現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トミカ × リアルカー オールカタログ / No.89 ランボルギーニ シアン FKP 37

ここから本文です

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.89 ランボルギーニ シアン FKP 37

掲載
トミカ × リアルカー オールカタログ / No.89 ランボルギーニ シアン FKP 37

ランボルギーニ シアン FKP37はイタリアの自動車メーカー、ランボルギーニが製造販売している、いわゆる“スーパーカー”と呼ばれる高級スポーツカーで、ランボルギーニ初のハイブリッド・モデルとして2019年にデビューしました。車名の「シアン」とはイタリアのボロネーゼ地方の方言で「稲妻」という意味で、時速350 kmを超える最高速度や電動化パワーユニットといった、この車の様々な特徴を表すものとなっています。ランボルギーニの作る自動車――スーパーカーあるいはハイパーカーと呼ばれる高性能スポーツカー――は基本的には闘牛に関係した名前が与えられますので、「シアン」は例外的であると同時に、自動車の新時代へ向けてのランボルギーニの決意が込められた車名であると言えます。

ランボルギーニ シアン FKP37 実車フロントビューランボルギーニ シアン FKP37 実車リヤビューまた、車名の後ろの「FKP 37」は、2019年、ドイツのフランクフルトモーターショーで行なわれたこの車の発表会の際に付け加えられたものです。「FKP」とは、ランボルギーニの経営危機を救い、モーターショーの直前に亡くなったフェルディネント・カール・ピエヒ氏のイニシャルを示し、「37」はピエヒ氏の誕生年である1937年を示すものです。この「FKP 37」はクーペモデルの名前のみに付けられており、後に発売されたオープントップのロードスターモデルには付いていません。

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.87 トヨタ GR スープラ 富士スピードウェイ セーフティーカー

シアンのデザインはランボルギーニの往年の名車であるカウンタック(クンタッチ)にインスパイアされたシャープなボディライン、優雅さを感じさせるエアロダイナミクス、独特のシルエットが特長です。また、インテリアはイタリアの職人技に裏打ちされたラグジュアリー、テクノロジーとコンフォートのすべてが実現されており、最高のドライビング・エクスペリエンスを考えてデザインされています。シアンのデザインが目指したテーマは、快適さも重視しながらも、体中をアドレナリンが駆け巡る加速感です。もちろん、ランボルギーニのスーパーカーの特徴であるY字型や六角形のディテール造形、細部への緻密なこだわりなども随所に生かされています。

イタリアの職人技に裏打ちされたラグジュアリー、テクノロジーとコンフォートのすべてが実現されたインテリア。シアンの基本的な設計はアヴェンタドールをベースとしているため、前後をマルチチューブラーフレーム、キャビン部分をモノコック構造としたカーボンファイバー製セミモノコックを採用する構成は変わりません。エンジンはアヴェンタドールSVJと同様に新設計の6.5ℓ、L539型V型12気筒となっていますが、出力25kW(34ps)、電圧48ボルトのeモーターがギヤボックスに組み込まれたマイルドハイブリッド方式となっており、迅速なレスポンスとパフォーマンス向上をもたらしています。ちなみにeモーターとホイールを直接つなぐ方式は、マイルドハイブリッドで初めてです。eモーターはバックやパーキングなどの低速操作も電力でサポートします。

シアンのハイブリッド・パワーユニット。L539型V12エンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド・システムだ。シアンに採用されているエネルギー蓄積技術も世界初で、シアンはリチウムイオンバッテリーではなくスーパーキャパシタを採用しています。これは充放電特性に優れた電気二重層コンデンサーで、アヴェンタドールで新たに開発された技術ですが、10倍の出力を蓄えるべく大幅に進化しています。同じ重量のバッテリーの3倍もパワフルでありながら、同出力を生み出すバッテリーの3倍も軽量です。このスーパーキャパシタは運転席とエンジンの間のバルクヘッド――隔壁――部分に位置して、完璧な重量配分の実現に一役買っています。スーパーキャパシタとeモーターから成る電子システムの重さはたったの34kg。軽量で効率性の高いハイブリッド・システムとなっています。このハイブリッド・システムは、チタン製インテークバルブを組み込んでランボルギーニのエンジン史上最高の出力を誇るV型12気筒エンジンと組み合わされて、軽量素材が幅広く使用された車体と相まって、時速350km以上の最高速度を叩き出します。さらに、このエンジンとハイブリッド・システムの組み合わせによって牽引力が向上することから、 ローギヤでの俊敏な加速性能も実現しており、ランボルギーニ史上最速を実現。時速0kmから100km/hへは2,8秒以内に到達します

