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メーター用モニターがブラックアウト BMW iX(6) 長期テスト 1750Lの大きな荷室

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メーター用モニターがブラックアウト BMW iX(6) 長期テスト 1750Lの大きな荷室

積算9475km メーター用モニターがブラックアウト

前回、長期テスト車のBMW iX xドライブ50の車載アラームに異常が生じ、英国BMWの本部へお戻しした旨をお伝えした。その後すぐに、修理が終わり連絡をいただいた。

【画像】BMWの最新フラッグシップBEV SUV iX 小さなiX1とiX3 サルーンのi4とi7も 全129枚

アラームの異常鳴動の原因は、車内側のセンサー不良だった。1万kmも走っていないのに腐食していたらしい。搭載場所はリアのフェンダーアーチ付近で、新しいものへ交換されたそうだ。

雨水が侵入し、酸化が進んでいたとのこと。BMWの担当者によると、クルマを英国本部へ戻した直後にも、雨が振り出しアラームが鳴ったという。

ところが、治ったiX xドライブ50を受け取った直後、オフィスへ戻る高速道路上でメーター用モニターがクラッシュ。一旦クルマを安全な場所に停め、システムを入れ直してみたものの、モニターは点灯する気配がない。

同時に、ヘッドアップ・ディスプレイも投影されなくなった。走行速度や航続距離がわからない状態で、深刻な不具合だといえる。やむを得ず、GPSを利用したスマートフォンのスピード計測アプリを、アップルカープレイを介して確認することに。

ちなみに、iXのダッシュボードにはワイドな1枚のモニターパネルが載っているが、実際は2枚のモニターが内蔵されている。インフォテインメント用が車両の中央側、メーターパネルはドライバーの正面にある。

2社の急速充電ステーション

数時間後に再びiXを始動させても、メーターパネルは真っ暗。センターコンソールのボリューム・ノブを30秒間押し続けると、システムをリセットできるということで試してみたが、インフォテインメント・システムが初期化されただけだった。

バーガンディのiX xドライブ50は、再びBMWの英国本部へ逆戻り。ブルーリッジ・マウンテンというボディカラーのiX M60と、もう少し一緒の時間を楽しもうとしよう。

さて、筆者は姉妹メディアの仕事へ関わることが珍しくなく、遠方へドライブする機会も多い。英国の急速充電ステーションも頻繁に利用している。最近はグレートブリテン島の南東部、ノリッジにある施設へ立ち寄った。

グリッドサーブ社のエレクトリック・フォアコートという場所だ。近未来の充電ステーションがどんな姿になるのか、実際に体現された施設だと思う。

英国では電気料金が徐々に上昇しており、2022年12月の時点での単価は1kWh当たり0.66ポンド(約105円)。自宅で充電する場合の、約2倍の料金が取られる。

そのかわり高速で簡単。クルマへコードを繋ぎ、クレジットカードをタッチパネルへかざすだけ。iXの急速充電能力は190kWまで対応しているが、グリッドサーブ社の充電器は350kWでの充電を可能としている。余裕の能力を持つ。

30分で蓄えられた充電量は65%。約40ポンド(約6500円)の料金が取られた。

到着後に故障を知ると心が折れる

数日後には別の充電ステーションへ立ち寄ったが、こちらはアイオニティ社が運営する施設。以前、筆者はアウディQ4 eトロンの長期テスト中に、違う場所にある同社の施設を利用しているが、料金の二重支払いというエラーを経験している。

しばらく利用を避けようと考えていたのだが、その日はやむを得なかった。深夜に空港まで急ぐ必要があったのだ。帰り道のことを考えると、充電しておきたかった。

今回利用したのはロンドンの南西、コバムにある充電ステーションだ。6基ある充電器は到着時にすべて利用されていたが、ほどなくして1台の充電が終了。iX M60と接続することができた。

スマートフォンのアプリを介し、充電をスタート。給電能力は120kWが上限だったものの、68kWhの電気をトラブルなく駆動用バッテリーへ蓄えられた。料金は、1kWh当たり0.69ポンド(約110円)という設定だった。

ここはクルマを止めやすく、照明も明るく、安全そうな雰囲気で快適といえた。多くの利用者がいたことで、安心感もあった。ガソリンスタンドと同様に、雰囲気作りや照明は大切といえる。

一方でロンドンの西、ブラックネルにあるシェル・リチャージ社のシステムは、正常に稼働していなかった。到着後に使えないと知るのは、かなり心が折れる。次回、選びたくないと考えさせるほど。

積算9475km 1750Lまで広がる大きな荷室

1週間前に発生した、メーター用モニターのクラッシュの原因は不明のまま。基本的にボディはiX xドライブ50とiX M60で共通だから、通常は500Lの容量があり、リアシートを倒せば1750Lにまで広がる、大きな荷室も変わらない。

実用性は高いといえ、庭仕事でも活躍してくれた。iX M60に切断した木材やガラクタを積むオーナーは少ないと思うが、大きな荷物も載せやすい。想像以上の仕事ぶりだった。

テストデータ

気に入っているトコロ

新しい充電ステーション:グリッドサーブ社のサービスは、さらに評価を高めた。アイオニティ社の施設も好印象だった。

気に入らないトコロ

信頼性:残念だが、iX xドライブ50には不具合続きで乗れていない。どんなクルマでも望ましくないが、約10万ポンド(約1600万円)の英国価格を考えると、なおのこと。

テスト車について

モデル名:BMW iX xドライブ50 Mスポーツ(英国仕様)
新車価格:9万9965ポンド(約1599万円)
テスト車の価格:11万6965ポンド(約1874万円)

テストの記録

航続距離:540km
電費:5.1km/kWh
故障:アラーム用センサーの腐食、メーター用モニターのクラッシュ
出費:なし

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みんなのコメント

7件
  • BMWの信頼性はこんなもんでしょう。
  • インパネ全面が大型ディスプレイになっていく現状、電気的トラブルなどで、すべての情報が表示されなくなることくらい想像できるよな。そういう時のバックアップも考慮されているのかね?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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