■12年ぶりの国内販売再開! ESの売れ行きはどうなった?
レクサスの大型FFセダン「ES」は、2019年10月24日に日本国内での販売開始から1周年を迎えました。
海外においては1989年のレクサスブランド開業以来、基幹モデルとしてラインナップされていましたが、日本市場においてもESは受け入れられたのでしょうか。
ESは、2006年までトヨタ「ウィンダム」として販売されていたモデルでした。その後、日本で販売されたなかった期間を経て、ESとして7代目となるモデルから、日本国内にも導入されたかたちとなります。
国内ではハイブリッドとして登場したFFセダンのESは、全長4975mm×全幅1865mm×全高1445mmというボディサイズを持ちますが、同じレクサスには全長4880mm×全幅1840mm×全高1455mm(2WD)とサイズが近いFRセダンの「GS」もラインナップされていることから、レクサス内での販売状況の変化も含め、ESの売れ行きは注目されるポイントとなっています。
発売から丸一年を迎えたESの販売状況について、レクサスの広報担当者は「2018年10月から2019年10月にかけてのESの登録台数は、約1万800台を記録しています」と説明します。
これは、レクサス内の他車種と比べても登録台数で上位となっており、実際に日本自動車販売協会連合会が発表した2019年上半期(1月から6月)の新車販売ランキングにおいて、ESはレクサスブランド内では「UX」に次ぐ2位につけていて、販売面では好調といえるでしょう。
レクサスの広報担当者は「お客様からは、ESのワイド&ローのプロポーションや引き締まったキャビンシルエットを持つエクステリア、ゆったりした広い室内空間、上質な乗り心地や優れた静粛性が好評です」といいます。人気グレードは最上級グレード「version L」だということです。
またESは、世界初採用の機能として、ドアミラーの機能をデジタル化したデジタルアウターミラーが設定されたことも特徴のひとつです。こちらはメーカーオプション設定ですが、ユーザーからの反応はどれほどだったのでしょうか。
前出の広報担当者にデジタルアウターミラーの装着率を聞くと、「2019年5月から10月の半年間で約30%となっています」とコメントします。
オプション価格(消費税込)は22万円と、メーカーオプションのなかでも高価な部類になりますが、多くのユーザーが関心を持ち、装着しているということです。
※ ※ ※
ウィンダムが日本で販売終了されてからESとして復活するまで、販売されなかった期間は12年にわたりますが、国内で復活を遂げたESは車内の広さとスタイリッシュな外見を両立し、さらにハイブリッドによる環境性能も兼ね備えたセダンとして人気のモデルとなりました。
レクサスのみならず、数多くの国産セダンがハイブリッド仕様をラインナップするなか、ESもハイブリッドセダン人気の波に乗ることができたといえるのでしょう。
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