■小学生のクルマ運転 許可がおりた理由とは
小学生がホンダ「NSX」を運転できるというイベントが、千葉県でおこなわれました。イベントの狙いは、いったい何でしょうか。
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2019年型のホンダ「NSX」(新車価格2370万円)。リアミッドシップのV型6気筒3.5リッターターボエンジンに、前後輪3つのモーターを装着するハイブリッド車で、システム出力は581馬力に達します。
そんな「NSX」の運転席に座るのは、なんと小学5年生(11歳)の男の子。走行速度は時速20km/hから30km/hほどですが、助手席から彼の操作を見ていると、こちらのアドバイスに従ってハンドル、アクセル、ブレーキを見事に操作しているのが分かります。
こうした内容を見れば当然、「無免許運転ではないのか?」と思う人が多いはずです。いったい、どういうことなのでしょうか。
これは、「U-18 (アンダー18)運転予備校」という催しで、筆者(桃田健史)も所属している、日本自動車ジャーナリスト協会が2017年4月から開催しています。
これまでは、モータースポーツジャパンなどと連携してお台場の特設会場で実施してきました。5回目となった今回は、日本マイスター検定協会「くるまマイスター検定」主催のイベントとして、千葉県内の商業施設の大型駐車場でおこないました。参加料は無料です。
参加資格は、年齢が18歳以下で運転免許証を所持していないこと。クルマの運転ができる運動能力、視力、聴力があること。そして身長が150cm以上であることです。
つまり、年齢の下限は設定していないので、小学生でも参加は可能です。また、保護者の同席を必ずお願いしています。
参加申し込みはウェブサイトでおこない、今回は最大実施数18人を超える応募がありました。年齢は、下は11歳、上は18歳で、中学生の参加者がもっとも多くなりました。
使用するクルマは、自動車メーカー各社の広報車両。トヨタ「スープラ」「86」、マツダ「ロードスター」、スバル「BRZ」、日産「フェアレディZ」、そしてホンダ「NSX」という日本を代表する2ドアスポーツカーが勢揃い。ちなみに、すべてAT車です。
2019年9月14日(土)、朝9時40分から座学が始まりました。
座学といっても、自動車教習所のように道路法規やクルマの構造などの講義はありません。ドアの開け閉め方法、ドライビングポジションの取り方、ハンドルの回し方という、クルマの運転における基礎中の基礎だけ。時間にして40分程度です。この後、いきなり実車を運転してもらうのです。
実地訓練は3つのステップを、日本自動車ジャーナリスト協会会員がインストラクターとなり教えます。
ステップ1では、実車に乗り込み、ドライビングポジションを合わせる。エンジンをかけてシフトをDレンジに入れ、クリープ状態でブレーキを踏みながら微低速で前進と後進をおこないます。所要時間はひとり10分程度。
ステップ2では、停止状態で一度アクセルを思い切り踏み込んで、エンジンが回る感覚を体験。それから2000回転数でアクセルを維持する練習。さらに、ステアリング操作の練習。所要時間は、こちらもひとり10分程度です。
ここまで、座学を含めて合計1時間程度ですが、これから先は実走するステップ3となります。軽くアクセルを踏み、ブレーキで車速をコントロールしながら、1周150メートルほどのコースを走ります。
走行するペースが人によって違うのは当然で、インストラクターがケースバイケースで対応します。
何度かクルマを乗り換え、今回は参加者全員がすべてのクルマで実走できました。最後に、10分間ほどの座学をした後、参加者はU-18運転予備校修了証を受け取ります。
■子どものうちに経験する運転は、交通安全へつながるか
法的な解釈では、私有地などクローズドエリアでは運転免許の所持は義務付けされていません。とはいえ、U-18運転予備校のように、子どもが正々堂々とクルマを運転するケースは極めて稀です。
過去には、神奈川県横浜市の「こどもの国」で1960年代後半から70年代前半にかけて、「こども自動車学校」がありました。
一周1.6kmの専用道路で、クルマは日産がこどもの国に提供した排気量199ccの小型車「ダットサン・ベビイ」。小学校5年生以上でこども自動車学校に入れ、卒業生は約4万5000人。じつは、筆者もそのひとりです。
現在、日本自動車ジャーナリスト協会として、U-18運転予備校を開催している目的は、ふたつあります。
●運転免許を持たない若者の交通安全の向上(運転を体験することで、歩行者・自転車の危ない行動を理解する)
●クルマ好きの若者を増やして日本の自動車産業の発展に貢献(若いうちに安全運転を体験し、正しいクルマの扱い方を習得する/クルマの楽しさを知ってもらいたい)
2017年に日本自動車ジャーナリスト協会から、U-18運転予備校の話を聞いた際に、筆者自身の子どもの頃の体験を踏まえて、「ぜひ、インストラクターをしたい」と申し出て、現在おこなわれているイベントに至る、という訳です。
こうした試みは必要と考えるか、問題があったらどうするんだ! 不要だと考えるか、あなたはどう思いますか。
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