登録済み未使用中古車、いわゆる「新古車」や「おろしたて中古車」と呼ばれる中古車で、多く流通しているのが軽自動車だ。その新古車の軽自動車は、近年一番の売れ筋となっているスーパーハイトワゴンタイプもわりと多い台数が流通していて、比較的選びやすい中古車となっている。
そして、そのスーパーハイト軽自動車でも人気の高いの車種といえば、N-BOX、タント、スペーシアだが、この3モデルを新古車で狙うのならどれが今狙い目なのか?
若者も5人に1人はドライブ好き 若者の車離れではなく「お金の若者離れ」だ
新車以上に買い得感のあるモデルが見つかる可能性大! な、N-BOX、タント、スペーシアの新古車の狙い目情報を萩原文博氏がガイドします。
文/萩原文博 写真/ベストカー編集部
【画像ギャラリー】N-BOX スペーシア タント……大人気の軽ハイトワゴン3台をじっくり見比べる
■ハイトワゴンの“三強” N-BOX、スペーシア、タントを新古車で選ぶと狙い目は?
N-BOX、スペーシア、タント……走行距離500km以下の「おろしたて中古車」を選ぶなら、どのクルマが狙い目なのか? 人気の現行型N-BOXは2017年にデビューした
競馬などではよく“三強”という言葉が使われる。オールドファンならば、昭和の三強といえばテンポイント、トーショウボーイ、グリーングラス。平成の三強といえば、オグリキャップ、イナリワン、スーパークリークが緑のターフを舞台に熾烈な競走を繰り広げた。
現在、軽自動車の販売台数を見るとまさに三強時代を呈している。2018年度から2020年上半期まで、ホンダN-BOX、スズキスペーシア、ダイハツタントの軽スーパーハイトワゴンがベスト3を争っているのだ。
自動車メーカーの決算期であり、大需要期の3月を過ぎたこのタイミングは、軽自動車の「おろしたて中古車」が市場に多く出回る。「おろしたて中古車」というのは登録しただけのクルマで走行距離が少なく、装備も充実しているにも関わらず新車より割安な中古車のこと。
メリットとしては、新車に比べて納車までの期間が少ないうえ、価格も割安なこと。しかしデメリットとしては車検期間が短くなること。自分のほしいグレード、ボディカラーの選択肢が狭くなることが挙げられる。
ここでは、軽スーパーハイトワゴンの“三強”と呼べるN-BOX、スペーシア、タントのなかで「おろしたて中古車」で狙い目はどの車種なのかを紹介する。
■N-BOXはタマ数の多いL系グレードが狙い目
2017年8月にデビューした現行型N-BOX。2020年12月24日のマイナーチェンジではフロントグリルのデザインを変更、後方パーキングセンサー追加、さらに全車に運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備した
まずは軽自動車のキングと呼べるホンダN-BOXから。現行型のN-BOXは2017年8月にフルモデルチェンジを行い登場した。N-BOXとN-BOXカスタムというモデル体系は先代と変わらないが、シャシー、エンジンなど一新。さらに運転支援システムのホンダセンシングを全車標準装備するなど、さらに商品力に磨きを掛けた。
2019年10月に一部改良を行い、運転支援システムのホンダセンシングの性能を向上させたのをはじめ、快適装備を充実させている。
そして2020年12月に初のマイナーチェンジを実施。内外装の変更に加えて、ホンダセンシングに後方誤発進抑制機能用のソナーセンサーを4個に増やしたことで、後方の障害物の接近を検知してドライバーに注意を促すパーキングセンサーシステムが追加されている。
現在、現行型N-BOXの中古車のなかで2020年~2021年式、走行距離500km以下という条件で検索すると、約1986台がヒットする。そのうち2020年12月に行ったマイナーチェンジ後のモデルが約1097台となっており、半数は商品力が向上したマイナーチェンジ後のモデルなのだ。
N-BOXのおろしたて中古車の価格帯は約100万~約259万円。グレードで最も多いのがマイナーチェンジ後のカスタムL。続いて、マイナーチェンジ前の660G Lホンダセンシング。そして、マイナーチェンジ後の660Lだ。
こうして見ると、N-BOXは標準車、カスタムともにマイナーチェンジ後のLグレードが狙い目となっていて、一方で割安さを追求するのであれば、マイナーチェンジ前の660G Lホンダセンシングがオススメだ。
■スペーシアの新古車はなんと3000台以上ヒット!
