開業を目前に控えるプロ野球・北海道日本ハムファイターズの新本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」が3月6日、報道陣に公開された。日本初の開閉式屋根付き天然芝球場には、日本初や世界初の仕掛けをふんだんに用意した。さらに新球場を中心に32万平方mと広大な敷地を有する「北海道ボールパークFビレッジ」では、さまざまなモビリティが活躍する。電動車いすからトラクターメーカーが手がける多目的車まで、敷地の内外で新球場の盛り上げに一役買いそうなモビリティを紹介する。
球場やホテルなど様々な施設が点在するFビレッジの周遊用として採用されたのが、小型モビリティの製造、販売を手掛けるWHILL(ウィル、杉江理社長、東京都品川区)の「モデルC2」と「モデルS」だ。スクーター型のモデルSは、球場外の広大なエリアの歩道を走行できるシェアリングサービスとして導入され、来場者は事前の予約なしで無料利用できるという。
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さらに球場内の観戦で活躍しそうなのが、電動車いすの「モデルC2」。車いすで観戦できるチケットを購入した人であれば、事前予約すると無料で借りられる。体の不自由な人だけでなく、同行者も一緒に利用できるのが特徴だ。
ウィルによると、一般的に球場で車いす用のチケットを購入すると、同行した家族などはパイプ椅子など簡易なシートで観戦せざるを得ない事が多いという。今回、座り心地にも定評のあるC2を体の不自由な人だけでなく同行者も一緒に利用できるようにすることで「新たなスポーツ観戦のスタイルを提案したい」(ウィル日本事業本部の池田朋宏執行役員本部長)という。
試合中に活躍するのが、農業用トラクターなどを手掛けるクボタの多目的四輪車「RTV X900」。農業、牧畜、園芸などで移動や物資運搬などとして利用される車両で、出力21.9馬力、最高時速40km、最大積載荷重500kg、定員は2人。試合中は、途中出場する投手を運ぶリリーフカーとして登場し、球場を盛り上げる。
最寄り駅「JR北広島駅」から徒歩20分ほどの距離にあるFビレッジだが、多くの来場者を運ぶ移動手段として期待がかかるのが、周辺主要駅と球場を結ぶシャトルバスだ。このシャトルバスとして採用が決まったのが中国・BYDの電気自動車(EV)バスで、北海道バスが路線バス仕様にした「K8」5台を導入した。「JR北広島駅便」「JR新札幌駅便」の一部で運行する計画で、北海道内でEVバスが運行するのは初めてとみられ、同球場でオープン戦が開かれる14日から走りはじめる予定だ。
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さよなら札幌ドーム、アンド、ケチケチ自治体。