マツダは2018年8月1日、2019年3月期第1四半期実績(2018年4月~6月)の決算を発表した。
【2019年3月期 第1四半期実績】
マツダ、平成30年7月豪雨の被災地支援で社員のボランティア参加をバックアップ
グローバル販売台数は対前年7%増の40万3千台と過去最高を記録した。
「クロスオーバー系車種の好調な販売及び商品改良モデルの 投入による販売モメンタムの改善
地域別では、日本、米国やASEAN地域が販売を牽引しており、売上高8,731億円、営業利益331億円、当期純利益206億円と計画に対して順調な進捗となっている(2019年3月期通期見通し)。
2019年3月期通期見通しはグローバル販売台数166万2千台、営業利益1,050億円、当期純利益800億円としており、計画に変更ない。
ただし、マツダが本社を置く広島を含む中国地方や四国などに甚大な被害をもたらした平成30年7月豪雨では、7月7日から11日まで本社工場、防府工場の操業休止などもあり、その後、段階的に操業を再開してはいるものの、この豪雨災害の業績への影響を調査中としている。
【地域別の販売状況】
地域別にみると、まず日本は販売台数は、対前年19%増の4万9千台。総台数シェアは4.1%。登録車シェアは対前年1.0pts増の5.2%となっている。特に「CX-5」は前年を上回る受注を獲得しており、さらに「CX-8」も販売拡大に寄与している。また、「CX-3」を5月末に、「アテンザ」を6月下旬に商品改良を実施。いずれも計画を上回る受注となり、好調な滑り出しとなっている。
北米地域では販売台数は、11万6千台で対前年9%増と好調な滑り出しとなっている。
特にアメリカは対前年10%増の8万台となっており、商品改良を施した「Mazda6」が台数増加に貢献し、クロスオーバー系車種すべてで対前年の増加となっている。カナダでも2万3千台(対前年7%増)、メキシコが1万3千台(対前年5%増)と、いずれも対前年比で増加となっている。
欧州地域での販売台数は、対前年5%増の6万7千台とこちらも順調。「CX-5」は対前年40%増と好調に推移しており、ロシアを除く欧州は、対前年1%増の5万9千台を記録した。国別にみると、ドイツが1万6千台(対前年9%減)、イギリスは8千台(対前年4%増)、スペインが6千台(対前年27%増)と、さらにロシアが8千台(対前年43%増)と、欧州各国でかなりの差異が見られる。
一方、中国での販売台数は、対前年4%減の6万8千台と微減しており、特に「Mazda3」が競合激化により、大きく台数減小。ただ、「CX-5」を中心に堅調な販売を維持し、「MX-5 RF」の販売を4月より開始、「CX-8」を北京モーターショーに、出品。2018年末に導入予定となっており、第2四半期以降、動きが見られると思われる。
その他市場では、販売台数は対前年9%増の10万3千台と増加。オーストラリアが3万台で対前年5%減となっているが、競合激化の中、「CX-5」は対前年4%増の7千台、7月導入のCX-8の受注も好調と、第2四半期以降、に期待される。ASEAN全体では3万2千台(対前年24%増)、タイが1万7千台(対前年38%増)、ベトナムでも7千台(対前年20%増)、順調に販売台数を伸ばしている。
またコロンビア、チリで過去最高の販売台数を記録した。
【主要施策の進捗】
2018年の主要施策と、その進捗状況として、
・継続的な商品改良や次世代モデルの開発など、競合力強化による台数増加や販売モメンタムの改善
・7月よりオーストラリア、ニュージーランドでCX-8の販売を開始、続いて、中国に市場導入
・米国の販売ネットワーク改革に向けた、新たな販売店支援プログラムを7月より開始
などを挙げており、今後の成長の足場固めとして、主要施策を着実に推進している、としている。
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