現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「ハコスカ」を手放したタイミングでトヨタ「コロナマークII」に出会う! 自分でレストア…いまでは通勤用としても活躍中の旧車とは

ここから本文です

「ハコスカ」を手放したタイミングでトヨタ「コロナマークII」に出会う! 自分でレストア…いまでは通勤用としても活躍中の旧車とは

掲載 3
「ハコスカ」を手放したタイミングでトヨタ「コロナマークII」に出会う! 自分でレストア…いまでは通勤用としても活躍中の旧車とは

旧車ならではの不満点を解消したコロナマークII

1972年に発売されたトヨタ「コロナマークII」は、コロナシリーズの上級版として登場した初代「マークII」からガラリと雰囲気が変わり、スポーティかつスタイリッシュなデザインになりました。そんなコロナマークIIを当時感を大切にモディファイした愛媛県在住の阿部さんの愛車を紹介します。

トヨタvs日産のアッパーミドルクラス販売戦争を制したのは「コロナ マークII」でした。ライバルは「ローレル」【国産名車グラフィティ】

70年代のトヨタを代表する名エンジンを搭載

トヨタ「コロナマークII」のエンジンは1700ccと2000ccの2本立て。トランスミッションもポルシェタイプのフルシンクロ5速を採用し、スタビライザーつきリアサスペンションを装着、ステアリングギア比の見直しを行うことで、高速走行時の姿勢の安定性を高めた。

ボディタイプは、当時流行のセダンがセミファストバック、ハードトップがファストバックとなった。また前モデルで設定された3角窓を廃止し、ワイド&ローを強調する一体式のデザインを採用。その流れるようなボディラインがデビュー直後から好評だった。グレードラインナップは、セダンがDX/GL/GS/L、ハードトップがSL/GL/GSL/GSS/Lとなった。ちなみにトップグレードのLだけは全長が他より50mm長く、左右2分割グリルを採用していた。

インテリアはこの時代としては豪華な作りで、スポーティな3本スポークステアリングに木目調センターコンソールを標準装備。今となってはあたり前だが、スイッチ類はヘッドライト連動の内部照明を一部に採用し、オプションで当時としては画期的なクルーズコントロール機構までも備えるモデルも存在した。

今回紹介する真っ白なボディにブルーのGSSデカールを貼った爽やかなコロナマークIIは、愛媛県在住の阿部さんの愛車だ。モデルは1975年式のRX22型コロナマークII 2000GSSのハードトップで、搭載しているエンジンは後期型となる18R‐G型である。旧車好きなら知っていると思うが、このエンジンは1970年代のトヨタを代表するパワーユニットとして活躍。「セリカ」に搭載した名機2T-G型とともにトヨタ・ツインカムの中心的存在となったエンジンだ。

傷みがそこそこあるものの、即決購入

ファストバックスタイルの2ドアスポーツカーであるコロナマークIIはフロントガラスを傾斜させ、リアシートのヘッドスペースを確保しつつもボディ後端はスラントさせたフォルムがカッコいいクルマだ。阿部さんも、そんな一見アメ車風のスタイルに惹かれて購入を決めたひとりだ。

昔から旧車好きの阿部さんは、このコロナマークIIの前は日産「スカイライン」(ハコスカ)に乗っていた。そのハコスカに乗りながらもコロナマークIIの存在はずっと気になっていたそうだ。

ハコスカがひょんなことから売れることになり、次のクルマを探していたところ、現在の愛車となるコロナマークII 2000GSSのハードトップを見つける。

「電話で確認して業販で購入しました。現車の状態は悪くはないけど傷みがそこそこありました。私自身ある程度の修復技術を持っていて仲間たちの中に鈑金屋がいたので、少しくらいクルマが傷んでいても何とかできると思ってたんですね」

