1981年3月のジュネーブ・モーターショーで初登場したジャルパ(Jalpa)が今年、40周年を迎える。
ランボルギーニの伝統にのっとり、闘牛の品種「ジャルパ カンダチア」が車名の由来のジャルパは、V型8気筒エンジンをリアミッドに搭載した、ランボルギーニ最後のグランドツーリングセダン。ジャルパはウラッコ(Urraco)とシルエット(Silhouette)の最終進化形として、全体的なアーキテクチャは踏襲しながら、3.5リッターに大型化したエンジンを備えていた。
1964年にモンテカルロ・ラリーで優勝した伝説のドライバー、パディ・ホプカークをインスパイアしたMINIの限定モデル「Paddy Hopkirk Edition」
タルガトップのオープンルーフを持つ輪郭は、カロッツェリア・ベルトーネで1980年からスタイルディレクターを務めていたフランス人デザイナー、マルク・デシャン氏の手によるもので、当時ランボルギーニのゼネラルマネージャー兼テクニカルディレクターであったジュリオ・アルフィエーリ氏の影響を直接受けている。アルフィエーリ氏はジャルパの一部のデザインも手掛けている。
ジャルパの最も重要な技術革新は、最終的な進化を遂げた90度V型8気筒エンジンである。チェーン制御の4つのOHCを備えた完全アルミ製で、当初はウラッコとシルエットに搭載されていた。ボアを拡大して排気量が3.5リッター(3485cc)となったこのエンジンは、ウェーバー42DCNFツインキャブレター4基を使用し、圧縮比9.2:1で、255HP/7000rpmの最高出力と32kgm/3500rpmの最大トルクを生み出し、最高速度は248km/hにまで達した。
ジュネーブで発表されたジャルパのプロトタイプには、特別な裏話がある。そのベースとなったのはシルエットで、製造はされたものの販売に至ることなく工場に戻され、新モデルの製作に使用されたというもの。1981年のジュネーブ・モーターショーのジャルパは、特殊なブロンズ色であったことと、量産モデルには採用されなかった外見的な特徴が見られることからすぐに分かる。
1982年に量産を開始したジャルパは、セミモノコックの鋼製のボディに黒のバンパーとエアインテーク、横長のリアランプを備え、コンセプトカーのアトン(ATHON)からそのまま受け継いだ16インチの合金ホイールにピレリP7ロープロファイルタイヤを装着していた。
インテリアはレザーとカーペットをふんだんにあしらった贅沢な仕立てで、取り付け・取り外しが簡単にできるオープンルーフは、リアシート後方の専用スペースに収納できるデザインだった。当時の専門誌に数多く見られた試乗記では、エキスパートたちがジャルパのストレートで積極的、そして妥協のないハンドリングを熱狂的に報じていた。
1984年のジュネーブ・モーターショーで発表された「シリーズ2」では、外見に若干変更が加わり、バンパーとエアインテークがボディと同色になり、リアランプは丸みを帯び、インテリアも一新された。ジャルパは420台が生産され、1988年に生産終了となった。V型8気筒エンジン搭載のランボルギーニ最後のセダンで、歴史的にもこの排気量とエンジン搭載位置のクラスでは最後のスポーツカーである。コンセプト的には、ジャルパは2003年に登場したランボルギーニ有数の販売台数を誇るガヤルド(Gallardo)の直系の前身モデルとなる。
ジャルパ(Jalpa):1981年~1987年 生産台数420台
関連情報:https://www.lamborghini.com/
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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みんなのコメント
お前年収200万以下の社会のゴミなんだからワザワザコメントしに来んなよ。
ランボルギーニのディーラーに入ったこともねーくせに笑
頭が悪い=低所得 は間違いじゃないな。
エンジン性能は上がっていても、やっぱりジャルパよりはシルエットが良い。
シルエットの復刻版が出るなら、またランボルギーニから私の元にinvitareの封書が届くのを待つ。