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ホンダ「シビックセダン」8月で生産終了! グレイスも終了でセダンを整理か

掲載 更新 28
ホンダ「シビックセダン」8月で生産終了! グレイスも終了でセダンを整理か

■シビックセダンが2020年8月で生産終了…そのワケとは

 軽自動車は絶好調ですが、登録車はというと新型「フィット」や「フリード」、「ヴェゼル」以外は苦戦中のホンダの日本市場。そんななか、2020年8月に「シビックセダン」が生産終了というニュースが飛び込んできました。

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 とくにシビックのセダンとハッチバックは2020年1月にマイナーチェンジモデルが登場したばかりですが、セダンは1年経たずに生産終了となります。

 ちなみにハッチバックとタイプRは継続販売し、タイプRは2020年夏頃にマイナーチェンジモデルが登場予定です。

 シビックセダンのホームページを見るとすでに「一部カラーがお選びいただけない場合があります。詳しくは販売会社にお問いあわせください」と記載も。

 シビックセダン生産終了の理由は色々あると思いますが、一番大きいのは「選択と集中」でしょう。

 世界的にセダン市場は縮小傾向ですが、そのなかでも日本はより顕著です。しかし、ホンダのセダンモデルを見ると下から「グレイス」、「シビック」、「インサイト」、「アコード」、「クラリティ」、「レジェンド」と6車種もラインナップ。

 ホンダの関係者は「ユーザーニーズに細かく対応するため」というものの、販売現場からは「セダンはこんなに必要ない」という声もよく聞かれていたそうです。

 ちなみにノッチバック形状のシビックセダンは2代目より設定。ハッチバックがメインでセダンはサブと言う扱いでしたが、5代目では「フェリオ」のサブネームが与えられ独自のポジションを築いたこともあります。

 そんなシビックセダンの流れが変わったのは8代目でした。ミニバンに近いパッケージを採用した7代目の販売不振からセダンのみの販売に変更(ハッチバックもラインアップされたが欧州専売)。
 セダンがメインストリームとなりましたが、その戦略は見事に失敗し結果として日本市場からシビックの名を一時的に消す原因となり、9代目は日本に導入されませんでした。

 現行モデルとなる10代目は2015年発表され、その2年後の2017年に日本に再投入。イギリスのスウィンドン工場で生産され日本に輸入されるハッチバック/タイプRは一定の評価を得ます。

 セダンはハード面に関しては高いレベルだと感じましたが、ソフト面ではライバルと比べてシビックセダンを選びたくなる魅力はというと色々と厳しいようでした。

 さらにセダンは埼玉県の寄居工場で生産されていますが、国内生産にも関わらずモノグレードという割り切った販売戦略はライバルに対して割高感だけが目立ってしまう結果に。

 また、2018年にインサイトの導入もシビックセダンにとっては痛手な出来事でした。インサイトはシビックの基本コンポーネントに2モーターのスポーツハイブリッドi-MMDを搭載したモデルです。

 いわば、かつてのシビックハイブリッドと小さな高級車コンチェルト/ドマーニを融合させたモデルであり、電動化の流れやセダンユーザーのニーズを踏まえると、むしろ日本ではこちらが本命だったのかもしれません。

■次期型シビックどうなる? 日本では末っ子グレイスも生産終了?

 そんなシビックシリーズの今後はどうなっていくのでしょうか。

 ちなみにシビックセダンの生産終了は日本向けのみの話で、ワールドワイドでは今後も継続されます。

 実は現行モデルの登場からすでに5年が経過しており、すでに世代交代のタイミングでもあります。

 現在、コロナ禍で海外モーターショーが軒並み中止もしくは延期という状況ですが、2020年6月に開催予定だったデトロイトショーで次期型シビックセダンを示唆するコンセプトモデルが登場予定という噂も聞いています。

 恐らく、そう遠くない時期にオンライン上で何らかの発表がおこなわれるかもしれません。量産モデルの登場は北米市場では2022モデル、つまり2021年前半でしょうか。

 ちなみに次期モデルにはハッチバック/タイプRもラインアップされるそうです。ただ、2022年にスウィンドン工場は閉鎖されるため生産工場は変更されます。

 現時点ではどこになるかは未定のようですが、日本生産に戻る可能性も否定できません。これが実現すると、8代目以来となる「Made in Japan」のタイプRの復活というわけです。

 シビックセダンと合わせて生産終了になるセダンがもう1台あります。それは日本市場のセダンシリーズの末っ子ことグレイスです。

 アジア・オセアニア向けに発売される4代目「シティ」のボディを共用しつつもフィット譲りのパワートレインを搭載したコンパクトセダンです。

 2019年11月に「タイ国際モーターエキスポ2019」で5代目シティが世界初公開済み。グレイスの生産終了は世代交代の準備だろうと思っていましたが、ホンダの関係者によると「次期グレイスは導入されない」というのです。

 つまり、日本で貴重な5ナンバーサイズのセダンがまた1台消えてしまうことを意味しています。

 ただ、過去を振り返るとホンダの戦略変更は何度もあったので、次期グレイス計画が突如浮上するかもしれません。

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みんなのコメント

28件
  • 申し訳ないが、グレイスは発売時からフルモデルチェンジに辿り着くことは出来ないと思ってた。
  • 世界市場と日本市場のニーズの乖離が大きくなったから、どのメーカーも、地域ニーズとラインナップ維持の整合性をとることに四苦八苦している。トヨタなどはその辺を巧緻なマーケティングと圧倒的な営業力とで上手くカバーしているが、ホンダは本当に下手だね。海外ではそれなりに好評を博している車種を日本国内に投入しても、ディーラーにもユーザーにもソッポを向かれてしまい、軽やコンパクトにばかり売れ筋が集中する。アコードしかりCR-Vしかりシビックしかり。漫然と車種を増やすよりも、選択と集中で、しっかり売るクルマには、ハードの作り込みだけでなく、ソフト面(企画、プロモーション、ブランディング、販売会社の営業支援etc)を包括した取り組みをしないと。小規模メーカーでもマツダやスバルは抜かりなくやっているのだから、ホンダに出来ない筈はない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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