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昭和の元祖「ハイオーナーカー」の日産初代「ローレル」を引き継いで9年…オーナーが語るパーツ確保とコンディション維持の苦労とは

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昭和の元祖「ハイオーナーカー」の日産初代「ローレル」を引き継いで9年…オーナーが語るパーツ確保とコンディション維持の苦労とは

全体から色気が漂うハイオーナーカー、初代ローレルの2ドアハードトップ

2024年に7月28日(日)に石川県小松市の日本自動車博物館で開催された金沢クラシックカーミーティングの会場で気になる車両をチェック。今回は、白いレザートップが懐かしくておしゃれな、日産初代C30型「ローレル」の2ドアハードトップのオーナーに話を聞いてみました。実は意外な苦労があるのだとか……。

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大きな会社の社長がゴルフのアシとして愛用していたレザートップ

多くの人は日産「ローレル」というと2代目となるC130型を思い浮かべる人が多いはず。実際に2ドアハードトップの2000SGXなどは今でも非常に高い人気を誇っている。金沢クラシックカーミーティングの会場で発見したのは、そんなC130型のひとつ前、つまり初代のC30型ローレルだ。

オーナーの奥村さんに話を伺うと、このクルマはもともと大きな会社の社長さんが所有していた車両で、ゴルフに行くのに使用していた個体であることが判明している。ブルーのボディカラーにホワイトのレザートップを持つ2ドアハードトップの2000GXで、車内には当時まだ高価だったクーラーも備わっている。当時としてもかなり「ハイカラ」な1台だったのであろう。

ちなみに新車当時の「富56」ナンバーを今でも掲げているのは、奥村さんが同じ富山管轄にお住まいで、今から9年ほど前に車検ごと受け継ぐことができたためだ。

アメリカを意識したデザインでハイオーナーカーの地位を確立

初代C30型ローレルは1968年にデビューしている。510型「ブルーバード」と、130型「セドリック」の間を埋めるハイオーナーカーで、当初は4ドアセダンのみだったが、1970年に2ドアハードトップが追加でラインアップされる。ハードトップモデルにはこれまでのG18型1815ccエンジンに加えて1990ccのG20型をラインアップし、さらにSUツインキャブを搭載した今回紹介するスポーティモデルの2000GXが追加された。つまり2000GXはオーナーカーとはいえ、かなりの高嶺の花だったことがうかがえるのだ。

ちなみにローレルはトップグレードにレザートップをラインアップするなど、当時のアメリカ車にデザイン面やパッケージでもかなり影響を受けている。中でもこのハードトップモデルは砲弾型のミラーを装着し、テールランプもブレーキ&ウインカー共用かつウインカーはシーケンシャル点灯(いわゆる「流れるウインカー」)するなど、かなり装備にもこだわっていた。

パーツ探しは苦労の連続! 目下の目標はサイドウインカー探し

奥村さんによるとL型エンジンを搭載する2代目C130型ローレルと異なり、エンジンもG20型で現存数も少ないため、C30型ローレルの部品の確保はかなり大変だそう。

「ローレルとはいえ、意外とマイナーなので、パーツの確保にもかなり苦労しています。じつはフロントのサイドウインカーも前オーナーによって別のパーツが装着されていて、ようやく片側はオリジナルが入手できたので、反対側が入手できたら、元に戻す予定です」

そのほか、センターに「L」のロゴが入る貴重なホイールキャップも走行中に外れないよう、ホイールとタイラップで固定したり、ブリヂストンのSF375ホワイトリボンタイヤを大切にキープするなど、現状維持にもかなり苦労している。

「でもやっぱりこのクルマに乗るのは楽しいんですよね」

と笑顔の奥村さん。良いオーナーに巡り会うことで、いつまでも大切に維持されている貴重な1台なのだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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みんなのコメント

12件
  • msr********
    デザイン上、510ブルーバードとの共通性を感じますが、父の乗っていたSSSと比べると、そこはかとない「気品」を感じます。ローレルと言うブランド企画の意図は、充分実現されていると感じますね。
  • たまきん
    流れるウインカーテールランプ。ローレルのは品があり今の流れるテールは見る限り品がなさ過ぎる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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