復活その1 ランボルギーニ・カウンタック
text:Kenichi Suzuki(鈴木ケンイチ)
【画像】現代へよみがえり【復活した名車を詳しく見る】 全236枚
editor:Taro Ueno(上野太朗)
2021年8月15日、アメリカにてランボルギーニの新型「カウンタックLPI800-4」が発表された。
1971年に登場した初代「カウンタック」の生誕50周年を記念して生まれた、限定112台の新生モデルだ。
初代の生産終了から約30年ものブランクを空けての復活となった。
新生「カウンタック」の特徴は、初代モデルへのリスペクトにあふれていること。
そのルックスを見れば、誰もが「カウンタック」の直系であることが理解できるだろう。
また、最新モデルは最高出力780psの6.5L V12エンジンに、34psのモーターを備える48Vマイルドハイブリッド仕様。0-100km/h加速は2.8秒、0-200km/hは8.6秒。
最高速度は355km/hという、最新スーパーカーならではの性能を誇る。
復活その2 ホンダ・インテグラ
「カウンタック」の復活と前後する8月13日には、やはりアメリカで大きな復活劇が予告された。
それがホンダの「インテグラ」だ。
2022年にアキュラ・ブランドから「インテグラ」が復活するというのだ。
「インテグラ」は、1985年に流麗なスポーティモデルとして初代モデルが登場。
高性能かつ、スタイルの良い「シビック」の兄貴分として、2000年代まで人気を集めた。
「タイプR」仕様は、モータースポーツ・シーンでも大活躍している。
そんな「インテグラ」が復活となれば約15年ぶりとなる。
まずは、アメリカ市場からの導入になるだろうが、期待の声が大きければ、日本での販売も夢ではない。
復活その3 ダイハツ・ロッキー
近年の復活モデルで、最大のヒットモデルといえるのが、ダイハツの「ロッキー」だ。
初代の「ロッキー」は1990年から2002年に発売されていた小型クロスカントリーモデルであったが、正直、販売数はそれほどではなかった。
しかし、生産終了から17年後の2019年11月に発売された2代目「ロッキー」は違った。
トヨタへOEM供給した「ライズ」、つまり兄弟車が大ヒットしたのだ。
なんと、2019年の上半期(1~6月)の登録車ナンバー1、年間を通しても2位という好成績をおさめた。
ちなみに、ダイハツの「ロッキー」は年間24位だが、作っているのは「ライズ」も「ロッキー」もダイハツ。
「ダイハツの登録車として最も売れた」成功例となったのだ。
復活その4 ランドローバー・ディフェンダー
続いて紹介するのも復活によって、大きく商品価値をアップしたモデルだ。
それがランドローバーの「ディフェンダー」である。
1948年に初代モデルが登場して、ランドローバーのブランド名のルーツになったタフなオフロード車だ。
「ディフェンダー」はイギリス軍に採用されるなど、本格的な悪路走破性を誇ったが、街中で使うには武骨すぎた。
しかし、2019年に4年ぶりとなる復活を遂げた最新「ディフェンダー」は、アッと驚くスマートなデザインと、たしかな悪路走破性、そして今どきの実用性を備えていたのだ。
当然、旧モデルとは段違いのビジネス的な成功を納めることだろう。
復活その5 ジープ・ワゴニア
実はアメリカでは、最近、古いSUVの復活が続いている。
その1つがジープの「ワゴニア」だ。
1962年に登場した初代「ワゴニア」は、画期的であった。
4WDのSUVでありながら、乗用車風のルックスと快適性、利便性をも備えたいたからだ。
つまり、現在のラグジュアリー系SUVの元祖といえるだろう。
その「ワゴニア」の新型モデルが、2021年3月に発表された。1991年の生産終了から30年ぶりの復活だ。
新世代の「ワゴニア」は、5.7LのV8エンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを装備。モダンなルックスと、最新のメカニズムを携えての復活となった。
