自動車初となるデジタルライトプロセッシング技術
ベントレーのビスポークモデルである「バトゥール」が、自動車初となるデジタルライトプロセッシング技術を使った「アニメーションウェルカムランプ」を公開しました。将来的にはビスポークモデルの一般車両にもアニメーションウェルカムランプを提供していくと意気込みを語っています。
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第4の素材・新しいパーソナリゼーション
ベントレーは、ドアから地面に投影される「ウェルカムアニメーションシークエンス」を提供する新技術を公開した。この技術は2019年に発表されたコンセプトカー「EXP 100 GT」で初めて披露されたが、いよいよバトゥールから実装されることとなる。
ベントレーモーターズは過去100年にわたり、メタル、ウッド、レザーで形成された卓越したラグジュアリーカーをカスタマーに提供してきた。そして将来に向け、「光」はベントレーのデザイン言語において重要な役割を果たす第4の“素材”となる。
そして、この新しいプロジェクションシステムは、顧客が自分のクルマのために特注のウェルカムアニメーションを作成する可能性をもたらし、デジタルパーソナライゼーションへの第一歩を提供できることになると期待している。
41万5000個のミラー
このウェルカムアニメーションシークエンスは、先進的なヘッドライトやヘッドアップディスプレイシステムに見られるDLP技術を使用した初の自動車用アプリケーションである。これを可能にするプロジェクションシステムは、3色の光源を5つの異なるレンズと2つのプリズムを通して最先端の8mm2デジタル マイクロミラー デバイス(DMDTM)に投影し、その光信号をさらに5つのレンズを通して焦点調整が行われ、ドアが開くと地面にアニメーションが表示される仕組みである。
DMDTMデバイスは、41万5800個の小さなミラーで構成された小さなシリコンチップで、ミラーの動きによって動画が生成される。ミラー自体はアルミニウム製で、幅は16ミクロン。ミラーとヒンジのサイズが非常に小さいため、1秒間に何千回も反応することができ、それぞれのミラーがアニメーションの1ピクセルを構成する。
画像は、カラー光源とその手前のレンズからの光を彫刻し、「オン」の位置にあるミラーに当てることで作成され、「オフ」の位置にあるすべてのミラーは、光を吸収するプロジェクター内のヒートシンクに光を反射する。DMDTMチップを出た光は、さらに5つのレンズを通って床に焦点を結び画像を生成する。
この新機能は、ベントレーマリナーが顧客にさらにユニークでラグジュアリーなパーソナライゼーション体験を提供するために、技術革新と限界への挑戦を続けるという。
AMWノミカタ 光を使ったデコレーションはラグジュアリーカーではかなり一般的になった。ロールス・ロイス「スペクトル」の光ファイバーを使った1万1724カ所イルミネーションは別格だとしても、いまやLEDを使ったムードライティングくらいは当たり前の装備として備わり、顧客にパーソナルな空間を提供している。
ベントレーのウェルカムライトのアニメーションをパーソナライズ化するという試みは自動車初だというが、かなり面白いのではないだろうか。家族の名前やペットの姿などを入れてみるのもいいだろう。今回は技術の公開のみだが、一般車両へのオプション化が待ち遠しい。
【動画】パーソナルな空間を提供するベントレー バトゥール
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