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【特別なロードスター NA編01】初代を代表するのがこれ、英国ムード満点の“Vスペシャル”だ <新連載>

掲載 更新 3
【特別なロードスター NA編01】初代を代表するのがこれ、英国ムード満点の“Vスペシャル”だ <新連載>

1989年に誕生した初代ロードスター(NA型)には、数多くの特別仕様車や追加モデルが登場した。ここではNAロードスターのスペシャルモデルを順次紹介する。まずは、初の追加モデルとなった「Vスペシャル」からだ。

シックで豪華装備の大人のロードスターが大人気に!
1989年7月、日本で販売を開始したユーノスロードスターは、発売されるや否や半年間のバックオーダーを抱えるほど売れに売れた。そんな中、同年10月に幕張メッセで開催された東京モーターショーに、ロードスターファンの目を釘付けにする参考出品車が展示された。その名は「ロードスター Vスペシャル」。

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英国車を連想させる深緑のボディカラーに、タンカラーの本革シートとウッドパーツを装着し、スポーティなロードスターを上品に仕立てた上級モデルだった。

この発表の翌年(90年)8月、「ユーノスチャンネル創業1周年記念車」として、正式にVスペシャルの販売を開始した。しかも限定車としてではなく、継続生産車という扱いだった。これまでモノグレードだったロードスターに新しい選択肢が加わった初めてのモデルでもある。

ナルディのウッドステアリングとシフトノブが人気に火をつけた
これまでラインアップされていたモデルとの大きな違いはボディカラーだ。ネオグリーンと名付けられた専用色は、上質で落ち着いた雰囲気を前面に押し出していた。シート、ドアトリム、シートベルトなどのインテリアはタンでまとめられ、シートは本革を使用していた。

そしてナルディ製のステアリングホイールとシフトノブ、パーキングブレーキグリップにウッドを使い、豪華装備と大人の雰囲気を見事に両立していた。また、インパネ上部とメーターフードに、絹や牛革のコラーゲンを微粉末にしてウレタン塗料に添加することで、人肌感覚のしっとりとした感触の塗膜が得られる「プロテイン塗装」を採用したことも特徴で、上級モデルらしいインテリアを演出した。

トランスミッションは5速MTと4速ATを設定。ノーマルではオプション扱いだったパワーステアリング、パワーウインドウ、アルミホイール、CDプレーヤーを標準装備し、専用のステンレス製スカッフプレートがファンの間で話題になった。

車両価格はノーマル(170万円)の約42万円高の212.2万円(5速MT)。Vスペシャル誕生を機にオプションの「ディタッチャブルハードトップ」は、ボディ同色となり、従来のブラックはディーラーオプションへと変更された。

1991年8月26日にユーノスチャンネル創業2周年記念車として、Vスペシャルのブラックバージョンを追加。ボディカラーにブリリアントブラック塗装を施したほかは、ネオグリーンのVスペシャルと同一の装備内容だ。グリーンの落ち着いた雰囲気に比べて少し若向きなイメージをアピールした。

Vスペシャル装備リスト
●専用色「ネオグリーン」
●パワーステアリング
●パワーウインドウ
●アルミホイール
●CDプレーヤー
●本革製シート
●ナルディ社製ウッドステアリング&シフトノブ(MTのみ)
●ウッドパーキングブレーキレバーグリップ
●プロテイン塗装(インパネ上部とメーターフード)
●ステンレス製スカッフプレート

マツダ ユーノスロードスター Vスペシャル(NA型) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3970×1675×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:960kg
●エンジン型式・種類:B6・直4 DOHC
●排気量:1597cc
●最高出力:120ps/6500rpm
●最大トルク:14.0kgm/5500rpm
●トランスミッション:5速MT、4速AT
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格: 212.2万円(MT)216.2万円(AT)



[ アルバム : マツダ ユーノスロードスター Vスペシャル(NA型) はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

3件
  • 当時、Vスペシャルを無理してでも買っておくべきだったと後悔することがあった。
    でも、無理してでも買いたいクルマが当時はたくさんあった。
    今は、無理してでも買いたいクルマが激減してしまった・・・
  • このVスペシャルを初めて見た時は衝撃的だった。
    当時の俺はまさか日本車とは思いもしなかった。
    そしてオーナーになり、運転してその楽しさに更に衝撃を受けた。
    あの時代にロードスターを産んだマツダは本当に素晴らしい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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