現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型「ミニ・クーパー5ドア」登場 4車種揃った“新世代ミニ”はどう違う? 似ているようで異なるそれぞれの個性とは

ここから本文です

新型「ミニ・クーパー5ドア」登場 4車種揃った“新世代ミニ”はどう違う? 似ているようで異なるそれぞれの個性とは

掲載 1
新型「ミニ・クーパー5ドア」登場 4車種揃った“新世代ミニ”はどう違う? 似ているようで異なるそれぞれの個性とは

日本でも人気のミニ5ドアが新世代になって登場

 その愛らしさから、日本でも多くの熱心なファンを持つMINI(ミニ)。2024秋のコンパクトクロスオーバーSUV新型「ミニ・カントリーマン」の導入を皮切りに、続々とモデルラインが刷新されています。

【画像】日本で大人気のミニ! 新世代ミニはどう違う!? 写真で見る(36枚)

 その最新作が、2024年6月13日に世界同時発表となったコンパクトハッチバック、新型「ミニ・クーパー5ドア」です。

 同車は、日本のミニの中でも主要なモデルだけに、ファンにとって嬉しいサプライズとなりました。そこで第4世代に移行した新ミニのラインナップと、今後についてまとめてみました。

 新世代ミニの最新作となるミニ・クーパー5ドアは、2024年3月にフルモデルチェンジを受けたミニ・クーパー3ドアをベースにロングホイールベース化、5ドアに仕立てたもので、その愛嬌のある胴長スタイルも継承されています。

 内外装デザインは、新世代ミニのデザイン言語「カリスマティック・シンプリシティ」に基づいたシンプルなデザインに仕上げられています。

 ただし3ドアと大きく異なるのは、パワートレインがエンジンに限定されること。現時点ではミニ5ドアにEVは設定されていません。

 その背景には、シティクロスオーバー新型「ミニ・エースマン」の存在も関係ありそうです。

 コンパクトハッチバック「ミニ・クーパー3ドア」とコンパクトクロスオーバーSUV「ミニ・カントリーマン」の中間というサイズは、ミニ・クーパー5ドアとも重なるものなのです。

 新型ミニ・クーパー5ドアのボディサイズは、全長4035mm×全幅1745mm×全高1470mm、ホイールベース2565mmとなっています。

 一方で新型ミニ・エースマンは、全長4080mm×全幅1755mm×全高1515mm、ホイールベース2605mmと少し大きい程度に留めています。

 ラゲッジスペースで比較してみても、新型ミニ・クーパ5ドアが275リッターから最大925リッターに対して、新型ミニ・エースマンは、300リッターから最大1005リッターとなっています。

 ボディ形状が異なるため、容量では新型ミニ・エースマンが有利となっています。もちろん、数字上の話であり、クラシックMiniからの伝統の色を強く残すハッチバックと、新進気鋭のクロスオーバーEVでは、ユーザー層も大きく変わることでしょう。

 ただ日本においては、先代で登場したミニ・5ドアが、ファミリーカーにもなる便利なミニとして根強い人気があります。その乗り換え需要も含めれば、日本での販売の主力がエンジン車となるだけに、エンジン車の登場は大歓迎すべきでしょう。

新世代ミニのラインナップはどう異なる!?

 もうひとつ、ミニのモデルバリエーションを複雑にしているのが、クルマの車体の基礎となるプラットフォームの存在です。

 新型ミニ・クーパー3ドアの場合、EVとICE(内燃機関モデル)では、プラットフォームが異なります。

 3ドアのEVには、新開発のEVプラットフォームを使用していますが、エンジン車のプラットフォームは、先代ミニのプラットフォームをアップデートさせたものを使用しています。このプラットフォームは新型ミニ・クーパー5ドアも同様です。

 そして、新型ミニ・エースマンは、新型ミニ・クーパー3ドアのEVと一部を共用しながらも、専用開発されたプラットフォームを採用しています。

 それでは、もっともサイズが大きいSUVの新型ミニ・カントリーマンというと、従来のミニ・クラブマンやミニ・クロスオーバー同様に、BMWの小型前輪駆動車向けのプラットフォームを使用。最新世代では、EVとエンジン車の両方に対応が可能となっています。

