現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「100万円台」のコンパクトSUVが「新車超え」!? まさかのプレミア価格で「売れてる」! 超人気「ライズ」が支持される「要因」とは

ここから本文です

トヨタ「100万円台」のコンパクトSUVが「新車超え」!? まさかのプレミア価格で「売れてる」! 超人気「ライズ」が支持される「要因」とは

掲載 30
トヨタ「100万円台」のコンパクトSUVが「新車超え」!? まさかのプレミア価格で「売れてる」! 超人気「ライズ」が支持される「要因」とは

■新車価格を超える中古車の流通相場に驚く!

 トヨタのコンパクトSUVが、中古車市場でにわかに注目を集めています。その車名は「ライズ」。同社最小のコンパクトSUVです。
 
 新車価格を超える相場で取引される例も少なくないといいます。いったい何が起きているのでしょうか。

【画像】めちゃ大人気! トヨタ「コンパクトSUV」を画像で見る(30枚以上)

 ライズは、ダイハツ「ロッキー」のOEMとして2019年11月に誕生。廉価な設定や扱いやすいサイズ感などから、デビューするやいなや大ヒット作となっています。

 翌2020年の年間登録台数ランキングでは、第1位のトヨタ「ヤリス」(15万台)に続いて第2位(12万台)を獲得しました。

 その後もランキングでトップ10に入り続けている人気モデルとして君臨しています。

 中古車の流通事情に詳しい自動車買い取り専門店の担当者によると、そんなライズのガソリンモデルに注目しているといいます。

「ライズの中古車相場が急上昇しています。

 当初は(半導体不足などによる)新車の生産・出荷停止の影響かと思われましたが、原因は全く別のところにあるようです」

 実際に大手中古車検索サイトで、2020年式ライズ「Z」ガソリン車/2WD(走行距離3万km以下)という条件で検索してみたところ、180万円~250万円の個体が多く、最高額はなんと290万円でした。

 290万円の個体は、メーカー純正ナビやエアロパーツといったオプションパーツが装着されていましたが、走行距離は2万kmといたって普通です。

 販売当時のライズZ・2WDの車両価格(消費税込み)が205万円であることを考えると、4年落ちとなる中古車がほとんど価格下落を起こさずに、それどころか個体によっては新車時価格を大きく超え、高い相場の中古車が流通しているのですから驚きます。

 前述の担当者は次のように話します。

「ライズの中古車相場が高騰している背景には、ロシア情勢が関係しています」

 日本で下取りに出された中古車の多くは、国内市場で中古車として販売されることが多いですが、一部の車種は海外へと輸出されていきます。

 海外向けと聞くと、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」、「ランドクルーザー」といった高級モデルの中古車が、海外へと多く輸出されていることは知られています。

 しかし実際にはミドルクラス以下のミニバンやSUV、コンパクトカーなど、ジャンルを問わずさまざまなクルマが輸出されていきます。

「ここ数年は、中古車輸出台数が増加していて、2023年の中古車輸出台数は約154万台です。

 これは前年を20%以上も上回り、過去最高を更新しているのです」(担当者)

 そして数ある輸出仕向け国の中で、もっとも多くの中古車が輸出されていくのがロシアでした。

 しかしそんな状況に変化が起きています。

■ロシアの輸出規制をクリアする「ライズ」が注目のモデルに

 ロシアのウクライナ侵攻への制裁処置として、2023年8月から日本政府によって中古車輸出に規制がかけられています。

 これにより、排気量が1900cc超の自動車(ガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車)と、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車(EV)の中古車は、ロシアへ輸出することはできなくなりました。

 ただ逆にいえば、いまも「排気量1900cc以下のガソリン車」の中古車は、ロシアへ輸出できることになります。

 このため規制にかからない排気量1900cc以下のガソリン車の中古車が、大量にロシアへと輸出されるようになったのです。

 トヨタ「ヴィッツ」「ヤリス」、日産「ノート」(先代)、ホンダ「フリード」「ヴェゼル」、スバル「レヴォーグ」などが多いようですが、なかでもいまもっとも多いのがライズだといいます。

 ロシアは以前から、RAV4やCH-R、ハリアー、フォレスター、ランクルプラドなど、SUVタイプのクルマの人気が高い国でした。

 規制をすり抜けることができるSUVが限られるなか、コンパクトながらもエクステリアデザインに力強さのあるライズは、SUV好きのロシアの人に刺さったのでしょう。

 高い需要があることから、ロシアのバイヤーがライズを中古車オークション等で買い漁っていくため、中古車相場が高騰したようです。

「パールホワイトや白黒ツートン、ベージュなどのボディーカラーはロシアで人気だといい、さらに10~20万円ほど相場が高くなる傾向があります」(前述の担当者)

※ ※ ※

 1900cc以下の国産ガソリン車はいま、ライズに限らず高い下取り価格が付く可能性があります。

 乗り換えを検討している人は中古車買い取りの査定を試してみると、思わぬ高値査定が出るかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

18年ぶりに復活を遂げたトヨタ新型「クラウン・エステート」“待望”の発売! SUVの魅力をプラスした「新発想ワゴン」は635万円から
18年ぶりに復活を遂げたトヨタ新型「クラウン・エステート」“待望”の発売! SUVの魅力をプラスした「新発想ワゴン」は635万円から
VAGUE
ヒョンデ、『インスター』4月導入でEV普及を加速…新拠点開設やパートナーとの連携強化へ
ヒョンデ、『インスター』4月導入でEV普及を加速…新拠点開設やパートナーとの連携強化へ
レスポンス
軽自動車にこそEVがピッタリです。ル・ボラン編集部が選ぶ! 「EVアワード」日産サクラ
軽自動車にこそEVがピッタリです。ル・ボラン編集部が選ぶ! 「EVアワード」日産サクラ
LE VOLANT CARSMEET WEB
18年ぶり復活のトヨタ新型「クラウン“エステート”」! 「ワゴンとSUVの融合」実現した“デザイン”に込められた“想い”とは
18年ぶり復活のトヨタ新型「クラウン“エステート”」! 「ワゴンとSUVの融合」実現した“デザイン”に込められた“想い”とは
くるまのニュース
トヨタ「クラウンエステート」登場! “シリーズ第4”のモデルはなぜ「SUV×ワゴン」融合した? 伝統の「エステート」名称“復活”にかけた開発の想いとは【開発者インタビュー】
トヨタ「クラウンエステート」登場! “シリーズ第4”のモデルはなぜ「SUV×ワゴン」融合した? 伝統の「エステート」名称“復活”にかけた開発の想いとは【開発者インタビュー】
くるまのニュース
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
VAGUE
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
motorsport.com 日本版
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
ベストカーWeb
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
WEB CARTOP
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
くるまのニュース
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
AUTOSPORT web
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
バイクのニュース
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
くるまのニュース
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
乗りものニュース
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
くるまのニュース
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
くるまのニュース
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
motorsport.com 日本版
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
レスポンス

みんなのコメント

30件
  • hid********
    安いからいいのであって定価以上の価値はないと思われます。
  • tmo********
    制裁してんねやろ
    なんでくるま輸出すんねん
    ロシアなんて自転車原付くらいまでにしとけ
    輸出業者なんて他の国と取り引き開拓させろ
    どこの国もロシアに輸出すんな
    クソ中国が幅利かすんやれけどな
    赤組通し仲良くやっとけや
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

170 . 7万円 229 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

110 . 0万円 339 . 0万円

中古車を検索
トヨタ ライズの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

170 . 7万円 229 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

110 . 0万円 339 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村