と、阿部さんは話す。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

知る人ぞ知るテクノファントムホイールをセット

ちょうどハコスカを手放したタイミングで、次に欲しいと思っていたコロナマークIIと巡り合った阿部さん。現在はとてもいい状態になっているが、仕事の合間に触ってなおしていったそうだ。そして、修復ついでに阿部さんはより速く、安全に走れるよう仕上げている。そのため、サスペンションとエンジンはフルオーバーホール。その際にサスは各ブッシュを交換し、ゆくゆくはオリジナル車高調キットを製作してセットしたいそうである。

エンジンは全バラシのついでにフルメカチューンを施している。仕様は2.2L化ユニットとして亀有エンジンワークス製ピストン、TRD製ハイカム/強化オイルポンプ、ビッグバルブなどをセット。キャブはソレックスφ44mmで、マフラーは5ZIGEN改マフラーをセットしている。

古いクルマはちょっとイジることで、ものすごくカッコよくなる。フルノーマルで楽しむのも良いが、他人と違ったスタイルで楽しむのが阿部さん流の旧車との付き合い方。そのため、見た目にもこだわり、ホイールは知る人ぞ知るハヤシレーシング製テクノファントムの14インチを履かせている。このコロナマークIIのファストバックスタイルに星型ディスクのホイールが抜群にキマり、オーナーのセンスの良さも感じる。

普段は通勤用として活躍する阿部さんのコロナマークII。気持ちよく走れるようにチューニングしたエンジンやサスペンション以外にも、快適に乗れるようにクーラーを取り付けていた。よって、今では旧車ならではの不満点はすべてほぼ解消してていると話してくれた。ちなみに、「ほぼ」の意味とは「燃費が悪すぎる点」ということだった。さすがにコレばかりはどうにもならないと諦めるしかない。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