 その違いは、生産地にも反映されていて、新型ミニ・クーパーのエンジン車が英国製に対して、新型ミニ・クーパーのEVと新型ミニ・エースマンは、中国生産に。さらに新型ミニ・カントリーマンに関しては、ドイツ生産となっています。

 その背景には、生産に最適な設備を持つ工場が選ばれていることがあります。ただミニ・ブランドも将来的なEVシフトを掲げているだけに、その準備を開始しています。

 2023年9月には、英国工場でのEV量産化の投資を行うことが発表されています。そして、2026年から新型ミニ・クーパー3ドアのEVと新型ミニ・エースマンの生産も開始されるそうです。

※ ※ ※

 最新ラインアップを整理すると、エンジン車を用意するのは、新型ミニ・クーパーの3ドア&5ドア、新型ミニ・カントリーマンの3タイプ。

 EVを用意するのは、新型ミニ・クーパー3ドア、新型ミニ・エースマン、新型ミニ・カントリーマンの3タイプとなります。

 新世代ミニのラインナップでもっともマルチな存在なのが、実は新型ミニ・カントリーマンです。

 パワーユニットに、ガソリン/ディーゼルエンジン、EVを採用するだけでなく、ガソリン車とEVにはALL4(4WD)も選べます。さらにハイパフォーマンスなガソリンエンジン車の「JCW」まで用意されています。

 もちろん、もっとも強く伝統を受け継ぐ新型ミニ・クーパー3ドアにも、この後、高性能なJCWの投入が控えています。

 市販モデルは、2024年10月に世界初公開される予定で、エンジン車だけでなく、初のJCWのEVも用意されるというから注目です。

 残すは、ファッションアイコンでもあるミニのオープンモデル、新型ミニ・コンバーチブルの行方でしょう。ただ世界中にファンがいる存在だけに、第4世代のコンバーチブルの開発も秘密裏に進んでいると期待して、続報を待ちましょう。

