積算2911km カーブが見えたらスポーツモード
メルセデスAMG CLE 53の持つ、懐の深い能力を日常的に堪能できる、ドライブモードの設定が見つかったように思う。幹線道路を流れに合わせて走らせている限り、コンフォート・モードがベスト。だが、交通量の少ない郊外の道では物足りない。
【画像】プレミアム・ラグジュアリー メルセデスのCLE クーペとカブリオレ AMG GTとSLも 全143枚
想像通りといえるかもしれないが、カーブが連続する区間へ差し掛かったら、スポーツモードへ切り替えるのが望ましい。車内の間接照明も、ちょっと積極的な配色へ変化してくれる。
積算3397km 美しさと存在感を宿すCLE 53
「CLE AMGじゃないですか?」「素敵。美しいですね」「最高だと思えるクルマを、久しぶりに見ましたよ」。見知らぬ人たちから、こんな声をかけられる。AMG CLE 53に乗っていると、そんな場面が珍しくない。
確かに最近のAMGは、見た目の特別感がちょっと弱かったかもしれない。しかしAMG CLE 53は、それまでと一線を画す、美しさと存在感を宿すように思う。
アストン マーティンやベントレーなど、大型・高級なクーペが視線を集めるのは、よくあること。ふとドアミラーへ目線を送ると、歩行者が振り返って眺めていたりする。メルセデスAMGでは、CLE以外に、GTや以前のSLSなどでも似た反応を受けることがある。
CLK 63 AMGブラックシリーズへ通じる魅力
確かに、このクルマは素晴らしい。一緒に過ごす時間が長くなるほど、好きな気持は深まっているように感じている。スタイリングにパフォーマンス、インテリア、ユーザビリティなど、すべての面で筆者を魅了している。
先日は、ベントレー・コンチネンタルGTへ1週間ほど試乗する機会があった。その体験を経て、AMG CLE 53はCクラスよりそちら側へ近いことを実感した。もちろん、AUTOCARの編集部でも、アルパイン・グレー・ソリッド塗装のクーペは評価が高い。
お読みいただけたかもしれないが、メルセデス・ベンツCLK 63 AMGブラックシリーズとの比較試乗を、少し前に実施している。レポートした同僚のマレー・スカリオンは、往年のAMGを象徴するモデルへ劣らない魅力があると、筆者へ教えてくれた。
「この2台には、驚くほどの類似点がありました。どちらも重厚感があり、機械を操っている印象が強いんです。ギアを問わず大トルクを引き出せ、路上での存在感は凄い。サウンドの豪快さでも、共通しているといえますね」
「あのホワイトのブラックシリーズは、メルセデス・ベンツの専門店、SLショップから借りたものでした。そこで印象的だったのは、比較相手になるAMG CLE 53を、スタッフ全員が気に入っていたことです」
英国の編集長、スティーブ・クロプリーも絶賛している。「洗練されたスポーティさが素晴らしい。ステアリングと、フラットな乗り心地が特にね。ステアリングホイール上のダイヤルで、大きく変化する4モードを選べるのも気に入りました」
現在の量産車で最高の万能ユニットの1つ
このダイヤルは、AMG CLE 53と満ち足りた時間を過ごせるかどうかの、鍵を握っている。同僚のジェームス・アトウッドは、筆者の気持ちを代弁してくれた。
「最初は、親しくなるのに時間が必要なクルマだと感じました。でも、少し時間をかけて設定を探るほど、魅力が顕になっていきます。少し硬めで落ち着かない印象でしたが、最後にはすっかり楽しませてもらいました」
「上品で心地いいインテリアが、高級なメルセデスAMGのクーペに乗っていると実感させます」。と続ける。
副編集長のフェリックス・ペイジは、直6エンジンを褒める。「現在市販されているモデルへ載るもので、最高の万能ユニットの1つといって間違いないでしょう。低域では静かで扱いやすく、開けた区間ではパワフルで、図太いサウンドを放ってくれます」
ただし、完璧なわけではない。Eクラスへ近いボディサイズや、限定的な後方視界、短くないオーバーハングなどは、指摘する部分といえる。だが、どれも短時間で慣れることはできる。少し経てば、思い切り楽しめる。
クロップリーが、まとめるのに丁度いい言葉を残してくれた。「こんなクーペの真価を引き出すには、かなり積極的な運転が求められます。走る道によっては、社会性に欠けると批判される可能性もありますが」
「それでも、適した区間であれば、素晴らしい充足感で応えてくれます。間違いなく」。原稿書きを終えて、筆者ももう一度走らせたくなってきた。
積算3549km 群を抜く音質のステレオ
筆者の聴覚は、ステレオの良し悪しを聞き分けられるほど、訓練を受けてはいない。それでもAMG CLE 53に積まれる、ブルメスター社製の3Dサラウンドシステムが、群を抜く音質なことは理解できる。本当に臨場感が高い。
ブルートゥースを介した、スマートフォンでの通話も高音質。話し相手にも、相当クリアに筆者の声は聞こえるらしい。まるで同じ部屋で会話しているかのようだ、と教えてくれたほど。
テストデータ
気に入っているトコロ
ウェルカムライト:ドアロックを解除した際に投影される、ウェルカムライトのロゴは大きく明るい。恐らく、クラス最大だろう。
気に入らないトコロ
アルミホイール:タイヤのサイドウォールから、リム部分がかなりはみ出ている。丁寧に運転しているつもりだが、既に2回もガリキズを付けてしまった。悲しくて泣きそう。
テスト車について
モデル名:メルセデスAMG CLE 53 4マティック+ クーペ・ナイトエディション・プレミアムプラス(英国仕様)
新車価格:7万8825ポンド(約1537万円)
テスト車の価格:8万1445ポンド(約1588万円)
テストの記録
燃費:9.9km/L
故障:なし
出費:なし
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