なぜアイドリングストップ“不採用車”が増えたのか? 各メーカーにその理由を聞いてみた。
なぜアイドリングストップ“不採用車”が増えたのか? 各メーカーにその理由を聞いてみた。
くるくら
約150万円から! トヨタ新型「プロボックス」が凄い! “商用バンの皇帝”が「22年目の進化」どんなモデルに? 遊び用の「カスタムベース」にも最適な姿とは!
約150万円から! トヨタ新型「プロボックス」が凄い! “商用バンの皇帝”が「22年目の進化」どんなモデルに? 遊び用の「カスタムベース」にも最適な姿とは!
くるまのニュース
高~い[お金]を払う必要ナシ!? [200万円]台で十分楽しめるクルマたち!!
高~い[お金]を払う必要ナシ!? [200万円]台で十分楽しめるクルマたち!!
ベストカーWeb
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】上質感溢れるダンディミニバン! その名は[日産バサラ]
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】上質感溢れるダンディミニバン! その名は[日産バサラ]
ベストカーWeb
トヨタ「ハイエース」でペットと一緒に旅しよう! 大人3人が就寝できるベッドはペットが噛んでも傷つきにくいシート生地で安心です
トヨタ「ハイエース」でペットと一緒に旅しよう! 大人3人が就寝できるベッドはペットが噛んでも傷つきにくいシート生地で安心です
Auto Messe Web
アバルト「124ラリー」と「30年つきあっても全然飽きない」理由とは?…DIYでコツコツとライフワークの「軽量化」を楽しんでます
アバルト「124ラリー」と「30年つきあっても全然飽きない」理由とは?…DIYでコツコツとライフワークの「軽量化」を楽しんでます
Auto Messe Web
ポルシェ「930ターボ フラットノーズ」に「湾岸バンパー」を装着! わずか36台の激レア仕様をダイレクトイグニッション化して進化中です
ポルシェ「930ターボ フラットノーズ」に「湾岸バンパー」を装着! わずか36台の激レア仕様をダイレクトイグニッション化して進化中です
Auto Messe Web
レクサス、「UX300h」に特別仕様車「F SPORT Emotional Explorer」「Graceful Explorer」を設定
レクサス、「UX300h」に特別仕様車「F SPORT Emotional Explorer」「Graceful Explorer」を設定
LE VOLANT CARSMEET WEB
スポーティとエレガントどっちを選ぶ? レクサスUXに2種類の限定車が同時登場
スポーティとエレガントどっちを選ぶ? レクサスUXに2種類の限定車が同時登場
WEB CARTOP
アメリカン・ホンダの「アコード」と「インテグラ タイプS」は、初代「アコードEX」と初代「シビックRS」の関係と同じ…!? キビキビ走ることさえも余裕でした
アメリカン・ホンダの「アコード」と「インテグラ タイプS」は、初代「アコードEX」と初代「シビックRS」の関係と同じ…!? キビキビ走ることさえも余裕でした
Auto Messe Web
カーボン製ボディにフォードの5.0L V8 ACコブラが現代技術で復活! 663psの試作車へ試乗 
カーボン製ボディにフォードの5.0L V8 ACコブラが現代技術で復活! 663psの試作車へ試乗 
AUTOCAR JAPAN
漫画『サーキットの狼』の早瀬佐近の愛車「ナナサンカレラ」はいまや1億5000万円以上! ポルシェ「911 カレラRS 2.7 ライトウェイト」の魅力とは
漫画『サーキットの狼』の早瀬佐近の愛車「ナナサンカレラ」はいまや1億5000万円以上! ポルシェ「911 カレラRS 2.7 ライトウェイト」の魅力とは
Auto Messe Web
内装マジで[クラウン並み]じゃん! 先代ハイエースにあった[元祖グランエース]がヤバすぎ
内装マジで[クラウン並み]じゃん! 先代ハイエースにあった[元祖グランエース]がヤバすぎ
ベストカーWeb
トヨタの新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待大! 新開発「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」が凄い! 市販化に向かう「GR最強モデル」とは
トヨタの新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待大! 新開発「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」が凄い! 市販化に向かう「GR最強モデル」とは
くるまのニュース
ホンダ「CR-Xデルソル」もスズキ「X-90」も今ならもっと売れたかも? 時代を先取りしすぎたクルマ5選
ホンダ「CR-Xデルソル」もスズキ「X-90」も今ならもっと売れたかも? 時代を先取りしすぎたクルマ5選
Auto Messe Web
ええ、189万円スタート!? [初代ヴォクシー]はなんで激安だったのか!!!!!
ええ、189万円スタート!? [初代ヴォクシー]はなんで激安だったのか!!!!!
ベストカーWeb
“新車149万円”のトヨタ「最安級ミニバン」! 全長4.1mの“小型ボディ”に7人乗れる「3列シート」搭載! 走りも楽しめる斬新「超コンパクト・ミニバン」とは!
“新車149万円”のトヨタ「最安級ミニバン」! 全長4.1mの“小型ボディ”に7人乗れる「3列シート」搭載! 走りも楽しめる斬新「超コンパクト・ミニバン」とは!
くるまのニュース
昭和なつかしアイテムでトヨタ70系「マークII」を当時カスタム! 全国からオーナーが集めたパーツで仕上げたハイソカーを紹介します
昭和なつかしアイテムでトヨタ70系「マークII」を当時カスタム! 全国からオーナーが集めたパーツで仕上げたハイソカーを紹介します
Auto Messe Web

みんなのコメント

3件
  • zab********
    最初、見た時「な~んちゃってBMW」かと…思いました。この型のコロナマークⅡは、前期型と後期型でかなり印象違いますね、(画像は後期型か?)自分は子供だったから記憶が曖昧ですが、ウルトラマンのウルトラ警備隊でモスグリーンのマークⅡが使われてたと記憶してます。
    希少な個体なので大事にしてあげてくださいね♫
  • 五位夢
    やけに豚鼻が目立つな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

181.7240.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.9650.0万円

中古車を検索
セリカの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

181.7240.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.9650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村