ランボルギーニのエンジン史上最高の出力を誇るV型12気筒エンジンとモーターとの組み合わせによるハイブリッド・システムと軽量素材が幅広く使用された車体が相まってシアンは時速350km以上の最高速度を叩き出す。シアンにはまた、新しい自律作動技術も導入されています。エンジンが置かれたリヤカウルの後部には、「ランボルギーニスマートマテリアルシステム(Lamborghini Smart Material System=LSMS)」と呼ぶ、熱に反応する自動車特許取得済み形状記憶素材によって可動する自律式通気フラップ――アクティブクーリングベーン――が装備されています。温度によって材料が変形する性質を利用し、エキゾーストシステムが高温になりすぎると、フラップが自動的に開いてエンジンのパワーロスを未然に防止します。

ボディ後方上面は車内から任意で展開操作が可能なアクティブリヤウィングとなっており、使用していな状態ではボディ上面と一体化して美しいボディラインを構成していますが、展開させると走行安定性脳を空力的に向上させる大型ウィングとして機能します。

このほか、カーボンモノコック、チタン製インテークバルブ、リヤホイールステアリングなどなど、単にスーパーキャパシタをベースにした世界初のハイブリッド・システムを搭載した高性能スポーツカーであるというだけでなく、シアンはあらゆる場所に最先端技術が用いられています。

2020年にはオープントップのロードスターバージョン、『シアン ロードスター』が登場。全世界19台限定の超レア車だ。シアンは全世界63台の限定生産車で、外装や内装はフルオーダーのため、同じ車両は1台として無いそうです。と言うのも、大変高価な車両であるにもかかわらず、発表の時点ではすべて売り切れてしまっていたため、現車を並べて確認のしようが無いのです。クーペモデルのシアンFK37の発表された翌年、2020年にはオープンカーモデルであるコンバーチブルロードスターバージョンのシアン ロードスターが登場しましたが、こちらも世界19台の限定生産という超レア車となっています。

『トミカ』の『No.89 ランボルギーニ シアン FKP 37』は、クーペモデルの実車を上手く再現している1台です。この憧れの、そして幻の超高性能スポーツカーをコレクションに加えてみてはいかがでしょう?

■ランボルギーニ シアン FKP37主要諸元

全長×全幅×全高(mm):4979×2265×1134

ホイールベース(mm):2700

車両重量(kg):1595

エンジン形式:L539型 V型12気筒

排気量(cc):6498

システム混合最高出力:602kW(819ps)/8500rpm

システム混合最大トルク:720Nm(73.4kgm)/6750rpm

電気モーター:e-motor電圧48V

電気モーター最高出力:25kW(34ps)

電気モーター最大トルク:35Nm(3.57kgm)

トランスミッション:7速AMT(ISR)

サスペンション(前後):ダブルウィッシュボーン

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前) 255/30ZR20 92Y (後)355/25ZR21 107Y

