3月6日、マクラーレン・オートモーティブは2017年12月に発表した同社の高性能ロードカー『マクラーレン・セナ(McLaren Senna)』をベースモデルとするサーキット専用モデル『マクラーレン・セナGTRコンセプト』をジュネーブ国際モーターショーでワールドプレミアした。
マクラーレン・セナは、かつてマクラーレンとともにワールドチャンピオンを獲得した伝説のF1ドライバー、故アイルトン・セナの名を冠するハイパーカー。既存車ではマクラーレンP1などが該当する同社の高性能ロードカーシリーズ“アルティメット・シリーズ”の最新モデルだ。
セナのヘルメットカラーをイメージ。『マクラーレン・セナ』、特別テーマで初披露へ
そんな“セナ”のマシンスペックは最高出力800馬力、最大トルク800Nm、0-100km/h加速はわずか2.8秒、最高時速は340km/hとなっているが、『マクラーレンF1 GTR』『P1 GTR』の系譜を継ぐ次世代のレーシングモデルとなるセナGTRコンセプトでは歴代車を上回る825馬力を発揮。
巨大なチンスポイラーやリヤディフューザーをはじめ、カナードやサイドシルなどの追加エアロパーツ、再設計されたフロントフェンダー、マクラーレン史上もっとも低く設定されたリヤデッキなど、これらの改良によってマシンが発生するダウンフォースはベースモデルから200kg増加。その総量は最大1000kgに達し、ピレリのスリックタイヤ装着時のラップタイムはマクラーレンのモデルにおいてF1に次ぐ速さとなるという。
全車がイギリス国内の工場で手作業によって組み立てられる同モデルは、世界75台の限定生産となり、リリースは2019年となる予定だ。販売価格はセナの車両価格から100万ポンド(約1億4600万円)と地方税が上乗せされる。
「サーキット専用の『セナGTR』は、『セナ』よりも優れたエンジンパワー、グリップ、ダウンフォースを備え、より速いラップタイムを刻むことを約束する」と語るのはマクラーレン・オートモーティブのマイク・フレウィット氏。
「このクルマを所有するごく限られた数のカスタマーは、実際にレースのグリッド上に並んでいなくとも、レーシングドライバーが感じるものと非常に近いイメージと経験を得ることになるだろう」
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