 将来的には、EVシフトを果たしていくだけに、エンジン車とEVの選択が可能な今が、もっとも悩ましくも楽しいミニ選びができる瞬間かもしれませんね。

こんな記事も読まれています

日本でもまもなく発表!? マツダの新しい3列シート車「CX-80」の魅力とは? 直6エンジン&FRシャシーの「ラージSUV」は走りにも期待大
日本でもまもなく発表!? マツダの新しい3列シート車「CX-80」の魅力とは? 直6エンジン&FRシャシーの「ラージSUV」は走りにも期待大
VAGUE
シトロエンのコンパクトSUV 新型「C3エアクロス」世界初公開! 進化した全長4.4mの3代目は 7人乗り仕様も用意
シトロエンのコンパクトSUV 新型「C3エアクロス」世界初公開! 進化した全長4.4mの3代目は 7人乗り仕様も用意
VAGUE
2024年中の発表もあるか!? ホンダのおしゃれクーペ「プレリュード」誕生間近? 新型は「往年の名車ゆずり」の圧倒的な存在感が魅力的
2024年中の発表もあるか!? ホンダのおしゃれクーペ「プレリュード」誕生間近? 新型は「往年の名車ゆずり」の圧倒的な存在感が魅力的
VAGUE
「夢のポルシェオーナー」になるために! 人気のミッドサイズSUV「マカン」を買うなら年収はいくら必要? 60回払いでの月々の支払い額とは
「夢のポルシェオーナー」になるために! 人気のミッドサイズSUV「マカン」を買うなら年収はいくら必要? 60回払いでの月々の支払い額とは
VAGUE
日本上陸が待ち遠しい! ジープ最小コンパクトSUV 新型「アベンジャー」の欧州での受注が早くも10万台突破 愛される理由とは
日本上陸が待ち遠しい! ジープ最小コンパクトSUV 新型「アベンジャー」の欧州での受注が早くも10万台突破 愛される理由とは
VAGUE
航続距離がすべてじゃない! ミニ・カントリーマン SE オール4へ試乗 「ゴーカート」感なSUV
航続距離がすべてじゃない! ミニ・カントリーマン SE オール4へ試乗 「ゴーカート」感なSUV
AUTOCAR JAPAN
今秋から日本で通常販売開始 レクサスの高級SUV新型「GX」を愛車にするなら年収はどれくらい必要?
今秋から日本で通常販売開始 レクサスの高級SUV新型「GX」を愛車にするなら年収はどれくらい必要?
VAGUE
「R36誕生か!?」と話題沸騰! ウワサのスペシャル「GT-R」の実力とは? “R34風デザイン”の高性能車を生み出すワケあり企業の正体
「R36誕生か!?」と話題沸騰! ウワサのスペシャル「GT-R」の実力とは? “R34風デザイン”の高性能車を生み出すワケあり企業の正体
VAGUE
ホンダから「ちょうどいい小型ミニバン」新登場! おしゃれな「エアー」とゴツい「クロスター」ふたつの個性を備えた新型「フリード」の魅力とは
ホンダから「ちょうどいい小型ミニバン」新登場! おしゃれな「エアー」とゴツい「クロスター」ふたつの個性を備えた新型「フリード」の魅力とは
VAGUE
VW新型「ゴルフR」世界初公開! 333馬力・最高時速270kmの最強ゴルフは「光るVWエンブレム」初採用
VW新型「ゴルフR」世界初公開! 333馬力・最高時速270kmの最強ゴルフは「光るVWエンブレム」初採用
VAGUE
フェラーリ初のSUV「プロサングエ」買うなら年収はいくら必要? 価格未公表の「超人気モデル」を手に入れるために“お金よりも必要なもの”とは?
フェラーリ初のSUV「プロサングエ」買うなら年収はいくら必要? 価格未公表の「超人気モデル」を手に入れるために“お金よりも必要なもの”とは?
VAGUE
6速MT&三菱進化エンジン搭載!? 「斬新SUV」世界初公開! 59年ぶり全面刷新の新型「BJ212」とは? 中国で発表
6速MT&三菱進化エンジン搭載!? 「斬新SUV」世界初公開! 59年ぶり全面刷新の新型「BJ212」とは? 中国で発表
くるまのニュース
スタイリッシュな新型「4ドアセダン」発売! 1000台限定で「495万円から!?」 日本の道で試したBYD「SEAL」の実力とは
スタイリッシュな新型「4ドアセダン」発売! 1000台限定で「495万円から!?」 日本の道で試したBYD「SEAL」の実力とは
くるまのニュース
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
くるまのニュース
ホンダ「新型スポーティコンパクト」26年に登場へ! まさかの「シティターボ」復活なるか!? 期待の「小型モデル」に反響
ホンダ「新型スポーティコンパクト」26年に登場へ! まさかの「シティターボ」復活なるか!? 期待の「小型モデル」に反響
くるまのニュース
ニッサン新型「大型バン」登場! もはや「エルグランド」!? 斬新「堂々」マスクが超カッコイイ新型「インタースター」ドイツで発売 570万円から
ニッサン新型「大型バン」登場! もはや「エルグランド」!? 斬新「堂々」マスクが超カッコイイ新型「インタースター」ドイツで発売 570万円から
くるまのニュース
70年前に初登場した“宇宙船”!? 先進メカニズム満載のフランス車 シトロエン「DS」の希少な“7人乗りワゴン”を発見
70年前に初登場した“宇宙船”!? 先進メカニズム満載のフランス車 シトロエン「DS」の希少な“7人乗りワゴン”を発見
VAGUE
アルピーヌ、新型『A290』の日本導入を検討。高性能、俊敏性、軽量を備えたブランド初のスポーツEV
アルピーヌ、新型『A290』の日本導入を検討。高性能、俊敏性、軽量を備えたブランド初のスポーツEV
AUTOSPORT web

みんなのコメント

1件
  • dgc********
    5ドア、どうみても変なんだけど、結構見るのよね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

76.0575.0万円

中古車を検索
ミニの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

76.0575.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村