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【2025年型カワサキ・ヴェルシス1100発表】車名を1100としたアドベンチャーツアラーが性能&利便性アップ
【2025年型カワサキ・ヴェルシス1100発表】車名を1100としたアドベンチャーツアラーが性能&利便性アップ
モーサイ
ラリージャパン2024の初日を飾る「ブルーインパルス」、展示飛行を予定
ラリージャパン2024の初日を飾る「ブルーインパルス」、展示飛行を予定
レスポンス
日本は「太陽光」「風力」発電が厳しい環境! EVを促進するのに大切な「ゼロエミッション発電」はまだまだ難しい課題だった
日本は「太陽光」「風力」発電が厳しい環境! EVを促進するのに大切な「ゼロエミッション発電」はまだまだ難しい課題だった
WEB CARTOP
【MotoGP】最終戦ソリダリティGPのチケット販売が開始。収益は豪雨災害のバレンシア地域のため寄付とカタルニア・サーキット明らかに
【MotoGP】最終戦ソリダリティGPのチケット販売が開始。収益は豪雨災害のバレンシア地域のため寄付とカタルニア・サーキット明らかに
motorsport.com 日本版
F1サンパウロGP決勝でレッドブルとアルピーヌが速かった理由……インターミディエイトの”プラス5mm”が効いた?
F1サンパウロGP決勝でレッドブルとアルピーヌが速かった理由……インターミディエイトの”プラス5mm”が効いた?
motorsport.com 日本版
トヨタが「スゴいハチロク」世界初公開! 「次期セリカ復活」の布石? カローラ四駆技術採用の“レガシィ仕様” 米国でお披露目
トヨタが「スゴいハチロク」世界初公開! 「次期セリカ復活」の布石? カローラ四駆技術採用の“レガシィ仕様” 米国でお披露目
くるまのニュース
カワサキ「Ninja 1100SX」 排気量アップで進化した2025年モデルを公開【EICMA2024】
カワサキ「Ninja 1100SX」 排気量アップで進化した2025年モデルを公開【EICMA2024】
バイクのニュース
『今すぐやりたい!』知らないと損!エンジンオイルの役割と選び方、交換サイクルの全解説 ~Weeklyメンテナンス~
『今すぐやりたい!』知らないと損!エンジンオイルの役割と選び方、交換サイクルの全解説 ~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
ホンダ「XL750 Transalp」2025年型は前後ダンピング調整と、前周りの空力特性変更【伊ミラノショー速報】  
ホンダ「XL750 Transalp」2025年型は前後ダンピング調整と、前周りの空力特性変更【伊ミラノショー速報】  
モーサイ
ホンダ「CL500」2025年型はカラーリングなどを小変更!イエローあり!【伊ミラノショー速報】  
ホンダ「CL500」2025年型はカラーリングなどを小変更!イエローあり!【伊ミラノショー速報】  
モーサイ
ロールスロイス カリナン【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
ロールスロイス カリナン【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新Kカー】丸型ライトのスズキ・スペーシア・ギアは「無骨かわいい」愛すべき相棒。コンセプトは「10mileアドベンチャー」
【最新Kカー】丸型ライトのスズキ・スペーシア・ギアは「無骨かわいい」愛すべき相棒。コンセプトは「10mileアドベンチャー」
カー・アンド・ドライバー
ダイハツの斬新「オープン軽トラ」がスゴい! 超レトロな“丸目ライト”採用した「4人乗りモデル」に大注目! めちゃ“オシャレ”に働ける「屋根なしバスケット」登場に期待!
ダイハツの斬新「オープン軽トラ」がスゴい! 超レトロな“丸目ライト”採用した「4人乗りモデル」に大注目! めちゃ“オシャレ”に働ける「屋根なしバスケット」登場に期待!
くるまのニュース
“約50万円”の新型「“3人乗り”トライク」登場に反響多数! 公道走行も可能な「125ccモデル」が「丁度いい」と話題に! MTも搭載の「APtrikes125」が話題に
“約50万円”の新型「“3人乗り”トライク」登場に反響多数! 公道走行も可能な「125ccモデル」が「丁度いい」と話題に! MTも搭載の「APtrikes125」が話題に
くるまのニュース
日本自動車殿堂発表 THS開発の内山田氏など5名が殿堂入り 歴史遺産車にはレガシィも!!
日本自動車殿堂発表 THS開発の内山田氏など5名が殿堂入り 歴史遺産車にはレガシィも!!
ベストカーWeb
ブリヂストンのモータースポーツ60年の歩みを体感! イノベーションギャラリーがリニューアルオープン
ブリヂストンのモータースポーツ60年の歩みを体感! イノベーションギャラリーがリニューアルオープン
くるまのニュース
初代ハイラックスサーフが帰ってきた!! このまま市販熱望だよね?? 懐かしい80年代スタイリングにうっとり
初代ハイラックスサーフが帰ってきた!! このまま市販熱望だよね?? 懐かしい80年代スタイリングにうっとり
ベストカーWeb
最初から安グレードを出してよ! アルファードからフロンクスまで最近の新車がグレード数を減らすワケ
最初から安グレードを出してよ! アルファードからフロンクスまで最近の新車がグレード数を減らすワケ
ベストカーWeb

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

24000.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
シアンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

24000.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村