意味合いも感じられた。いまやデビューぎりぎりまでクルマの姿を隠すという時代でもない。ティザーサイトなどで情報を小出しにしていくのは当たり前となっている。スープラにしても燃費以外の情報は正式デビュー前にだいたい明らかとなっていた。
これはスープラに限った話ではない。ティザー的なプロモーションの一環として擬装したクルマを走らせるというのは、もはや常套手段となっている。たとえばアメリカでは擬装したシボレー・コルベット(新型はミッドシップになるのでシルエットからして従来とは別物!)の姿がゼネラルモーターズのオフィシャルフォトとして提供されているほどだ。その側面には「07.18.19」という意味深な数字が掲げられている。
これはデビュー日時を示すものと言われているが、まさにプロモーションとしてのカモフラージュであることの好例といえるだろう。擬装車の写真を見る際には、そうした隠れたメッセージにも気を配ることもおもしろそうだ。
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