2017年12月に登場したスペーシア(写真右)とスペーシアカスタム(写真左)。全車にマイルドハイブリッドを搭載し、WLTCモード燃費は22.2km/Lとクラストップ
2018年12月、SUV風の外観をもつスペーシアギアが追加された
続いては、スズキスペーシア。2代目となる現行型スペーシアは2017年12月に登場した。軽量・高剛性を両立したハーテクトと呼ばれる新プラットフォームを採用。
さらにすべてのエンジンにISGと呼ばれるモーター機能付発電機と専用のリチウムイオン電池を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載。実走行に近いWLTCモード燃費で22.2km/Lを実現し、軽スーパーハイトワゴンで最も優れた燃費性能を発揮している。
モデル体系は当初、標準車のスペーシアとスペーシアカスタムの2種類だったが、2018年12月にスーパーハイトワゴンにSUVテイストを加えたスペーシアギアを追加し、3モデル体制となった。
2020年8月に一部改良を行い、運転支援システムをデュアルカメラブレーキサポートに変更。カスタムには全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールをはじめ機能を追加している。
現行型スペーシアの中古車で「おろしたて中古車」と言える2020年~2021年式、走行距離500km以下という条件で検索すると、なんと! 約3200台がヒットする。しかも2020年8月の一部改良後のクルマが約2600台もあるのだ。
流通している「おろしたて中古車」のグレードを見てみると、最も多いのが標準車のエントリーグレードであるスペーシアG。次いで多いのがカスタムXS、そして標準車の上級グレードであるスペーシアXがベスト3。
これに続くのがスペーシアギアXZとなっており、3モデルともにおろしたて中古車は流通している。
価格帯は約99万~約233万円となっており、流通台数そしてバリエーションの多いことが特長だ。
■タントは売れ筋グレードのセレクションXをはじめ多数ヒット
2019年7月に登場したタント(写真左)とタントカスタム(写真右)
元祖スーパーハイトワゴン、タントのアピールポイントといえば「ミラクルオープンドア」。助手席側のピラー(柱)がない。そのうえ開口部が広く、助手席が前方に大きくスライドする
そして最後が軽スーパーハイトワゴンのパイオニアであるダイハツタント。4代目となる現行型タントは2019年7月に登場した。DNGAと呼ばれるダイハツの新しいクルマ作りの考え方が導入され、従来モデルに比べて質感が向上したのが特長。
また、タントの特長である「ミラクルオープンドア」の利便性をさらに向上させるために、運転席にロングスライド機構を追加するなど、ミラクルオープンドアをすべての乗員の乗降口にするという新しい提案を行っている。
モデル体系は標準車のタントとタントカスタムの2種類。スマートアシストと呼ばれる運転支援システムを搭載し、ターボ車には高速道路での追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールを採用している。2020年12月一部改良が行われて、運転支援システムの機能が強化された。
今回取り上げた3モデルのなかで最もフレッシュなタントだが、2020年~2021年式、走行距離500km以下という「おろしたて中古車」は約1350台流通している。デビューイヤーの2019年式のおろしたて中古車も約740台あり、かなり豊富だ。
価格帯は約100万~約213万円とほかの2モデルとほぼ同じ水準となっている。
グレード構成を見てみると、2019年12月に設定された「セレクションシリーズ」が中心となっている。これはベースグレードにパックオプションの「コンフォータブルパック」など標準装備された充実した装備ながら割安感のあるモデル。
最も多いグレードが標準車タントのXセレクションで、次いで、タントカスタムXセレクション、そしてパワフルなターボエンジンを搭載したRSセレクションが続いている。
■結論:グレードの選択肢が豊富なスペーシアがおすすめ
こうして軽スーパーハイトワゴンの三強でおろしたて中古車の状況を見てみると、流通台数が最も多く、モデルのバリエーションが多彩なのがスペーシア。一部改良で運転支援システム、ホンダセンシングの機能を強化したモデルが多いN-BOX。
そしてパワフルなターボエンジン搭載車の流通台数も多いタントと特色が分かれている。
これらを踏まえて、人気の軽スーパーワゴンのおろしたて中古車で最も狙い目といえるのはスペーシアとしたい。その理由はまず、この3車種のなかでマイルドハイブリッドを搭載して燃費性能が優れているから。
そして何といっても流通台数の豊富さだ。これだけ流通台数があれば自分のほしいボディカラーやグレードなども見つけやすい。3モデルともに価格帯はそれほど変わらないので、今回は自分の好みに合ったグレードの見つけやすさということでスペーシアをオススメとしたい。
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カーブの続く道で亀さんになるスーパーハイト軽は要らん。