1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・押田岳と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は希少なヤマハ空冷2ストロークモデルの最終型「RD400デイトナ・スペシャル」に試乗!
仮面ライダー俳優、登場!
河西啓介(以下、カワニシ):押田岳さん、はじめまして! “ガク”くんと呼んでいいですか? ガクくんは「仮面ライダー」だったんですよね。
押田 岳(以下、押田):はい、2018~2019年に放映していた『仮面ライダージオウ』で仮面ライダーゲイツ/明光院ゲイツ役をやっていました。それがきっかけでバイクの免許を取ることにしたんです。どうせならと、大型二輪免許まで取っちゃいました。
カワニシ: 1960年代生まれの僕は仮面ライダー1号の時代から観てて、サイクロン号に憧れたなぁ。ジオウが乗っていたバイクは「ライドストライカー」でしたね。ところでガクくんは、自分のバイクを所有しているんですか?
押田:もちろん持っています。アメリカンタイプがいいなぁと思って、2年ほど前に中古のホンダ「スティード」を手に入れました。いろいろカスタムして気に入って乗っています。
カワニシ:似合いそうだなあ。旧車に乗ったことは?
押田:読んでいたマンガにも登場していましたし、憧れはありますけど乗ったことはないですね。旧車の知識がないので、もう少し勉強してからじゃないと乗れないな、という気持ちもあります。乗っているときに「コレいいですね」なんて声かけられたら、気の利いた返事を返したいですし。
カワニシ:じゃあ、今日は初めての旧車試乗ですね。国産絶版車の専門ショップとして有名な「ウエマツ」が、貴重なモデルを用意してくださるそうなので、さっそく行ってみましょう!
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押田:ヤマハだと「RZ」は知っていますけど、RDはその前身のモデルなんですね。
カワニシ:そうそう。1980年に登場したRZシリーズは、エンジンを水冷化してより高性能になったモデル。今回のRD400は1979年式で、空冷2ストロークエンジンを積んだ最終型なんです。400ccで40psという最高出力は当時のバイクとしては相当なパワーだった。それをヤマハのレーサー「TZ」譲りのフレームに積んでいたので、戦闘力はそうとう高かったはずです。
押田:ところ車名の「デイトナ・スペシャル」は何をあらわしているんですか?
カワニシ:RD400はアメリカが大きな市場だったのですが、1970年代のアメリカは、クルマによる大気汚染の抑制を目的とした「マスキー法」が施行され、厳しい排出ガス基準が定められていました。その影響で排ガスの浄化が難しい2ストローク車は、徐々に販売できなくなってしまった。そこでヤマハは1979年をもってアメリカでの2ストローク車の販売を止め、最後の特別モデルとしてRD400デイトナ・スペシャルを送り出したんです。
押田:ヤマハがアメリカで販売した最後の2スト車なんだ。それは貴重ですね!
カワニシ:デイトナはアメリカで最も有名なサーキットのある場所。1970年代の二輪世界グランプリでヤマハが活躍した地でもあり、オマージュとしてその名前を付けたんです。カラーも当時のヤマハのレーサーを彷彿とさせる白地に赤いレーシングストライプです。
押田:今回試乗させてもらうのもアメリカで走っていた個体ですね。とても45年前のバイクとは思えないほどキレイ!塗装も自然な感じで残っていて、オリジナルペイントのままなんですね。
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俳優・大野拓朗の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.1 ホンダCBX400F1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・大野拓朗と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は1980年代バイクブームの火付け役ともなったホンダ「CBX400F」に試乗!俳優・大野拓朗の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.2 カワサキ900スーパー4(Z1)1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・大野拓朗と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は1972年にデビューしたカワサキ「900スーパー4」に試乗!俳優・大野拓朗の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.3 カワサキ500SSマッハIII1970年~1980年代に発売された国産旧車が、“絶版旧車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!”と、注目する絶版旧車の魅力を、バイク好きの俳優・大野拓朗と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。今回は“ジャジャ馬”と呼ばれるキャラクターで人気を誇ったカワサキ「マッハIII」に試乗!ジェット機のような加速!カワニシ:ガクくん、初めての旧車試乗、RD400に乗ってみて、どうでしたか?
押田:やはりエンジンが面白いですね! 2ストロークは初めてだったけど、アクセルを開けてエンジン回転を上げていくと、あるところから突然ガーっとパワーが出てくる。カワニシさんから「上のほうまでまわして走ってみて」と言われた意味がわかりました。
カワニシ:2ストは4ストロークに比べてパワーバンドが狭く、その回転域に入ると急激にパワーが出て加速するように感じるんです。僕は初めて乗ったとき「ジェット機みたいな加速!」と、思ったなぁ。ピーキーなので扱いにくさもあるけど、それを操るのが面白さでもあったりして。
押田:確かに、その感覚を掴んでギアを上手く使って走れたらすごく楽しいだろうなって思いました。試乗前はかなり運転が難しいのかなと思っていたけど、車体が軽いし、慣れてきたら思っていたよりずっと扱いやすかったですね。
カワニシ:このRD400デイトナ・スペシャルは、RDシリーズの最終型であり最高位モデルなのでかなり完成度が高いよね。ゼロヨンタイムは当時のクラス最高、7本スポークのキャストホイールもライバルに先んじて市販車初採用でした。
押田:キックスタートも軽くかかりましたし。1970年代のクラシックなスタイルと、いま乗っても楽しめる走りのバランスがすごくいいです。すごく気に入っちゃったんですけど、ところで、中古価格ってどれぐらいなのかな……。
カワニシ:デイトナ・スペシャルはアメリカ市場向けにつくられた特別モデルで、日本に現存する数はとても希少。今回試乗した個体は、ほぼオリジナルの外観を保ちながらエンジンや足まわりなどはしっかり手が入れられているので、販売価格は400万円ほど、ということです。
押田:うわー、やっぱり!さすがにそれぐらいの価値ありますよね。そんな貴重なバイクに、旧車ビギナーの僕が初試乗させていただき、とても光栄です。
カワニシ:これを機に、いろいろな絶版旧車に乗って、ぜひその魅力に目覚めてほしいですね!
押田岳(おしだがく)1997年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学人間科学部卒業。2016年に第29回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリに輝く。2018年、特撮テレビドラマ『仮面ライダージオウ』に明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ役を務める。近年は映画『嗚呼、かくも牧場は緑なりけり』、ドラマ『その結婚、正気ですか?』『トリリオンゲーム』、舞台『巌流島』『ラヴ・ミー・ドゥー!!』『西遊記』など。映画『水平線』が2024年3月1日より全国公開中。
【過去連載】
Vol.1 ホンダCBX400F
Vol.2 カワサキ900スーパー4(Z1)
Vol.3 カワサキ500SSマッハIII
Vol.4 カワサキ650-RS W3
文・河西啓介 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・堀直樹 ヘア&メイク・Ryo 編集・稲垣邦康(GQ) 取材協力・UEMATSU
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まあ当時はいくらだったとか、何年前の中古車はいくらなんてジジイの思い出話しをしても今更仕方無いし、欲しい人と売りたい人のニーズが合うならその値段でも良いんじゃないかな。俺は買えないけど。