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いま買っておくと10年後値上がり確実な現行国産車 3選

掲載 更新 90
いま買っておくと10年後値上がり確実な現行国産車 3選

 2050年カーボンニュートラルに向けて、日本政府は2021年1月の国会の施政方針演説において、2035年までに新車販売で電動車100%を実現することを表明している。

 ここで言われている電動車は「日産リーフのようなBEV」をはじめ、「トヨタMIRAIのような燃料電池車のFCV」、「三菱アウトランダーなどのPHV」、「トヨタプリウスをはじめとしたハイブリッド車」が該当する。

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 その一方で、新車販売が終了する見込みとなるのが、ガソリン車やディーゼル車が含まれる。そう考えると、今後ピュアなガソリンエンジンやディーゼルエンジンの開発は行われなくなる可能性は高い。

 そこで、ここでは現在手に入れておくと10年後、確実に値上がりすると思われる現行モデルの国産車を3台選んでみた。

文、写真/萩原文博

[gallink]

値上がりの大本命は生産終了が近い日産GT-R

 まずは、値上がり車種の大本命として日産GT-Rをピックアップした。2021年9月にファイナルモデルと噂されている2022年モデルを発表。R34型スカイラインGT-Rのファイナルモデルである「ニュル」を彷彿させるミレニアムジェイドを纏った「T-スペック」が限定100台で発売された。

 現行型GT-Rは2007年、「誰でも、どこでも、どんなときでも最高のスーパーカーを楽しめる」というコンセプトを具現化した新次元のマルチ・パフォーマンス・スーパーカーとして登場。

 搭載される3.8LV6ツインターボエンジンはデビュー当初、最高出力480ps、最大トルク588Nmだったが、2022年モデルでは、標準モデルで最高出力570ps、最大トルク637Nm、NISMOは最高出力600ps、最大トルク652Nmまで向上。組み合わされるトランスミッションは6速ATだ。

 GT-Rは毎年のように改良を加えられ進化を遂げている。2010年には初のマイナーチェンジを行い、外観の変更とエンジン出力が向上した。

 2013年には2度目のマイナーチェンジを行い、シャシーやサスペンションのセッティングを見直し、上質な乗り心地を実現。また、外観では「稲妻の閃光」をイメージした新デザインの高効率LEDポジションランプによるランプシグネチャーを採用したほか、LEDのヘッドランプやリアコンビランプを採用した。 

 2016年に3度目のマイナーチェンジを行い、内外装の変更をはじめ、標準モデルのエンジンにもGT-R NISMOの技術を採用。またナビゲーションのディスプレイは7インチから8インチに拡大している。シフトパドルはステアリングホイール固定タイプに変更され、操作性が高まっている。

 2019年の一部改良ではGT-R NISMOに採用し、レスポンスに貢献するターボ効率化技術「アブレダブルシール」を採用し、高レスポンスを実現した。未だに、次期モデルの情報がほとんどなく、もし現行型GT-Rで絶版ということになれば、想像以上のプレミアム価格となるのは必至だ。

 現在GT-Rの新車価格はピュアエディションの1082万8400円~NISMOスペシャルエディションの2464万円となっているが、すでに新車はオーダーができないという噂もある。

 一方、中古車のGT-Rは約132台流通していて、平均価格は約892.7万円。価格帯は約560万~約2338.6万円となっている。今後は1,000万円以下の中古車が徐々に減っていく可能性が高いうえ、高価格帯もさらに上昇する可能性は高い。

復活したスープラは海外生産のため販売台数が少ないため希少性抜群!