復活その6 GMハマーEV
続いての復活モデルが、GMの「ハマーEV」だ。
「ハマー」は、軍用4WD車の民生向けとして始まり、2010年まで3世代にわたって人気を集めた。
軍用がルーツなだけあって、強面なルックスが特徴だ。
その伝統の強面ルックスを保ったまま、今風のEVとして復活するのが「ハマーEV」となる。
2021年4月に予約をスタートし、2023年よりデリバリーされるという。GMによる汎用EVプラットフォーム「アルティウム」を使っている。
復活その7 フォード・ブロンコ
最後のアメリカンSUVの復活モデルが、フォードの「ブロンコ」だ。
2021年6月より生産が開始されており、25年ぶりの復活となる。
「ブロンコ」は、ジープのライバルとして生まれた本格的なオフローダーだ。
新世代の「ブロンコ」もラダーフレームを持つオフローダーというキャラクターを継承する。
エンジンは2.3Lの直列4気筒ターボと、2.7LのV6。2ドア仕様だけでなく、4ドア仕様も用意されているのが特徴だ。
復活その8 日産GT-R
そして最後の復活が日本の誇るスポーツカーたちだ。
その筆頭といえるのが、2度のブランクを乗り越えて復活してきた日産の「GT-R」だ。
最初の「GT-R」は、1969年に「スカイラインGT-R」として誕生。
レースでの大活躍もあり、大人気となるも次の「ケンメリ・スカイライン」の時代でディスコンに。わずか4年で終わってしまう。
それから16年のブランクを挟み、1989年に第2世代の「スカイラインGT-R」が復活する。
R32スカイラインから3世代、13年にわたって続くも、2002年に生産が終了。またもディスコンに。
しかし、5年のブランクを経た、2007年に日産「GT-R」として復活し、現在へと続いている。
何度もの復活を遂げることができたのは、それだけ「GT-R」の人気が根強いからだろう。
復活その9 ホンダNSX
セナを擁して大活躍したホンダのF1参戦第二期の1990年に誕生したのが、ホンダのスーパースポーツ「NSX」だ。
アルミのボディを持つ初代「NSX」は、新車価格が800万円で始まり、後に1500万円までに高まる。当時の日本で最も高額なスポーツカーでもあったのだ。
その初代モデルは15年ものロングライフモデルとなって、2005年に生産を終了。
しかし、次世代が登場するまで、なんと11年もの時間が必要であったのだ。
また、2016年に登場した3モーターハイブリッドの第2世代も販売は低調で、2022年に生産終了がアナウンスされている。未来の復活を期待しよう。
復活その10 トヨタ・スープラ
日産「GT-R」、ホンダ「NSX」に肩を並べるトヨタのスポーツカーが「スープラ」だ。
「セリカXX」のアメリカ名として、1978年から「スープラ」の名前が使われており、日本では1986年登場の通称「70(ナナマル)型」から「スープラ」の名が導入されている。
1993年に登場した「80(ハチマル)型」の「スープラ」は、日本だけでなくアメリカでも人気モデルとなる。
しかし、2002年に生産が終了となり、ディスコンとなってしまう。
それが復活したのは17年後となる2019年。しかも、BMWとの共同開発モデルとしての復活劇となった。トヨタは「スープラ」、BMWは「Z4」として販売されている。
振り返ってみれば、意外や長年のブランクを乗り越えて復活したモデルは、国内外にたくさんあるものだ。
しかし、どれも共通するのが、世代を超えた根強い人気と名声をそなえていること。
新たなモデルで1から名声と人気を築き上げてゆくよりも、ディスコンとなったモデルを復活させた方が楽だし、ファンも喜ぶということだろう。
そういう意味では、まだまだ復活させてほしい、過去の名車はたくさんある。
個人的には、もっと「復活」モデルが増えることを期待したい。
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カウンタックに失礼