鈴鹿8耐を振り返りつつ、レース終盤の話!
灼熱の鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下鈴鹿8耐)の取材から約10日が経ち、やっと興奮もおさまってきたところで改めて2024年鈴鹿8耐を振り返りたいと思います。
取材を終え東京に戻ってきてからも街でバイクを見かけるたびに、鈴鹿8耐のことを思い出してしまう日々が続いています。とは言いつつ、東京も暑過ぎてプライベートでは最近全然バイクに乗れていないんですが…。
そう考えると鈴鹿8耐開催時の観客もレーサーもみんなあの炎天下の中、一日中外にいる事を思い出すと、本当に言葉を選ばずに言うと頭がイカれてるな、と思います(笑)※もちろん、良い意味で!ですよ!?(笑)
予選や練習走行をメインに見ている人がいるというのを聞いて、もしかしてアイドルとかのコンサートのリハーサルを見たいという感覚と同じなのかな?と勝手に思ったりもします。
でもやっぱり、鈴鹿8耐本番中には本当に沢山のドラマがあり、たった1度見ただけでは正直、私は「すげー…」と言う感想しか抱けず、あっという間の2日間でした。
取材中は、お外でレースを見るのと順位やラップ数が表示されるモニターを交互に見るので精一杯でイベント取材などで少しでもその場を離れると頭が追いつかなくなりました…。
レース残り1時間にドラマが!
前回の記事では日が暮れ始めて、鈴鹿8耐のゴールまで残り1時間というところで終わっていたので、そこから続きを書いていきたいと思います。
鈴鹿サーキットは日が暮れ始め夜が近づくと、日中と比べて外もだいぶ涼しくなってきています。外に出てみると、たまたま最後のライダー交代でピットインしているチームを見る事ができます。
バイクが着いた瞬間からメカニックの方々がさっとバイクに駆け寄り、どでかいタンクでガソリンを入れたり、タイヤを交換したり、これぞプロの手捌き…。
レースも終盤なので、誰か一人でもミスをするとそれがタイムに大きく影響するという緊張感がひしひしと伝わってきます。作業を見ているだけのこっちが、手汗だくだくです。(笑)
今も現地を思い出しながら書いているこの手がびちゃびちゃで、キーボードが水没しそうです…(嘘です、すみません)
でも冗談抜きで鈴鹿8耐の迫力は、生で見てこそ伝わるものだと思うので、ぜひ興味のある方には来年現地で体感してほしい!
さて、いよいよゴールまで残りわずかとなるとグランドスタンドに色とりどりのサイリウムを持った観客がさらに増えてきていきます。まず、“ゴール“ではなく、レースの世界では“チェッカー”と言うらしいです!
編集さんから「とにかく最後のチェッカーが綺麗だから見た方が良い!」と言われてすぐに外に飛び出ました。
バイクのライトと観客が持っている色とりどりのサイリウムがさらに際立って、まるでイルミネーションのよう。これぞお祭りのフィナーレ、という感じで会場の盛り上がりも最高潮!
そういえば2日間で会場には子供の姿をよく見かけました。親の影響かもしれませんが小さい時からこのレースに興味を持つなんて、なんて素晴らしい英才教育なんだろう、と感動したのを覚えています。
トップのチームがゴールする時、ゴールポスト付近では大きな白と黒のチェック柄の旗がぶんぶん振られていました。だから「チェッカー」と言うのか…意外と単純な理由。
トップのチームがゴールした瞬間、コースに沿って地面から花火がプシャーと出て、なんだろう、自分は全く走ってもないしただ見ていただけなのに、達成感を感じました。
大変烏滸がましいですね(笑)
でもそれぐらい私もレースにのめり込んで見る事が出来ていたんだと思います。
チェッカー後に気付かされたこと
ピットの前には、鈴鹿8耐に参戦したチームのメカニックの方々が出てきていて、選手を出迎えていました。全46チームの中、46個のドラマがあり、さらに言うとチームの中にいる一人一人にいろいろな思いがあってのゴールなのだと思うと、心にくるものがありました。
全チームがゴールした後にピットへ降りてみると、泣いている人もいれば、眩しいくらいの笑顔の人もいて、沢山の感情がありました。それを見ているとすごく懐かしい気持ちになりました。
自分が本気で勝ち負けにこだわって、バレーボールをやっていた学生時代もこんな熱い気持ちだっなぁ、と懐かしさと同時に、羨ましささえ覚えました。
大人になってからは、こんなにも明確で純粋な勝ち・負けを意識するほどに熱くなれることってほとんどなかったなと気付かされて、この熱い感覚は忘れちゃいけないなと思いました。
それを思い出させてくれるほどに熱いレース、頭がイカれてるなんて言ってしまった事を改めて、ここで謝罪します(笑) 軽口を叩いて、すみませんでした…。
イカれてるからこそ熱い。
一方から見ると、ワイワイ楽しい夏のイベントの一つ。私もレースを見るまではそっちの気持ちでした。
でもこうして鈴鹿8耐の取材をさせて頂いて、チームと選手の道のりを知っていけばいくほど、奥が深くて、心を動かされる何かがあります。
レースに出たいとは烏滸がましくて到底思えませんが、「もっともっと知りたい」と思いました。
一度だけでも経験できた事によって、こんなにも見る前よりバイクへの気持ちが高まっているので、もしこれを読んで見てみたいなと思った方は是非是非、行ってみて欲しいです。
きっと何か感じるものがあると思います。
ただ、とにかく暑いです。熱いし、暑いです(笑)
では、残りの夏も熱中症に気をつけながら皆さんもバイクライフを楽しんでください!私はそろそろ愛車が嫉妬してそうなので、今夜あたり走ろうかなと思います(笑)
今日はサッパリ系の醤油ラーメンを目指し、バイクで走ろうかな。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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