アウトドア志向の「シャコアゲ」もキラキラな「シャコタン」も抜かりなし
東京オートサロン2022のダイハツブースは、「ダイハツヴィレッジ2022」というテーマで展開。なんと言っても主役は2021年12月20日にフルモデルチェンジしたばかりの「ハイゼットカーゴ」と「アトレー」で、さっそくそれをカスタムしたコンセプトカーもお目見え。「シャコアゲ」系も「シャコタン」系も外さないダイハツ謹製カスタムカーを見ていきましょう。
60年・10世代が支えたニッポンの仕事! 敬礼必至の軽トラ&軽バン「ハイゼット」全モデルを振り返る【東京オートサロン2022】
アトレーデッキバン キャンパーVer.
昨年暮れにデビューしたばかりのS700系新型「ハイゼット/アトレー」も、ハードカスタムが施されて登場した。その姿がひときわ目を引いていたのは、なんと言っても新型「アトレーデッキバン」の「キャンパーVer.」でしょう。
そもそも「デッキバン」はメーカーによるカスタマイズカーとも言える特装車で、スライドドアから後ろをバッサリと切り落とし、ダブルキャブのピックアップスタイルとなったボディが特徴です。しかし先代では商用バンの「ハイゼットカーゴ」のノンターボ車のみをベースとしていたため、乗用車感覚の居住空間や高速巡行性も求めるユーザーにとっては物足りなかったのも事実。そこで新型で登場したのが、乗用車感覚の内外装とターボエンジンを持つ「アトレーデッキバン」で、ファンにとってはまさに待望の1台です。
それをベースにオリジナルのオールペイント&ラッピングを施し、フロントバンパー、「DAIHATSU」の特大エンブレムを掲げたグリル、そして荷台のロールバーといった「どうしてもこれを売ってほしい!」との声がいかにも聞こえてきそうなワンオフアイテムの数々を装着。
スライドドアの窓部分にはロトパックス製のストレージバッグを装着、さらに屋根の上のGIWORK製ルーフラック&テントでキャンパー仕様に。なんと湯船にアレンジされている荷台部分も含めて、デッキバンの可能性を大きく広げています。なおこのアトレーデッキバン、ノーマル状態での新車価格は2駆で191万4000円、4駆で206万8000円。ニッポンのお父さんたちの新たな夢の1台となっております。
アトレー プレミアムVer.
近ごろのオートサロンでは車高を「上げる」傾向がすっかり主流になっています。しかし伝統文化である「下げる」志向のカスタマイズについても、ちゃんと忘れちゃいないのがダイハツのいいところ。新型「アトレーRS」をベースに、これまた「どうしても売ってほしい!」と駄々をこねる声がいかにも聞こえてきそうなワンオフアイテムの数々を装備した、クールな「プレミアムVer.」もしっかり用意。
オリジナルフロントバンパーには、絶大な人気を誇る薄くて四角い光り物として縦長のLEDデイライトを左右に装備。例えばフォグランプはここ10年ほどの間に丸型ばかりになってしまっており、このような四角いライトというアクセントを待ち望む声が強かったのですが、ようやくメーカーに届いた、というところなのでしょうか。
オリジナルの車高調を介して足元で輝くホイールは16インチでこの存在感。本革風シートカバーセットはホワイト別注品、インテリアパネルセットもホワイトにペイント済み。この「プレミアムVer.」のような原点回帰的モディファイも様になる新型「ハイゼット/アトレー」、時代は変わってもやはり日本の宝なのです。
ハイゼットジャンボ4WD HFC仕様
東京オートサロン2022の「ダイハツヴィレッジ」は、ずらりと勢揃いした歴代ハイゼットが圧巻の光景でした。そのなかで、2014年デビューの10代目ハイゼットの代表としてひときわ異彩を放っていたのが、オフビートメタリックに彩られたハイゼットジャンボ。じつはこちら、YouTubeの「Hiromi Factoryチャンネル」にて、自分への誕生日プレゼントとして購入した直後からカスタムするなどして楽しむ様子をヒロミさんが紹介している、もはや「日本一有名なハイゼット」と言っても過言ではない2020年式の4WDそのもの。
ナビやETCの取り付けから始まり、ヒッチメンバーやロールバーの装着に荷台アオリ部へのロープホールの切り出し、車高調キットによる4インチのリフトアップに至るまで、YouTubeチャンネル内でカスタマイズが施されてきた実車を目の当たりに。カスタマイズのベースとして軽トラがより多くの注目を浴び、それを幅広く定着させた立役者的な一台なのは間違いありません。
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