不遇の時代を経て、現在では再評価されたS14
デートカーとして一世を風靡した日産「シルビアS13」の登場から5年が経過し、1993年にようやくモデルチェンジを受けた「S14」。先代の人気の要因となったFRレイアウトを受け継ぎ、歴代初の3ナンバーとなるワイドボディに変身したが、フルモデルチェンジ時に全体が大型化されたことで、軽快さが損なわれた、という批判的な声が多く挙がり、約30万台売れたS13と比べ、同じ5年という販売期間でS14は約8万5000台の販売で生産終了してしまっている。しかしその後、サイズアップしたことでスタイルの安定感が増し、ドリフトシーンでは高い評価を受けている。また現在では高い居住性も再評価されるようになった。S14は1996年にフロントマスクを変更しており、その鋭い顔つきは「つり目」と呼ばれるようになった。一方で、優しい顔つきの前期型は「たれ目」と呼ばれ、どちらも希少な存在となっている。
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■ミニカーとなったシルビアS14 前期型トミカリミテッドヴィンテージNEOは、大人向けのミニカーとして、1/64スケールながら金属製のボディとシャーシ、ゴム製のタイヤ、実車に近似したメッキ表現、ハンドル・シート・ダッシュボードといった細部や質感を高いレベルで再現しているシリーズだ。本シリーズからは今回、シルビアS14の前期型を新金型で製品化。白のS14はターボのK’s、ブルーのS14はNAエンジンのQ’sとし、どちらもリアスポイラーを標準装備しているタイプSとなる。水平基調のスタイルや大きなヘッドライトはもちろん、K’sとQ’sで異なるホイール形状も再現。税込み価格はどちらも3300円で、発売は2024年6月を予定。今となっては新鮮に映る、ノーマル状態のシルビアの美しさを手の平サイズで楽しみたい。
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