2019年8月29日、BMWの日本法人は、新型「1シリーズ」の日本仕様を販売開始した。
新型1シリーズの大きな特徴は、従来のモデルに対し駆動方式があらためられた点にある。初代、2代目がRWD(後輪駆動)だったのに対し、3代目になる新型はFWD(前輪駆動)になった。これにより「後部足元のスペースが約40mm広くなり、より乗降しやすくなるなど、室内空間の機能性が大幅に改善された」と、BMWの日本法人はうたう。
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ボディは全長4335mm×全幅1800mm×全高1465mm。前輪駆動化にともないリアシートの足元スペースが拡大されたという。ラゲッジ・ルームの使い勝手も高められた。通常時の容量は先代比プラス20リッターの380リッターになったほか、リアシートのバックレストをすべて格納すると1200リッターにまで拡大する。
リアシートのバックレストは40:20:40の分割可倒式。www.guenterschmied.comさらにインパネまわりもより機能的になった。メーターパネルおよびインフォテインメント用の液晶ディスプレイは、オプションで現行「3シリーズ」などが搭載する大型タイプ(ともに10.25インチ)が選べるようになったほか、スマートフォンなどの携帯機器をワイヤレスで充電出来る機能を全車標準化した。
インテリア・デザインは現行3シリーズに近い。インテリアとともにエクステリアも現行3シリーズの流れを汲む。たとえば、新世代デザインのキドニー・グリルや4灯のLEDヘッドライトである。
キドニー・グリルは大型化された。ふたつのエンジンを用意新型1シリーズの日本仕様のエンジンは2種。ひとつは、118iが搭載する1.5リッター直列3気筒ガソリンターボ・エンジンで、最高出力140ps/4200~6500rpm、最大トルク220Nm/1480~4200rpmを発揮する。駆動方式はFWD(前輪駆動)のみ。
もうひとつは、BMWのモータースポーツを担うBMW M社がチューニングを施したM135i xDriveが搭載する2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ・エンジンで、最高出力306ps/4500~6250rpm、最大トルク450Nm/1750~4500rpmを発揮する。
M135i xDriveは専用のエアロ・パーツを多数装着する。M135i xDriveのフロントシートは、ヘッドレスト一体型のスポーツタイプ。なお、M135i xDriveの駆動方式は118iと異なり、「BMW xDrive」と呼ぶ電子制御式4WDである。ちなみにこの4WDシステムは、新開発の機械式トルセン・リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを採用。これにより「よりスポーティかつ俊敏な走りを実現した」と、広報資料に記されている。
M135i xDriveが搭載するエンジンは、2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ。最高出力306ps/4500~6250rpm、最大トルク450Nm/1750~4500rpmを発揮する。www.guenterschmied.comさらに、新型1シリーズは、日本に導入されるBMWとしては初めて「ARB」という走行安定システムを搭載する。アンダー・ステア(コーナリング時、自車が外側に膨らんでしまう現象)を大幅に抑制するという。
ライバル、Aクラスとの差はいかに?新型1シリーズの価格はエントリーグレードの118iが334万円、豪華版の118i Playが375万円、専用エアロパーツなどを装着したスポーティモデルの118i M Sportが413万円、そしてハイパフォーマンスグレードのM135i xDriveが630万円である。
参考までに、新型1シリーズのライバルであるメルセデス・ベンツ「Aクラス」の価格は、エントリーグレードのA180が328万円、豪華版のA180 Styleが369万円、そしてメルセデスAMGがチューニングを施したA 35 4マティックが628万円。つまり、価格帯はほぼおなじだ。
新型1シリーズのライバルであるメルセデス・ベンツ Aクラスは、現状、1シリーズには設定されないディーゼルモデルが選べる。また、装備内容もあまり変わらない。たとえば、新型1シリーズとAクラスのエントリーグレードは、ともにカーナビゲーションがオプション扱いになるといった具合である。
Aクラスのインテリアは、ジェットエンジンのタービンをモチーフにしたエア・アウトレットなどが特徴である。そして、駆動方式はともにFWD(前輪駆動)と4WDの2種がある。従来は、AクラスがFWD(前輪駆動)ないしは4WDで、1シリーズはFR(後輪駆動)のみであった。両者がねらうマーケット・セグメントはますます接近したわけだ。
はたして、FWD(前輪駆動)化された新型1シリーズがどれほど人気を集めるのか? また、ライバルであるAクラスと走行面や居住性でどんな違いがあるのか? 今から気になるばかりだ。
文・稲垣邦康(GQ)
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