現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型RAV4絶好調のウラでハリアー消滅の危機!? ほか新型車 トヨタ販売情報など続々!!

ここから本文です

新型RAV4絶好調のウラでハリアー消滅の危機!? ほか新型車 トヨタ販売情報など続々!!

掲載 更新
新型RAV4絶好調のウラでハリアー消滅の危機!? ほか新型車 トヨタ販売情報など続々!!

 毎日新車ディーラーを回り「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。今回まずは、販売絶好調のRAV4のウラでハリアーが岐路に? というちょっとショッキングなニュースから。

 またじわじわと広がるトヨタの国内販売体制改革の影響、ホンダ フィットやダイハツ タントなど、消費税増税前に登場する新型車の情報もお届け。

【笑い顔、困り顔、オラオラ顔】よくぞここまで!! 「顔」に特徴のあるクルマ5選

※本稿は2019年5月のものです
文:遠藤徹/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年3月26日号「遠藤徹の地獄耳スクープ」より

■新型RAV4の人気ぶりを受けてハリアーが消える?

 4月10日に発表、発売した新型RAV4の販売が好調なスタートを切っています。4月中旬現在の納期は3カ月待ちの7月中旬以降となっているのです。

 東京地区の扱い店であるトヨタモビリティ東京は新型RAV4とハリアーの両モデルを扱っているため、人気動向がよくわかります。

 同じアッパーミディアムのSUVですが、実際に両車の見積もりを取って商品説明を受けたユーザーは最終的には新型RAV4に決めるケースが多いというのです。

4月10日に発売になった新型RAV4の売れゆきは好調な出だしとなっている

 新型RAV4のほうがモデルが新しく、価格が安く、先進安全装備の「トヨタセーフティセンス」もクラウンやアルファード/ヴェルファイア並みに進化した最新パッケージを標準装備しているのが売りになっています。

 一方、ハリアーのほうは現行モデルの登場が2013年と古く、トヨタセーフティセンスも最新型ではないため古さを感じます。

 こうなるとハリアーの存在価値がますます薄れ販売は激減する可能性があります。2020年頃の世代交代で復活を目指すか、RAV4に吸収されるか、どちらかを選ぶことになりそうです。

同クラスSUVのハリアーは今後も継続されるのか、注目される

■トヨタは首都圏の一部地域でワンプライス販売の動き

 首都圏の一部トヨタ系列店を中心にワンプライス販売実施の動きが出始めています。通常は、車両本体、メーカー&ディーラーオプションの金額からそれぞれ8~10%が割引の目安になりますが、これ以上の値引きの上乗せはしない方針を打ち出しています。

 メーカー&ディーラーオプションを含めると、アルファードクラスだとトータル35万円規模の値引き額になりますがこれが限度で、これ以上は上乗せしないことを基本にしています。あとは下取り車がある場合は、その下取り価格との調整でプラスアルファが可能になる仕組みです。

 2018年後半あたりから始まった動きであり、今後徐々に拡大する方向にあります。ただまだ実際には必ずしも販売店サイドの思惑どおりに普及しておらず、今後どのような推移を見せるか注目されます。

■東京地区では「トヨタ車同士の値引き競争はできない」のはウソ?

 東京地区のメーカー資本店だった東京トヨタ、東京トヨペット、トヨタ東京カローラ、ネッツトヨタ東京はこの4月1日から統合し「トヨタモビリティ東京」となりました。

 同じ会社になったため、現在は以前のように別店舗と競合させて値引き競争ができなくなっています。

 ところが例外があります。東京地区にある西東京カローラ、ネッツトヨタ多摩、ネッツトヨタ東都は地場資本ディーラーで別会社なので、トヨタモビリティ東京とはライバル関係にあり、競合が可能になっているのです。

4月1日に東京のトヨタディーラー4社が統合し、店舗も新しい看板などに外観が変わるが、順次変更の予定で、外観が以前のままの販売店はまだ多い

 これらの地場資本ディーラーは従来どおりの別会社のままですが、4月1日からはトヨタ全車種が扱えるようになり、値引き条件はトヨタモビリティ東京とは別の額を提示できます。

 つまりこれら地場資本3社はトヨタモビリティ東京が独占的に値引き条件を決めてユーザーに売りつける方法にブレーキをかける役割を果たしているのです。

 3販社はトヨタモビリティ東京よりも小型車クラスの値引きで5万円以上の好条件で売れるケースが多く、商売がしやすいと明るい表情を見せています。

 東京以外の地域は地場資本店が複数あり、今後系列店が統合されても別資本店体制は残るため、トヨタ車同士の競合は引き続き可能になる見込みです。

■現行フィットは8月いっぱいまで生産を継続

 フィットは10月中旬にもフルモデルチェンジしますが、現行シリーズは8月いっぱいまで生産を継続する見通しです。

 量販戦略モデルであるため、最後までコンパクトカー市場での高いシェアを確保する必要があるとの判断によるものです。

 新型の発売が9月に前倒しされた場合は、10月からは消費税引き上げが実施されるため、その増税分の金額差は販売店の負担で、値引きや下取り車の買い取り額の上乗せをしてカバーするケースが生じそうです。

こちらは現行型フィットのModulo style

■次期型タントは消費税引き上げ前にフルモデルチェンジ

 ダイハツは次期型タントを消費税引き上げ前の6月か7月上旬にフルモデルチェンジする方向でスケジュール調整をしている模様です。

 消費税を引き上げても、2%と上げ幅は小さいので絶対的な車両価格の低い軽自動車はマイナスの影響が少ないとの判断があると思われます。

※写真は現行型

 次期型タントはプラットフォーム、エンジン、駆動系、足回りなど全面刷新を図るほか、安全対策は先進安全装備「スマートアシストIII」をさらに進化させて、軽自動車の最高峰を目指し開発を進めています。

 助手席側センターピラーレス方式のレイアウトは次期型でも継承されます。

 なお、現行モデルは5月いっぱいで生産を終了し、以降次期型のプレキャンペーンをスタートさせる見通しです。

■トヨタ向けのOEM供給車に新しい戦略を採用するか?

