■8年ぶり全面刷新でSUVに
2025年3月26日、日産とインフィニティの両ブランドの新商品と新技術の投入計画の発表が行われました。
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その中でもトップを飾ったのが、通算3代目となる新型「リーフ」の存在でした。
2010年から販売を開始したリーフは、世界初の量産普通電気自動車であり、日本をはじめとする世界各国へ投入され、グローバルなモデルとなっています。
初代モデルは、デビュー時は24kWhの駆動用バッテリーを搭載し、カタログ値で満充電で200kmの航続距離をうたっていましたが、中期型では改良を行って228kmへと伸び、後期型では駆動用バッテリーを30kWhに拡大することで280kmの航続距離を実現させるなど、日々進化を続けていたことも特徴でした。
そして2017年には2代目モデルへとバトンタッチ。プラットフォームは初代からのキャリーオーバーでしたが、バッテリースペースを先代よりも確保したことで、一気に40kWhという大容量の駆動用バッテリーを搭載し、航続距離は400kmを実現。
エクステリアデザインも丸みを帯びた初代から一転し、Vモーショングリルを備えたシャープな造形となったことも特徴となっています。
そして2019年にはより大きな62kWhバッテリーを搭載し、航続距離570kmを実現した「e+」を追加したほか、バッテリーの劣化速度も飛躍的に抑えられ、日常的に使える電気自動車という評価を確かなものにしたのでした。
そんなリーフは初代、2代目とベーシックな5ドアハッチバックタイプのボディを持っていましたが、新型リーフでは、アリアから採用された新たなCMF EVプラットフォームを使用したことでクロスオーバーSUVへと一新されたことが大きなトピック。
これによって空力性能を大幅に向上させたほか、19インチの大径アルミホイールや、パノラミックガラスルーフといった従来モデルには採用されなかった要素もプラスされています。
またインバーター、減速機、モーターをモジュール化し、軽量化や小型化、一体化による音振性能の向上など、基本性能を向上させるだけでなく、主要部品の更なる共用化によって部品コストや生産コストを削減した3-in-1パワートレインを採用したことで、現行車比で大幅な航続距離の改善を見込んでいるとアナウンスされた点も見逃せません。
さらに北米仕様車にはNACS充電ポートを搭載し、日産のEVとして初めて、テスラスーパーチャージャーネットワークへのアクセスを可能としたことも発表されており、日本仕様がどうなるかは分かりませんが、外出先での充電設備の選択肢が増えることは歓迎できる部分と言えるのではないでしょうか。
そんな3代目リーフの詳細は2025年半ばに発表される予定とのことなので8年ぶりの全面刷新となります。どんなスペックなるのか期待して待ちたいところです。
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