カタルニア・サーキットで開催されているF1第10戦スペインGP。予選ではマクラーレンのランド・ノリスがポールポジションを獲得し、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2番手に終わった。
ただ、レッドブルでモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコとしては、2番手という結果に、嬉しさや失望よりも“安堵”を感じていると口にした。
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予選を終えての心境を尋ねられたマルコは、Sky Sport DEに対して次のように語った。
「安堵している。フリー走行3回目の時点では、グリッド1列目、2列目まで行けるかどうかさえ全く分からなかった」
「でも結局、ランドに負けたのはターン4だった。セクター1とセクター3では我々の方が速かった。だから全体的に正しい方向へ進んでいた」
「難しいのはタイヤ内圧だ。シミュレータもあるし様々なテクノロジーがあっても、タイヤ内圧が最後のちょっとした違いを生むんだ」
過去2年、F1最強の名をほしいままにしてきたレッドブル。2024年シーズンも序盤は他を圧倒したものの、縁石や路面のバンプへの対応が求められたここ数戦では、台頭してきたライバルを前に厳しい戦いを強いられた。
しかしこうしたレッドブルの苦戦は、弱点が露呈するサーキットでの一時的なモノだと考えられていた。スペインGPを皮切りに始まる本格的なヨーロッパラウンドでは、再びレッドブルが息を吹き返すとライバル陣営は信じて疑わなかったわけだ。
ただ実際に蓋を開けてみると、レッドブルにシーズン序盤の圧倒的強さは見えず、マクラーレンやメルセデス、フェラーリといったライバルチームの勢いが良く、エースドライバーのフェルスタッペンとて一筋縄ではいかない予選となった。
マルコはマクラーレンが今季のMCL38を“万能型マシン”に仕上げてきたと指摘。決勝でもマクラーレンが有利だと予想した。
「最近のレースでマクラーレンが驚異的に追いついてきたのは明らかで、どんなコースやタイヤの種類でも対応できる万能マシンだ」とマルコは言う。
「一方、天候は常に暑かったし、今は涼しくなって我々も良くなってきている。もう当たり前のことはない」
そしてマルコは次のように続けた。
「金曜日のロングランを考えれば、マクラーレンが有利なのは明らかだ」
「しかし我々が行なった変更によって、タイヤ摩耗が改善されることも予想できるし、ドライのままレースが行なわれるかどうかも見てみよう。それが問題のひとつだ」
なお、ピットストップで全てが決まるレースになるのか? との質問に対してマルコは次のように答えた。
「このまま(ドライコンディション)なら、おそらく2ストップのレースになるだろう。そうなれば、もちろんピットのタイミングが重要になる」
「セーフティカーが我々にとってドンピシャのタイミングで出動するか、あるいは全く出動しないことを祈ろう」
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