ガチ勢が履くマッドテレーンがいまジムニーカスタムで注目される理由
現行モデルのJB64は今も納車まで1年待つのが当たり前と言われ、それに引っ張られるように旧型のJB23までもが値上がりしているジムニー。カスタムも非常に盛んで、街で姿を見かけるジムニーはノーマルのほうが少ないんじゃないかと感じるほどだ。チューニングやドレスアップの部品は多々あれど、とくに人気が高いと思われるのはマッドテレーンタイヤ。このタイヤは未舗装路を走ることに特化した設計で、泥濘地や砂地などの悪路でも優れたグリップ力を発揮し、一般的なタイヤに比べてスタックしにくい。また頑丈な設計で岩などに衝突したときの耐久性も高く、オフロード走行には必須のパーツと考えていいだろう。
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オンロード走行ではロードノイズや燃費面でデメリットばかり
ただしマッドテレーンが本領を発揮するのは未舗装路であり、市街地をメインとした一般道で恩恵を感じるシーンはかなり稀である。強靭がゆえにタイヤ自体は重くならざるを得ず、加速や燃費に関してはデメリットのほうが多い。ジムニーだからといって頻繁にオフロードを走る人は少数派で、じつは舗装路しか経験したことがないユーザーもいるはず。それなりに整備された林道であれば純正タイヤでも問題なく、トランスファーを4WDや4Lに切り替えればよほどの悪路じゃない限り、スタックして脱出できないといった深刻な状態には陥らないと思われる。
もはやマッドテレーン&ホワイトレターはヨンクカスタムの必須アイテム
それでもジムニー乗りがマッドテレーンを履くのはナゼだろうか? 最大の理由はゴツゴツした無骨なパターンのカッコよさだろう。世界トップクラスの悪路走破性を誇るジムニーとの相性はバツグン。近年のマッドテレーンは乗り心地やロードノイズが改善されており、街乗りでの不快感や疲労はだいぶ解消されている。
もうひとつドレスアップに効くのは『ホワイトレター』と呼ばれる、サイドウォールのブランド名やモデル名が白くなっているタイヤ。ジムニーではトーヨーの『オープンカントリーR/T(ラギッドテレーン)』や、ヨコハマの『ジオランダーX-AT(エクストリーム・オールテレーン)』などが人気で、いずれも純粋なマッドテレーンではないものの、ブロックの大きいパターンはインパクトも十分だ。性能も舗装路からオフロードまでバランスがよく、街乗りメインのジムニーにはベストな選択といえる。
なおタイヤ用のホワイトマーカーを使えば、自分で手軽にホワイトレター化することも可能だ。ただし本物のホワイトレターはカーボンを添加しないゴムの色なのに対し、ペイントは洗車で色落ちしやすかったり、紫外線で変色する可能性があるので、メンテナンスや保管のコンディションに気を遣うことを忘れないでおこう。
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