 ダイハツがトヨタ向けにOEM供給しているモデル(小型車、軽自動車)は、今後ブランドや販売の戦略が変わる可能性があります。

 これまでは、ボディパネルや基本コンポーネンツを共用した姉妹車構成とし、トヨタとダイハツの両ブランドでそれぞれの販売チャンネルで販売してきました。

 それを今後はダイハツブランドをなくし、トヨタだけの独自ブランドを開発供給しようという戦略です。

 トヨタにとっては2025年までの大幅車種削減をカバーする必要性があるのと、ダイハツにとってはあまり車種が増えると小規模チャンネルでは売り切れないといった判断があるようです。

 今秋に投入する新型車から採用される可能性があります。

■ダイハツは6月末までナビ割キャンペーンを開催

 ダイハツは6月末まで「ナビ割、10万円キャンペーン」を実施しています。タントのスマートアシストIII搭載車を成約するのが条件です。さらに残価設定クレジットで購入すると3万2400円の用品がプレゼントされます。

ダイハツが現行タントを対象にしたキャンペーンを実施中。カーナビとのセット購入で10万8000円割引きになるなど、お得なメニューが用意されている(画像はダイハツのウェブサイトより。タップ・クリックするとキャンペーンページに移動します)

■消費税引き上げ前に発売する新型車は5車種に

 5月から9月まで、10月の消費税引き上げ前に発売するニューモデルは5車種になることが明らかになりました。

 5月17日にトヨタスープラ、5月24日にマツダ3が発売され、7月末にホンダN-WGN、6~7月にダイハツタント、9月中旬にトヨタカローラが発売予定です。

 消費税引き上げで10%課税になるのは10月1日以降にナンバーを取得したモデルであり、これら新型車は発売時の納期が長くなるため、10月前に成約しても10%課税となる車種が多くなりそうです。


9月に発売が予定されるトヨタのカローラ セダン(上)とツーリング

◎ベストカーwebの『LINE@』がはじまりました!
(タッチ・クリックすると、スマホの方はLINEアプリが開きます)

こんな記事も読まれています

「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
くるまのニュース
トヨタ『カローラツーリング』などリコール…後方カメラが映らなくなるおそれ
トヨタ『カローラツーリング』などリコール…後方カメラが映らなくなるおそれ
レスポンス
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
カー・アンド・ドライバー
トライアンフの大排気量バイク「ロケット3」に“伝説のスタントマン”に敬意を込めた特別仕様車が誕生! 日本限定15台の超貴重モデルです
トライアンフの大排気量バイク「ロケット3」に“伝説のスタントマン”に敬意を込めた特別仕様車が誕生! 日本限定15台の超貴重モデルです
VAGUE
DSの新型電動SUVクーペ、年内デビューへ…ボディに描かれた「750」の意味
DSの新型電動SUVクーペ、年内デビューへ…ボディに描かれた「750」の意味
レスポンス
いま路線バスのサバイバルが始まっている! 電動バス・小型バス・二階建てバスで細かなニーズに対応することが鍵か
いま路線バスのサバイバルが始まっている! 電動バス・小型バス・二階建てバスで細かなニーズに対応することが鍵か
WEB CARTOP
大人の遊び心をくすぐるクラシックデザイン!「CRONOS」と「YADEA」がコラボ車両を発売
大人の遊び心をくすぐるクラシックデザイン!「CRONOS」と「YADEA」がコラボ車両を発売
バイクのニュース
トヨタ新型「ハイラックス“ミカン”」公開! タフ顔&オシャベージュ幌の「チャンプ」! 大注目の「新モデル」日本導入ありそう!?
トヨタ新型「ハイラックス“ミカン”」公開! タフ顔&オシャベージュ幌の「チャンプ」! 大注目の「新モデル」日本導入ありそう!?
くるまのニュース
アウディ Q7/SQ7【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
アウディ Q7/SQ7【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
ROTARY-EVも設定するマツダMX-30が商品改良。特別仕様車Retro Sports Editionも新登場
ROTARY-EVも設定するマツダMX-30が商品改良。特別仕様車Retro Sports Editionも新登場
カー・アンド・ドライバー
新車で買える「“4人乗り”軽トラ」が存在! 斬新すぎる「個性派トラック」が凄い! 悪路に強く「仕事×アウトドア×日常用」まで毎日使えるダイハツ「商用モデル」に注目あり!
新車で買える「“4人乗り”軽トラ」が存在! 斬新すぎる「個性派トラック」が凄い! 悪路に強く「仕事×アウトドア×日常用」まで毎日使えるダイハツ「商用モデル」に注目あり!
くるまのニュース
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
くるまのニュース
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
くるまのニュース
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
ベストカーWeb
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
AUTOSPORT web
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.8388.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

55.0578.0万円

中古車を検索
RAV4の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.8388.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

55.0578.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村