 続いては、値上がりする現行国産車として取り上げるのはGRスープラだ。現行モデルは2019年5月より販売開始した。ご存じのとおり、GRスープラはBMWとの包括提携によるモデルのため、オーストリアのマグナ・シュタイナー社グラーツ工場で生産される輸入車となっている。そのため、そもそもの生産台数が少ないのだ。

 17年振りに復活したGRスープラは、ピュアスポーツカーとしての理想を追求し、「ホイールベース」「トレッド」「重心高」にこだわった。2シーターとすることで、ホイールベースは2,470mm。ホイールベースとトレッドの比は1.55と量産スポーツカーの中でトップレベルの小さい数値を達成している。

 搭載するエンジンは最上級グレードのRZには3L直列6気筒ターボ。SZ-RとSZは2L直4ターボとなり、組み合わされるトランスミッションは8速AT。駆動方式はFR(後輪駆動)となる。

 最新のスポーツカーらしく、先進の運転支援システムに加えて、車載通信機DCMを全車標準搭載し、スープラ専用のコネクティッドサービス「Toyota Supra Connect」を提供 するなど利便性も高い。

 2020年4月の一部改良で、RZに搭載された3L直列6気筒ターボエンジンの最高出力が387psへと従来型に対して14%向上。同時にフロント部にブレースを追加しボディ剛性の強化を図るとともに、それに合わせてサスペンションを再チューニングすることでコーナリング中の安定性を高めている。

 また、ホライズンブルーエディションやマットストームグレーといった特別塗装色のモデルを少ロットで設定して販売している。現在、GRスープラの新車価格はSZの499万5000円~RZの731万3000円となっている。

 一方、中古車相場を見てみるとGRスープラの中古車の流通台数は約92台。平均価格は約656.7万円。中古車の価格帯は約440万~約1500万円で、限定色のクルマを中心に新車価格を超える中古車が流通している。今後は3Lターボエンジンを搭載したRZを中心にさらなる値上がりは必至だ。

スポーツカーだけでなく軽自動車も注目が集まっている

ダイハツコペンセロSの走行シーン


 北米の25年ルールによって国産スポーツカーの中古車が海外へ流出している。しかし現在ではスポーツカーに限った話ではなく、軽トラックなどの軽自動車も海を渡っているのだ。

そこで、値上がりする車種として3台目は現行型ダイハツコペンを取り上げた。2代目となる現行型コペンは2014年6月に登場。何と言ってもコペンの特徴は軽自動車ながら、電動開閉式のメタルトップを採用し、ラグジュアリー系のオープンカーを演出していることだ。

 新骨格構造「D-Frame」を採用し、高い剛性を確保しつつ、内外装脱着構造「DRESS FORMATION」を実現。これはボディの外板を13個の樹脂パーツの集合体と捉えて、購入後でもユーザーの嗜好に合わせたデザインそしてカラーの変更が可能な究極のドレスアップを実現している。

 コペンのモデルバリエーションは、2014年6月登場のローブを皮切りに、同年11月には「タフ&アグレッシブ」をコンセプトとしたエクスプレイが登場。翌12月にはローブの上級グレード「ローブS」を設定した。

 2015年6月には、初代コペンのDNAを受け継いだ丸型ヘッドライトのコペンセロを追加。そして同年12月にコペンセロの上級モデル、セロSを追加ししている。さらに2019年10月にはコペン第4のモデル、GR SPORTを追加。また、フロントフェイスにはトヨタGRシリーズのアイコンである「Functional MATRIX」グリルを採用しているのが特徴だ。

 コペンの新車価格はローブ/エクスプレイの188万8700円~GRスポーツの243万7200円。一方現行型コペンの中古車は約466台流通していて、平均価格は約161.6万円。中古車の価格帯は約69.8万~約338万円となっている。

 今回は値上がりの本命車種と言えるスポーツカーを中心に取り上げたが、降雪地などで人気の高いディーゼル車なども今後値上がりする可能性は高い。

[gallink]

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みんなのコメント

90件
  • 買値は上がるかもしれないけど、売値は下がる。
    中古車なんて売る側の言い値なんだから。
    1,000万の中古車が売られていたとしても、元の買取値は半額の500万なんてザラ。
    34GT-Rが2,000万越えて売ってるの見て、先輩が見積り出したら300万ほどだった。
    年式はどうせ古いが、走行距離も35,000km、フルノーマル。
    これが現実。
    個人で売りに出したほうがマシ。
  • 10年状態を維持するコストも考えた方が良いんじゃ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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