インテルラゴス・サーキットで開催されているF1サンパウロGP。初日のスプリント予選ではマクラーレンのオスカー・ピアストリが最速タイムをマークした。RBの角田裕毅は18番手だった。
今年5回目のスプリント週末となる今回のサンパウロGP。この前には唯一のフリー走行となるFP1が行なわれ、現地15時30分からは早速、F1スプリントのグリッドを決めるスプリント予選が開始された。
コンディションは曇り。気温22度、路面温度43度と、晴れていたFP1よりも涼しい状況だった。
■角田裕毅18番手で敗退|SQ1
新品ミディアムタイヤの使用が義務付けられている12分間のSQ1。サーキット周辺で雨雲が発生し雨のリスクが高まっていたことも関係しているのか、セッション開始直後からコース上でアタックを実施するドライバーも多かった。
最初のタイム計測でトップに立ったのはピアストリ。インテルラゴスは今年のF1開催に向けて路面の全面再舗装を行なっており、その改善幅も大きいのか、隊列の後方でアタックを実施したドライバーの方がタイムの伸びが良いという状況だった。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンやフェラーリ勢がコース上で走行を続ける中、残り2分を切ったところで、一度ピットへ戻っていたドライバーもSQ1最後のタイム計測を実施した。
ここでマクラーレンのランド・ノリスが1分9秒477のトップタイムをマーク。2番手のピアストリに0.788秒という大差をつけてSQ1を首位で通過した。
3番手にはウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが食い込む活躍を見せた。一方でアストンマーティンのフェルナンド・アロンソはトップ15に0.117秒届かず16番手でSQ1敗退。アルピーヌのエステバン・オコンや角田、もう1台のアストンマーティンに乗るランス・ストロール、キック・ザウバーの周冠宇も姿を消した。
RBとしては12番手でリアム・ローソンがSQ2に駒を進めたが、角田は「ラップには満足していた」もののグリップがなく18番手に終わった。
■ハミルトンとペレスにまさか!|SQ2
10分間のSQ2も新品ミディアムタイヤの使用が義務付けられる。風が強まる中でメルセデスのジョージ・ラッセルを先頭に8台がコースイン。残る7台はガレージでタイミングを待った。
ノリスが1分9秒063でトップに立ち、上位6台が1分9秒台に突入する中、残るドライバーも徐々にコースイン。ここでフェルスタッペンが1分9秒489をマークして2番手につけた。
ノリスやフェルスタッペンなどSQ3通過まで十分なタイムを記録したドライバーがピットへ戻る中、SQ2を最後の1アタックに賭けたハース勢とローソンも残り3分を切ったところでコースに姿を現した。
ただトップタイムを塗り替えるドライバーは現れず、ノリスがSQ1に続いてSQ2も首位通過。ピアストリが2番手、フェラーリのシャルル・ルクレールが3番手となった。
SQ3進出を決めたのはマクラーレン勢とフェラーリ勢、フェルスタッペン、アルピーヌのピエール・ガスリー、ハースのオリバー・ベアマン、メルセデスのジョージ・ラッセル、ローソン、アルボンの10台だった。
体調不良のケビン・マグヌッセンの代役として今回参戦しているベアマン、ダニエル・リカルドの後任としてRBからF1に戻ってきたばかりのローソンがSQ3進出と、ルーキー勢がスピードを見せた。
一方、メルセデスのルイス・ハミルトンは0.097秒届かず11番手敗退。ハースのニコ・ヒュルケンベルグやレッドブルのセルジオ・ペレス、ウイリアムズのフランコ・コラピント、キック・ザウバーのバルテリ・ボッタスがSQ2敗退となった。上位チームのレッドブルとメルセデスから脱落者が出た格好だ。
■最速はピアストリ|SQ3
スプリント予選最速を決める8分間のSQ3。ここではソフトタイヤの使用が義務付けられる。
まずコース上に姿を現したのはマクラーレンの2台。ピアストリが1分9秒225のターゲットタイムをマークし、ノリスが1分8秒928でトップに立った。ここにアルボンが3番手で続いた。
3台がSQ3最初のタイム計測を終える中で残る7台もコースへ。一度ピットに戻ったノリスとピアストリも、2回目のアタックへ向かった。
フェラーリ勢はノリスに届かず。このままSQ3最速は決まりかと思われたが、2回目のアタックでピアストリは1分8秒899をマークしてタイムシート首位に躍り出た。
ノリスは最終アタックを途中で諦めピットイン。隊列の後方で計測を行なっていたフェルスタッペンらもファステストを塗り替えるには至らず、ピアストリがスプリント予選最速となった。
ノリスが2番手となったことで、マクラーレンがF1スプリントのフロントロウを独占。3番手にルクレールが並んだ。フェルスタッペンは4番手。サインツJr.が5番手となった。
6番手以降はラッセル、ガスリー、ローソン、アルボン、ベアマンという並びだった。ベアマンはターン2でのトラックリミット違反によって1分9秒879というタイムが抹消となっており、違反がなければ8番手を確保できていたはずだった。
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